編集部コラム/ロイガレ＆クーロイも登場！アルスターの英雄争い！！

書き手：垂直落下式しゃれこうべライターM（Twitter）
編集：悪魔超人編集T（Twitter）

スターダムの頂点を決める戦い、
ついにゴング……ッ！！

やってきました2016年12月22日ィ！
スターダム年内最終戦、＠後楽園ホールであります！！

鈴木奈々や脊山麻理子のプロレスデビューといった話題もありつつ！
やはり語るべきはメインの赤いベルトをかけた王座せｎ【編集ジャーマン】

編集T「コラムも年内最終回だぞォォォー！！！」

スターダムに始まりスターダムに終わる、
そんな一年だっていいじゃｎ【編集ムーンサルト】

だ、ダメージを重ねながらもいきますよォ！

聖夜要素はもちろんゼロですよ！週刊しゃれこうべ！！
これまでも、そしてこれからもスターダムなら岩谷麻優推し、SRSライターMです！！

さあ始まりました2016年最終号！
ま～今回は年内最後ということでね！ええ！
毎度お馴染みエピソードトークでございます！

編集T「うーん、この特別感のなさ」

なぁに気にしたら負けですよ！
そんなこんなで、今回はいよいよあのふたり！
ロイガレプアダハ、そしてクーロイマクダーリが登場するお話にござい！

【目次】

• 名前長いねんコンビ
• 第1章：ブリクリウの宴会
• 第2章：メイヴの審判
• 第3章：クーロイ王の妃の審判
• 第4章：ギロチンの審判
• あとがき
• 【英雄ネタもいいですよね～】

名前長いねんコンビ

さて今回登場しまするロイガレプアダハとクーロイマクダーリ！
いやあまさかこやつらもアルスター勢だったとはですよ！

編集T「こいつら名前が覚えにくいんだよなぁ……」

そうそう、完全に同意ですよ！
しかしですね、どうやら全部が名前ではない模様！

編集T「と言うと？」

ロイガレプアダハに関しては、
“栄光のロイガレ（または栄光のライリー）”と呼ばれていまして！
“プアダハ”の部分は“栄光”を意味する言葉のようです！

そしてクーロイマクダーリ、
ケルト（アルスター）神話では“〇〇・マク・△△”ってな名前が多く、
どうもこちらは“△△の子・〇〇”といった意味合いなようでして！

名剣カラドボルグの持ち主フェルグス・マク・ロイ、
ケルト神話でクーホリンと並んで有名なフィン・マックールなんかも同じパターンであります！

編集T「ほ～ん」

そんな訳で、以降は単純にロイガレ、クーロイと呼んでいきますよ！
ではでは彼らも登場するアルスターの大喧嘩こと英雄争い、見ていきましょう！

第1章：ブリクリウの宴会

ある日のこと、アルスターを治めるコノール王は、
“二枚舌のブリクリウ”から宴の招待を受けます。

このブリクリウは二枚舌というふたつ名が示す通りの毒舌家で、
仲間同士の喧嘩を見るのが何より好きという困りものでした。

誘いを断ると面倒なことになるので、宴への出席は約束しましたが、
コノール王はブリクリウが宴に出席しないように命じます。

編集T「ブリクリウが開く宴会なのに本人が出席しないのか」

ブリクリウも渋々の承諾だったそうですが、
そこは仲間割れ好きのゲス野郎、ならばと宴会前に種をまくのです！

コノール王との面会が済んだ後、
ブリクリウはアルスターでも指折りの戦士、ロイガレのもとを訪れます。

「やあやあロイガレ殿、これはまた見事な馬を連れていますな！
こんな見事な馬はアルスター中を探してもほかにはいますまい。

いや、確かクーホリンの持つ2頭の馬はもっと脚が速いんでしたかな……。
聞けばクーホリンは自分こそがアルスターの英雄だと言っているそうですし、
んま～神族に近いとされるクーホリンが相手では敵う戦士もおりますまいな」

と、のっけからロイガレを煽ると、ロイガレはあっさりこの挑発に乗ります。

「ほーう……。アルスターの英雄を自負するのは、何もクーホリンだけではないぞ」

編集T「血の気の多い奴だな……」

戦士ですからね！多少はね！！

「英雄に名乗りを上げるのはクーホリンとロイガレ殿だけではありませんぞ。
どうも“勝利のコナル”もみずからが一番の戦士だと言ってるそうで」

さらに、ブリクリウは重ねて争いのきっかけを仕込みます。

「あなたが英雄であることを証明するいい方法がありますぞ。
今度の宴で私がイノシシの丸焼きを出しましょう。
そしたらそのうちのひときれ、“英雄の取り分”をあなたが取ってみせればいい」

「ふん、しっかりと見ているがいい。
俺以外が“英雄の取り分”を取ろうものなら、そいつの肉をカラスにくれてやる」

と息巻いて去っていくロイガレを見てブリクリウはしたり顔。
そしてブリクリウは続いてコナル、クーホリンのふたりにも同様に、
「真の英雄こそが“英雄の取り分”を手にする」と煽りをかけます。

編集T「……んで上手いことロイガレとコナル、クーホリンが名乗りを上げるように仕向けた、と」

さようでござい！

そしてまんまと策にかかった3人は宴会の場で大喧嘩！
ついに見かねたコノール王が彼らを一喝したのです！

「ええいもうよい！ひとまず“英雄の取り分”は3等分するのだ！
お主らの誰がもっとも優れているかは、コナハトの女王メイヴに決めてもらおう！
アルスターの外の人間であればこそ、平等にそなたらを審判してくれよう」

と、いうことで、このしょーもない英雄争いはコナハトに飛び火するのであります！

編集T「いい迷惑だなこりゃ……」

第2章：メイヴの審判

さて、アルスターでそんなことがあったとは露知らず、
まったりしていましたコナハトの女王メイヴ。

そんな彼女のもとに、娘のフィンダウィルが慌ててやってきます。

「は、母上、アルスターからすごい数の戦士たちが……！」

「なんですって……？」

編集T「え、ロイガレとコナルとクーホリンだけじゃねえの？」

それがこの英雄争いは注目度が高くてですね、
アルスター中の戦士たちがいっしょについてきてしまったんですよ！

編集T「う～ん、クソ迷惑」

と、メイヴの城に大挙して押し寄せたアルスターの戦士たち、
事情を聞いたメイヴはひとまず彼らをもてなす宴を開きました。

そして宴の後、メイヴと夫のアリル王はロイガレたちにとある試練を課し、
これをクーホリンのみがクリアーしてみせます。

ドヤァ……。

が、ロイガレとコナルのふたりは結果に納得しませんでした。

編集T「しろよ！！！！」

メイヴも若干キレ気味でしたが、アリル王も心配をします。

「ぐぬぬ……、参ったな、どうするメイヴ。
ひとりを選べばほかのふたりが怒るのは間違いない。
そうなればアルスターとの争いごとが生じるのも時間の問題だ」

これに対しメイヴは「婿入りの男の分際で何意見してんの？」と冷たく言い放ちつつも、
「頭に血の上った馬鹿どもを帰らせるいい手段があるわ」と一策を講じます。

編集T「毒舌が尋常じゃないが頼りになる……！」

編集T「お前は登場してねえだろ！！！！」

メイヴはロイガレたち3人をそれぞれ個別に呼び出すと、
ひとりひとりに見事な飾りの入った杯を渡して言いました。

「これがあなたの勝利の証。
アルスターの城に帰ったらこれを高々と掲げるがいいわ」

編集T「え、ひとりひとりに……？」

つまり全員に
「おまえがナンバー1(ワン)だ！！」
と言ってさっさとご退場願った訳ですね！

かくしてアルスターに帰った一行。
ロイガレが勝利の証と杯を掲げればコナルも杯を掲げ、
続いてクーホリンもメイヴからもらった杯を取り出します。

互いの杯を見ていると、3人のあいだに奇妙な笑いがこみ上げてきました。

「ふふふ、ははは……、
ハーッハハハハハハハ！！」

｢｢｢何が可笑しい！！｣｣｣

と、某十本刀の誰かさんばりに3人がブチ切れたところで、
英雄争いは振り出しに戻るのでした。

編集T「何やってんだこいつらは……」

第3章：クーロイ王の妃の審判

またも喧嘩を始めたロイガレたちに、
コノール王は青筋を浮かび上がらせながら言います。

「……ならばケリーの地を治めるクーロイ王に判断を委ねよう。
誰よりも知恵のある彼なら、この問題をきっと解決してくれようぞ」

と、ここでようやっとクーロイの登場であります！

命じられたロイガレたちはクーロイ王の城へと赴きましたが、
城には妃ブラニッドしかいませんでした。

事情を聞いたブラニッドは、3人にこう提案します。

「情けない話ですが、主人が留守にしていますと、兵士たちがいるとはいえ心細いのです。
そこでどうでしょう？御三方でひとりずつ夜の見張りをしてはいただけませんか？」

編集T「お、ひとりずつってことはまた試練の予感だな」

その通りッ！
ブラニッドは夜になると魔法で巨人だドラゴンだを召喚し、
それらの化け物を倒すことができるかで戦士たちを試したのです！

編集T「そりゃまたけっこうな能力をお持ちで……」

ぶっちゃけ『乖離性』のクーロイはクーロイ王自身より、
妃のブラニッドを元にしている感ありますね！下記の記述なんかとくに！
（伝承によってクーロイ王が召喚している可能性もありますが）

『外敵』側の巨人やドラゴンについての研究を主とする者。
敵の弱点を暴く成果を出す他、自らの手でそれらを作り出しているという噂も……？
（【騎士】魔法型クーロイマクダーリ、キャラ詳細より）

と、それはさておき！
今回の試練もクーホリンのみがクリアーするのです、が！
またもロイガレとコナルのふたりはそれでも負けを認めません！

編集T「ガキか貴様らッ！！！！」

試練の結果に納得しないロイガレたちにさすがにカチンときたブラニッドは、
語気を強めて彼らに言い放ちました。

「こちらの判断に納得できないと言うのであれば、もう付き合うことはできません。
ですが、数日ののちにクーロイ王が審判を下してくださるでしょう。

それまではお互いにいがみ合いはお止めなさい。
さもないとアルスターの戦士たちは子供のように喧嘩をしていると笑いものにされますよ」

編集T「そりゃ言われるわ」

と、いうことでまたもロイガレたちはアルスターの城へと帰ったのであります！

第4章：ギロチンの審判

さて大喧嘩トリオが城に戻って数日したころ。
城で戦士たちと王が食事をとっていると、城に謎の来訪者がやってきました。

片手に大きな斧を持ち、オオカミの毛皮と灰色のマントを被ったその大男は、
何者かと問われると、こう答えました。

「人は俺を“よそ者ウアト”と呼ぶ。
俺との約束を守ることのできる戦士を探しているが、
アルスター中を歩いてもひとりとして見つからぬ。この国には臆病者しかいないのか」

こんなことを言われ、当然その場の全員が怒りで顔を赤くしますが、
ウアトの語る約束の内容を聞くとみな一様に眉をひそめます。

その約束というのは、ウアトの持つ斧でもってウアトの首を斬り落とし、
その後ウアトが相手の首を斧で斬り落とす、というものでした。

編集T「ん……？なんか聞いたことあるぞ」

それもそのはず！
これと同じようなギロチンチャレンジは、
片手がしぼんで萎えるでお馴染みのカラドク回でも登場していました！

細かくは紹介していませんが、
『アーサー王物語』においてもガウェインが緑の騎士相手に同様の試練に挑戦しています！

編集T「確かカラドクのときは首を斬り落としても、
相手がデュラハンよろしく首なしで動いてたよな」

いえす！そして今回も例にもれず！
（というかこの話がカラドクやら緑の騎士やらの話のモチーフなんだと思いますが）

ウアトが城に現れたときクーホリンとコナルは席を外しており、
ウアトの言葉に憤ったロイガレが挑戦を表明しました。

「ふざけたことを言ってくれる。ならばその首を斬らせてみせよ！」

と、威勢よく挑戦したはいいものの、首を落とされたウアトが立ち上がり、
平然とその首を拾ってもとの位置に戻すのを見るとロイガレはもうｶﾞｸﾌﾞﾙﾄﾏﾗﾅｲ。
ウアトが首を斬ろうとしたときには恐れをなして逃亡してしまったのです。

編集T「うーん、この噛ませ感」

ウアトがそれ馬鹿にしていると、今度はロイガレと入れ違いに帰ってきたコナルが挑戦しました。
が、結果はロイガレと変わらず、コナルも復活したウアトを恐れて逃亡してしまいます。

編集T「ヘタレばっかだな……」

さてさてまたもウアトが大笑いで戦士たちを馬鹿にすると、
ようやっと戻ってきたクーホリンが話を聞き、
ウアトが構えるのも待たずにその首をはね飛ばしました。

「その首貰い受けるッ！！」

しかしやはりウアトは立ち上がり、
「ではのちほど、お主の首を斬りに戻るぞ」
と言い残してその場を去ります。

平気な顔をして食事の席に戻ったクーホリンでしたが、
蜜酒の入った杯を持つその手は小さく震えていました。

ウアトが戻ってくると、クーホリンは潔く彼の前に跪きます。
そんなクーホリンを見てウアトは笑いながら言います。

「消える命を悲しむことはないぞ。お主の命が戦士たちの誇りを守るのだ」

「御託はいい。私は貴様の首を落とす前に侮辱を与えて待たせたりはしなかったぞ」

クーホリンの言葉が終わるや否や、ウアトはすさまじい勢いで斧を振り下ろしました。
敷石が砕け、衝撃で巻き上がった煙がおさまると、
クーホリンの首は無傷のまま胴体につながっていたのです。

編集T「ん！？
斬られてはいなかったのか！？」

ええ、斧はクーホリンの首の横わずか数センチのところに振り下ろされていたのです！

「よくぞ約束を守られた。そなたこそが真の勝者、真の英雄にふさわしい」

呆然とするクーホリンにウアトは続けて言います。

「おや、妻が伝えなかったかね？近いうちにこのクーロイが君たちの争いを審判しに来ると」

その言葉とともにウアトは光に包まれ、光の中でその姿をクーロイ王へと変えたのです。

編集T「な……、なんだってーー！！」

クーロイ王のこの粋な審判にはさすがにロイガレもコナルも文句を言えず、
とうとう3人の戦士たちは笑って抱き合うのでした。
そして、ふとクーホリンが口を開きます。

「しかしふたりとも、なんでブリクリウの奴に俺の悪口なんて言ったんだ？
俺はふたりのことを尊敬しているっていうのに」

「おいおい待ってくれ、俺が悪口を言うはずがないだろう。
それに、ブリクリウからはお前らが俺を悪く言ったと聞いたぞ」

「……おや？」

と、ついにブリクリウに一杯食わされたことに気付き、
3人は大笑いして仲直りをしたのでありました。

この英雄争いの後、クーホリンがアルスター最大の英雄であることに異を唱える者はありませんでしたとさ。

～ めでたしめでたし ～

あとがき

と！そんなわけで今回はふたたびのアルスター回でありました！
コメントで教えていただいた『ロイガレの最期』と『クーロイの最期』は見つからなかったので、
そちらについてはまた今度読んでみたいところですね！

編集T「さておき、前回は
「パーシヴァル格好いいのになんで『乖離性』だと天然なん？」
ってな疑問コメが付いていたが」

それはですね！
パーシヴァルは小さいころから人里離れた森で育てられていましたので、
母親から教わったこと以外はほぼ何も知らん天然児だったんですね～！

なのでそんな彼（彼女）がアホの子というのはあながち間違いでもないような……？

編集T「ほ～ん」

そしてネロ回のリクエストなんかもありましたが、
こちらも様子を見つつ調べていきまするぞ！！

編集T「ところで前回ネタにした“H○ly L○nely N○ght”って
“H○ly L○nely L○ght”じゃね？」

う、確かに曲名を間違えてしまってファンの方には申し訳ないんですが……！
こう、ね、聖夜だけにH○ly N○ghtかな、みたいな、こう……。

編集T「……」


……さ！
場も温まったところで！2016年最後のォォ～～！！
スターダムトークのお時間ですッ！！

語るはもちろん紫雷イオVS岩谷麻優！！
赤いベルトをかけたスターダム頂上決定戦でありますよ！！！

こォ～れがまた超絶神試合！
まさに1年を締めくくるのにふさわしい一戦！！

リングの内外を問わずにドラゴンをかましまくった挑戦者岩谷！
すさまじい猛攻で王者イオを限界の限界まで押し込む押し込むゥゥー！！

いいぞ岩谷ィィーー！！

あぁ！だがしかし！！
王者を下すにはもう一歩、もう一歩が足りなかった……！

岩谷が2.99カウントまで追い詰めるも、
最後はイオが怒涛の2連ムーンサルトで3カウント、9度目の王座防衛であります……！！

く、悔しすぎる……！

しかし試合を終えたふたりのやり取りからは互いへの敬意が見え、
これはサンダーロックのさらなる新章が幕を開けたと言ってｍ【編集ドラゴン】

編集T「長ェッッ！！！
しかもマジで今回クリスマス要素ねぇし！！」

せ、聖夜なんざ、仕事以外にやることあんのかって話、です、よ……！
み、みなさん、良い……お年、を……。ｹﾝﾌﾟﾌｧｰｯ

【英雄ネタもいいですよね～】

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