編集部コラム/愛は正義とともに！パーシヴァル＆ブランシュフルール！！

書き手：垂直落下式しゃれこうべライターM（Twitter）
編集：悪魔超人編集T（Twitter）

ジャングルの上からいま！岩谷が舞う！！

ときは2016年12月17日！
ところは新木場1stRING！！

岩谷麻優、紫雷イオはそれぞれふたりの仲間たちとともに、
次回の後楽園ホール大会の行方を占うバトルをくりひｒ【編集フットスタンプ】

編集T「観に行ってる暇あったら早く原稿提出せや！！！」

く……！
正論すぎて言い返すことがない……！
それでも観戦は止めませんが！

さてそれでは試合の話はあとがきでするとして！

前回はコメント大量で非常にほっこりありがたや！週刊しゃれこうべ！！
ジャーマンスープレックスならブリッジのつま先立ちの美しさ推し、SRSライターMです！！

さて今週は誰のエピソードトークだこの野郎と！
聞かれずともお答えしましょう！

そう、今回はリクエストにもあったブランシュフルールのお話にござい！！
正確に言うとブランシュフルールも登場するパーシヴァルのお話ですが！

え？ふたりとも前回（12月15日）のメンテナンスに関係ないだろうって？
ﾊｯﾊｯﾊ!!気にしません！！！！

【目次】

• 主人公はパーシヴァル
• 第0章：ゴルネマントの子どもたち
• 第1章：女王の涙
• 第2章：幸運の商船
• 第3章：救国の英雄
• あとがき
• 【主婦ネタっていうと生活の知恵みたいですね】

主人公はパーシヴァル

さて、今回の主賓たるブランシュフルールさんでございますが、
2015年11月のパーシヴァル回でもかる～く触れましたように、
彼女はパーシヴァルの奥さんであります！

何？どう見ても女同士じゃないかって？
それはそれでいいじゃないですか！！！

編集T「お前の趣味はどうでもいいから正確な情報を伝えろ」

ﾀｼｶﾆﾀｼｶﾆ。

もはや言うまでもない気がしますが、
原典の『アーサー王物語』ではパーシヴァルはれっきとした男性！
ということで決して百合百合しい関係ではございませんよ！

ところでどうでもいいんですが、彼女の主婦設定って、奥さんというのもありますが、
ブラン主婦(シュフ)ルールから来ているのでは……！？

編集T「……」

……で、今回はブランシュフルールとパーシヴァルとの出会いをご紹介する訳ですが、
その前に以前紹介したパーシヴァルのお話をざくっと振り返りましょう！

父、ペリノア王が戦いで早くに亡くなった後、
パーシヴァルが騎士になることを望まなかった母親は彼を森の奥で育てていました。

しかし、ひょんなことからパーシヴァルは森の中で騎士に出会い、
彼らと同じく騎士になるため、アーサー王の宮廷を訪れます。

パーシヴァルが到着したとき、
宮廷ではイテールという騎士がアーサー王をひどく侮辱していました。

そこでパーシヴァルはイテール討伐に名乗りを上げ、
一騎打ちにてイテールを撃破すると、その真紅の鎧を強奪譲渡してもらったのでした。

その後、パーシヴァルは老人ゴルネマントと出会い、
この老人の館にて騎士道などの教えを受けることとなったのです。

と、いうのが以前お話しした内容にございます！

そして今回はその続き、ゴルネマントから教えを受けたパーシヴァルが館を離れ、
旅先にてブランシュフルールと出会う物語にござりまする！
それではいざいざ！

第0章：ゴルネマントの子どもたち

パーシヴァルの活躍に触れる前に、ゴルネマントさんに関してちょいとお話をば！

パーシヴァルに騎士道を教えたゴルネマント。
彼には3人の息子とひとりの娘がいましたが、
息子たちはみな、ゴルネマントがパーシヴァルと出会う以前に戦死していました。

ひとりの息子は灰鷹をめぐる戦いで騎士イデールに、
またひとりはとある城の果樹園にて騎士マーボナグリーンに殺されていたのです。

この騎士たち、名前に聞き覚えがあるのではないでしょうか？
そう、彼らはエレック＆エニード回、そしてギフレイス回にて登場した騎士たちだったりします！
いや～、意外と裏でつながりがあるんですね～！

編集T「ほー、なんか珍しい気もするな」

そして、もうひとりの息子は女王ブランシュフルールを助けようとして戦い、
その戦の中で命を落としていたのです。

と、ここでさらりと明かされましたが、
じつはブランシュフルールは一国の女王だったんですね！

彼女はとある土地の領主クラーミデーの求愛を断ったことにより、
彼や彼の部下である騎士キングルーンによって国を攻められていました。

編集T「ひでぇ理由だな……」

ゴルネマントの息子はそんな彼女に加勢するべく立ち上がりましたが、
6人の騎士を同時に相手にしても勝利するほどの腕前を持つキングルーンの剣に倒れ、
戦場にて儚く散っていったのでありました。

と、このように息子たちを亡くしていたこともあり、
実子同然にかわいがっていたパーシヴァルが旅に出ると決めたとき、
ゴルネマントはたいそう悲しんだそうですよ！

編集T「ところでゴルネマントの娘は？」

あ、娘さんは幸いなことに生きており、
ゴルネマントやパーシヴァルとともに館で暮らしておりました！

ちなみにパーシヴァルは彼女にホの字だったのですが、
残念ながらその淡い恋は叶わなかったんですね～。

そして旅に出てからもそんな彼女のことが頭から離れず、
道なき道を馬で爆走した結果、パーシヴァルはとある城へとたどり着いたのです！

第1章：女王の涙

偶然にもパーシヴァルがたどり着いたのは、
女王ブランシュフルールの城でした。

城へと入ったパーシヴァルが聞いた話では、
ブランシュフルールに言い寄るクラーミデーの攻勢が長期間続いており、
籠城戦を強いられたブランシュフルールらはひどく飢えに苦しんでいるとのことです。

事実、人々はやつれて骨と皮だけになり、餓死する者も少なくはありませんでした。

そんな城内の様子を見た後、パーシヴァルはブランシュフルールのもとへと案内されます。
彼女の姿を目にしたパーシヴァルは、ひと目でその美貌に心を奪われました。

肌は透き通るように白く、唇は炎のように赤く、その姿はさながら白と赤のバラのよう。
そして何よりもパーシヴァルが驚いたのは、彼女がゴルネマントの娘にどこか似ていたことです。

のちにブランシュフルール自身が明かすのですが、
彼女がゴルネマントの娘に似ているのも無理はないことで、
じつは彼女、ゴルネマントの妹の娘、早い話がゴルネマントの姪だったのです！

編集T「今回は登場人物がやたらいろいろとつながってんな」

城には客人をもてなすパンもワインもないことをブランシュフルールが恥じていると、
城の近くに住む隠者たちが気を利かせて、いくらかの食料を持ってきました。

その食料を勧められたパーシヴァルでしたが、彼はそれを城内の人々に分け与え、
自分の手元にはパンのひとかけらしか残しませんでした。

さらに、彼はその小さなパンのひとかけらをふたつにちぎると、
それをブランシュフルールと分け合ったのです。

このあたり、パーシヴァルの欲のなさというか、善人っぷりが現れていますよね～。

編集T「飢えてる人の目の前で堂々と飯食える神経してても嫌だしな」

ﾀｼｶﾆﾀｼｶﾆ。

その夜、パーシヴァルは城の一室を借りて宿をとることにしましたが、
人々が寝静まったころ、彼の枕元に歩み寄り、ひざまずく者がありました。
そう、女王ブランシュフルールです。

「誇り高き騎士様、どうか私たちをお助けください。
クラーミデーという領主、そして彼の騎士キングルーンによって攻められ、
私たちの国も、民も、みな疲弊しきっております。

クラーミデーは私に愛を誓えと迫ってきていますが、
あのような傲慢な男にこの身を捧げるぐらいであれば、
この喉を切って命を捨てたほうがマシでございます。
どうか、どうか私たちをお助けください」

語りながらこぼれる彼女の涙はパーシヴァルの肌に落ち、
その悲しくも美しい姿はパーシヴァルの心を打ちました。

「ご安心ください女王様。私があなたの剣となって敵を討ちましょう」

編集T「ちょっと格好いいじゃねえか……！」

第2章：幸運の商船

パーシヴァルがブランシュフルールへの加勢を誓ったつぎの日、
なんともラッキーなことに、食料をふんだんに載せた商船が城の近くの岸に漂着しました。

商船に気がついた城の人々は、こぞってその資材を奪おうとしましたが、
「飢えたからと言って人の物を盗んではいけない」と、パーシヴァルが待ったをかけます。

編集T「え、なんかちょっと無慈悲じゃね？」

いやいや、ところがどっこいでございますよ！

パーシヴァルは漂着した商船の商人と話し合い、
商人側が遠慮するほどの高額でその積荷をすべて買い取ると、
船に積まれていた食料を城の人々に分け与えたのです。

編集T「慈悲しかねえ……」

いやあ、鎧の譲渡（物理）が嘘のようですね……！
これもゴルネマントの教育のおかげでしょうか！

しかもパーシヴァルは食料を人々に配る際、
飢えた状態でいきなり大量に食べて腹を壊さないように、
最初は微量だけを配り、徐々にまともな食事量にしていったんだとか！

編集T「こいつ……格段に成長してやがる……！」

このようにして、パーシヴァルのおかげで城内は活気を取り戻していきました。
そして数日後、ふたたびキングルーンが率いる軍勢が城にやってくるのです。

第3章：救国の英雄

ブランシュフルールの軍勢は飢えでロクな戦力もなかろうと余裕ぶっこいていたキングルーンですが、
蓋を開けてみればあらびっくり、ブランシュフルール軍の兵士は元気になっており、
おまけに真紅の鎧を身にまとった騎士が無双しているではありませんか！

念のためご説明しておくとこの真紅の鎧の騎士ってのはパーシヴァルでございますよ！

思わぬ展開に面食らったキングルーンですが、
ならばと真紅の鎧の騎士、パーシヴァルに一騎打ちを挑みます。

当然自分が勝つつもりだったキングルーン、しかし相手はパーシヴァルです。
投石機による攻撃と勘違いするほどの強烈な剣のひと振りが頭を直撃すると、
キングルーンはあっさりパーシヴァルに組み伏せられ、降伏してしまいます。

パーシヴァルの命令によってキングルーンはアーサー王のもとへと下り、
キングルーン敗退の報せを受けた領主クラーミデーはこれまたびっくりです。

「キングルーンが敗れただと……？
ええい、こうなれば私みずからが出向き、
勝利でもってブランシュフルールへの愛を勝ち取ろうぞ！」

と、勇ましく出陣したクラーミデー、しかしパーシヴァルに勝てる訳もなく、
サクッとボコられてキングルーンと同じくアーサー王のもとへと送られました。

編集T「パーシヴァル強ぇーなあ……」

しかもパーシヴァルが剣を使って戦うのはこの日が初めてというから驚き！
それまでは狩りに使う槍でしか戦っていなかったというワイルドっぷりですよ！

さて、パーシヴァルはクラーミデーとキングルーンを退け、
ブランシュフルールの国に平和を取り戻したのでありました。

救国の英雄となったパーシヴァルはブランシュフルールと結婚し、国王となりました。
ふたりは仲睦まじく暮らし、またパーシヴァルは国民をいたわる治世で人々に愛されたといいます。

～ めでたしめでたし ～

と、ここのお話はキレイに収まるのですが、
じつはパーシヴァル、この1年ちょっとのちに聖杯探求に出てしまい、
その後聖杯を手にするまで帰ってこないという放浪ライフを送っちゃったりします。

編集T「結婚……放浪……ユーウェイン……ｳｯｱﾀﾏｶﾞ」

あとがき

と！いうことで今回はブランシュフルールとパーシヴァルの馴れ初めでござんした！
しかし投石機と勘違いしちゃうレベルの打撃ってどんだけ馬鹿力なんですかね！

ところで今回参考にした書籍は、
ヴォルフラム・フォン・エッシェンバハの『パルチヴァール』
という作品なんですが、作品名からも分かるように、
人物の名前がちょいと違うんですよね！

編集T「まーでもパーシヴァルとパルチヴァールだったら誤差の範囲だろ」

うんうん、そうですね～。
ではここで『パルチヴァール』でのブランシュフルールのお名前をご覧いただきたい。

“コンドヴィーラームールス”

編集T「！？」

いや最初調べて出てきたときは誰やねんでしたね本当に……！！
それはさておき、今回のお話もカットした部分が多いので、
興味を持たれた方はぜひ『パルチヴァール』を読んでみてください！！

編集T「さて、ではありがたいことに大量にもらえたコメントについて」

あーりがたい！！まことにありがたい！！！！
感謝感激ドロヘ○ロであります！！

編集T「関係ねぇタイミングで他社ネタ差し込んでくんなや！！」

ワイルドハントとクリスマスの関係性についてのコメントなんかもあったりして僕ァ歓喜でございましたよ！

オーディンに干し草なんかを捧げるのは以前どこかで読んだのですが、
そのお返しにプレゼントをくれるとは……！なるほどなるほど……！

あとホリロンリについては『マク○ス7』の“H○ly L○nely N○ght”をチェック！！！

編集T「しばくぞ」


さてそれでは若干尺の余裕がありませんが～！
スターダムトーク！始まりますよ！！！

つい昨日、12月17日の新木場大会にて行われた6人タッグ戦！

岩谷麻優はジャングル叫女、安納サオリと組み、
紫雷イオは渡辺桃、HZKと組んで対決であります！
12月22日に行われる岩谷VSイオのいわゆる前哨戦ですよ！！

試合はイオ組の勝利でしたが、岩谷はイオの得意技であるジャーマンで攻めるなど、
なかなかに挑発的な試合運びでございました！

このドロップキックなんかも見てくださいよ！！
まさに突き刺さるがごとく輝きに満ちた一撃じゃあありませんか！！

果たしてイオから赤いベルトを奪ってクイーンズクエストの牙城を崩せるのか！
いや、崩すのだ岩谷！！勝ってベルトを巻いてくれェェーー！！！
そしてその勢いで別のベルトｍ【編集ムーンサルト】

編集T「フッ……、勝負に徹するイオが負ける道理はないな……！
まさにBow down to the queens(女王にひれ伏すがいい)ってなもんだ！」

そ、それは試合後に発表された……、クイーンズクエストの締め文句……！
でも僕ァ、岩谷の勝利を、願って、やまない……！ｻﾝﾄﾞﾛｯｸｯ

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