編集部コラム/流れる血潮は名誉のために！献身のディンドライン！！

書き手：垂直落下式しゃれこうべライターM（Twitter）
編集：悪魔超人編集T（Twitter）

カウンターのジャーマンが描く放物線は！
5★GP(ﾌｧｲﾌﾞ･ｽﾀｰ･ｸﾞﾗﾝﾌﾟﾘ)決勝への架け橋だァァァァ！！！

と！いうことで荒れに荒れた5★GP！！
ブルースターズブロックから勝ち上がったのは美闘陽子！！！

果たしてレッドスターズブロックの勝者テッサ・ブランチャードを下し、
至高の赤きベルトへと挑戦することができるのｋ【編集ジャーマン】

編集T「ゴルロォォォォォイス！！！」

こ、これは！
第3回人気投票で自分の推し騎士であるゴルロイスが
ランキングにかすりもしなかったせいで編集Tが暴走している！！

編集T「ワイルドハントも大して変わらなかったろ！！！」

ワイハンは13位にランクインしたでしょ！！！

1位になれなかったのは悲しいことですが、
ワイハンがランクインしただけでもうれしいですね……。

ま！そんな関係ない話はさておき！！

編集T「プロレスよりは関係あるんだが」

今週は珍しくプロレス観戦していません！週刊しゃれこうべ！！
放物線ならクリス・ジェリコのライオンサルト推し、SRSライターMです！

さて今回は平常運転に戻ってエピソードトークをお届け！
メンテナンス後ということで乖離進化枠から……、ではなく！

キャラ的に初登場を果たしたディンドラインについて語りましょうぞ！！

【目次】

• ディンドラインお姉ちゃん
• 第1章：騎士たちの合流
• 第2章：信仰の船
• 第3章：選定の剣ふたたび
• 第4章：血の風習
• 第5章：献身のディンドライン
• あとがき
• 【募集したネタには献身的に】

ディンドラインお姉ちゃん

さて今回お初にお目にかかりまするはディンドライン！
何を隠そうパーシヴァルのお姉ちゃんでございます！

セリフでは彼女が「パーシヴァルお姉ちゃん」と言っていますが、
元ネタではディンドラインが姉、パーシヴァルが弟なのです！

編集T「おや、姉ってことはもしかして」

そう！彼女は原典でもれっきとした女性であります！
ﾔｯﾀｾﾞﾍﾞｲﾍﾞｪ!!

当然ながら騎士として戦ったりはしていない訳ですが、
彼女は『アーサー王物語』終盤、聖杯探求の譚で登場！
今回はそのあたりのお話をご紹介しますよォ！

第1章：騎士たちの合流

騎士ガラハッド。
アーサー王の宮殿に流れ着いた不思議な剣を手にし、
白地に赤十字が輝く盾を手にした彼は、聖杯を求めて旅を続けていました。

もしかしたらお忘れの方もいらっしゃるかもですが、
ガラハッドさんも女体化されたキャラであり、元ネタでは男性ですよ！

ちなみに、ガラハッドさんが剣や盾を入手するエピソードは
約1年前のコラムにて紹介していますので、気になる方はこちらをどうぞ！

【聖杯の兆し！探求の騎士ガラハッド！！】

んでは話を戻しまして！

とある城での戦いの後、城を去ろうとする彼に
ひとりの乙女が声をかけます。

「私といっしょに来ていただけませんか？
きっとあなたの望む冒険が得られるはずです」

はい、ここで登場した乙女こそディンドラインであります！

ガラハッドは誘いを受け、彼女とともに馬を走らせました。
やがてふたりが浜辺に辿り着くと、そこには1隻の船。
そこで船にいるふたりの騎士と出会います。

「おお、ガラハッド！待っていましたよ！」

そう声を上げたのは、騎士パーシヴァル。
そしてパーシヴァルの横には、騎士ボールスの姿がありました。

編集T「あれ？これって『アーサー王物語』の終盤の話だろ？
ボールスは初期の登場人物だとか言ってなかったっけ？」

あ、これややこしいんですが、
こっちのボールスはイケメンサイボーグなボールスの息子なんですよ！
『拡散性』ではボールスジュニアの名で登場していましたね！

編集T「ほーう、そういうことか」

しかしいちいちジュニアを付けるのも若干面倒読みにくいので、
今回はそのままボールスと表記させていただきます！

かくして、ディンドラインの導きによって、
ガラハッド、パーシヴァル、ボールスの3人騎士は行動をともにするのでした。

第2章：信仰の船

船に乗り込んだ3人の騎士とディンドラインでしたが、
海へ出てすぐに、巨大な岩に行く手をはばまれてしまいます。

すると気付けば近くにはもう1隻の船が。
岩に上陸するのは難しそうでしたが、その船は容易に乗り込める距離にあります。

騎士達が乗っている船をその不思議な船に寄せてみると
船尾にはつぎのような言葉が刻まれていました。

信ずる堅き心を持つかどうかを注意せよ。
我は信仰なり。ゆえに気をつけて入るべし。
信ずる堅き心なくば、我汝を助けまじ。

編集T「おーん？」

つまりは神様信じてない奴は乗るなってことですね！

この文字を読んだディンドラインは、パーシヴァルに向き直ります。

「パーシヴァル、あなたは私が誰か分かりますか？」

「いえ、私はあなたにお会いしたこともありません」

パーシヴァルの目を見つめながら、ディンドラインは言葉を続けます。

「私は、ペリノア王の娘。私はあなたの姉なのです。
パーシヴァルよ、私はあなたを弟として愛しています。
ですが、あなたの信仰が弱ければこの船に入ることはなりません」

「姉上、私はこの船に乗ります。
もし私にその資格がないのであれば、そこで私は命を落としましょう」

冷静に答えたパーシヴァルでしたが、
その内心、彼は姉に会えたことをとても喜んでいました。

第3章：選定の剣ふたたび

さて、4人が無事に乗り込んでみると、
その船の中は想像以上に立派なものでした。

船にあった寝台のそばには、素晴らしく美しい剣が、
鞘から7センチほど刃をのぞかせた状態で置いてあります。
そして剣にはこのような言葉が刻まれていました。

すべての者より優れた者以外、この剣に触れてはならない。

編集T「なんかガラハッドが前に抜いた剣と被るな……」

あ、アーサー王からの伝統ですから……。

パーシヴァルやボールスが剣を抜けるか挑戦して失敗したところで、
ディンドラインが口を開きます。

「その剣を抜くことができるのは、ガラハッドさん、あなただけですよ」

そうして、彼女はこの剣にまつわる話を続けました。

曰く、使用者が剣を鞘に収めた途端に倒れ、息絶えたこと。

曰く、一度折れた刃が何事もなかったかのように再生したこと。

曰く、若かりし漁夫王が剣を抜こうとしたら、槍が飛んできて彼の膝を貫いたこと。

編集T「漁夫王ェ……」

ディンドラインの話はさらに続きます。

「いつの日かこの剣にふさわしい剣帯を持った乙女が現れる、
この剣を手にしたソロモン王の奥方はそのようにおっしゃったそうです」

ディンドラインは改めてガラハッドに向き直り、
手に持った箱を開けながら言います。

「そして、神のお許しのもとに、私が剣帯をお作りいたしました。
神のお声を受け、私がかつて愛していた自分の髪の毛で作ったのです」

その言葉とともにディンドラインが取り出した剣帯は黄金に輝き、
ちりばめられた宝石が彩りを与えた、見事なものでした。

そうしてディンドラインの剣帯を受けたガラハッドは彼女に感謝し、
“不思議な剣帯の剣”と名づけられた剣を手にしました。

編集T「剣の名前もうちょいどうにかならんかったのか」

人によってはソロモン王の父、ダヴィデ王の名を取って、
“ダヴィデの剣”と呼んだりもするとかしないとか！

さて、ディンドラインで重要なのはこの後でございます！

第4章：血の風習

船が陸に辿り着くと、彼らは船から降り、旅を続けました。
そしてとある城の前を通りがかった際、武装したひとりの騎士が声をかけます。

「あなたがたが連れている婦人は、処女(おとめ)であろうか？」

編集T「いきなり何聞いてんだこいつ……」

「はい、私は処女ですが」

編集T「答えるんかい！！！」

「ならば」

その騎士が手を挙げると、城から10人ほどの騎士と、
銀の皿を持った婦人たちが現れました。

騎士は言います。

「ここを通る処女は誰であれ、右腕の血でこの皿を満たさねばならぬ」

しかし、ここでガラハッドが歩み出ました。

「咎められようぞ。そのような慣習を作り上げた者は」

姉に無礼を働く相手に怒ったパーシヴァルも前に出ます。

「そのような者は殺されたほうがいい」

そしてついでにボールスも。

「まったくもって同意ですね」

編集T「ボールスの影の薄さよ」

双方の騎士が馬を走らせると、
ガラハッドたちはあっという間に10人の騎士を打ち倒します。
すると城からさらに60人の騎士たちが現れ、言いました。

「その婦人の血さえいただければ、我々もあなたたちに手出しはしない。
だが断るというのであれば、それは死を選ぶということです」

「まったく」

ため息とともにガラハッドは応えます。

「ならば死を選ぶことになるな。私たちではなく貴様らの、だが」

こうして戦いが再開すると、ガラハッドたちは無双も無双。
60対3の圧倒的な数的不利をものともせず、騎士たちを倒し続けました。

やがて夜になり、戦いが中断されると、
城の使者がガラハッドたちのもとを訪れました。

そして、どうか城に来て血を求める理由を聞いてほしい、と言うのです。

城の中で手出しはしないと使者が誓い、
ディンドラインも理由を知りたがったため、一行は城へ向かいました。

第5章：献身のディンドライン

城に入った一同は、さっそく処女の血を求める理由を聞きました。

聞けば、城主たる婦人がらい病（ハンセン病）にかかってしまい、
どの医者も治すことができなくなってしまったのだと言います。

婦人の病を見たとある老人は言いました。

心身ともに純潔な王の娘である乙女からひと皿の血をもらい、
その血を身体に塗れば健康を取り戻せるだろう、と。

編集T「エリザベートバートリかな？」

美容のためという名目で処女の生き血で満たした浴槽に浸かっていた、
などというウワサがあるエリザベートバートリね！
話はクリソツですが今回は無関係ですYO！

話を本筋に戻しまして！
当然ながらそんなﾏｼﾞｷﾁ要請にはガラハッドたちもブチ切れなのです！
が、ディンドラインの口から出た言葉は……？

「助けを得ることができなければ、そのご婦人は死ぬばかりですね。
それならば、私の血を差し上げてください」

編集T「なぬ！？」

何を馬鹿なことを、と止めるパーシヴァルたちを制し、
ディンドラインは続けます。

「そのご婦人を治すために私が死ぬのであれば、
きっと名誉と魂の安らぎが得られましょう。
そしてそれは一族の名誉ともなります。

それに、被害は少ないほうがいい。
私が血を捧げることで戦いが終わるのなら、私はそうしましょう」

編集T「発想が菩薩」

ディンドラインの意志は堅く、
3人の騎士たちはついに彼女を説得できませんでした。

そして翌日、銀の皿をみずからの血で満たした直後、
ディンドラインはその場に倒れこみます。

ガラハッドやパーシヴァルたちが駆け寄りましたが、
失った血はあまりに多く、彼女の目からは光が失われようとしていました。

「我が弟パーシヴァルよ、私が死んだらどうか、
私をこの国に埋葬するのではなく、どうか船に乗せて海へと放ってください」

姉の言葉に、パーシヴァルは涙を流しながら、
ただ「おっしゃる通りにいたします」と答えるのでした。

編集T「出会ったばかりの姉弟だってのにな……」

しかし遺体を船に、というとアストラトエレインのエピソードを思い出しますね……！

さておき！

そのとき、どこからか声が響き、彼らに告げました。

「騎士たちよ、汝らは別々に行動せよ。
明日、朝の祈りの後で3人それぞれが別れて出発するのだ」

その後、ディンドラインの血で完治して大喜びの城主を尻目に、
パーシヴァルたちはディンドラインの遺体を船に乗せて海へ流しました。

風が船を送るのを見届け、城へ引き返そうとしたとき、
突然すさまじい嵐が訪れ、城は半分以上が崩れ去ってしまいました。

嵐がおさまった後、ボールスは助けを求めてきた騎士とともに旅立ち、
残されたガラハッドとパーシヴァルは城の様子を見に行きます。

城の人間は男も女もみな命を落としていましたが、
城主に血をささげ、命を奪われた60人もの乙女たちの墓には傷ひとつなく、
そこだけはまるで嵐などなかったかのようでした。

それを見届けた後、ガラハッドとパーシヴァルは別れの抱擁を交わし、
ふたたび聖杯探求の旅を続けるのです。

～ 完 ～

編集T「ディンドラインが血を捧げた意味は……」

そこですよNE－。
最後は主の報いによって裁かれたのだ、的なお話なんですが、
ならもっと早い段階で嵐ぶちかましておけや！と……！

あとがき

いやー！そんなこんなで今回はディンドライン回でした！
ボールス（息子）の出番のなさったらもう！

しかし赤の他人のために血を捧げるってのもすごい話ですよね～！
【献身の騎士】の称号は伊達じゃあない……！

編集T「ほい、前回のコメントいじり」

う～ん、フリが雑。

前回はスブリーム＆シュゲイルの元ネタ考察もいただきましたね！
スブリームがアナログ時計に関係しているのでは、
というのがかなりそれっぽくてビックリでした……！

時計とは時間という流れを御するための乗り物である、ということですかね……！

編集T「チアリーイーターやらシェリーコートやらへの票もあったな」

チアリーイーターに関して言えば、そうですね……。

やはり“擬人型”の名の通りほぼ完璧に人間になっていましたから、メカとしては、ね……！！

そしてシェリーコートはと言えば、正直迷いましたね！

なんとなく『ゼ○サー○』のK○S-M○Sっぽい感じもしｍ【編集BUSTER】

編集T「他社じゃねえか！！！」

な、などと言ったところで！
今週も抜かりはないぜスターダムトォォーク！！

いよいよ！2016年9月22日！
しばらくぶりのスターダム後楽園ホール大会が迫ってまいりました！

5★GP決勝にSWA王座戦！
宝城カイリの復帰戦に赤いベルトをかけた王座戦などなど！！

どんだけ目玉カードだらけなんですかいインザスカイと！！

個人的に推したいのはやはり赤いベルトのかかったこの一戦！
紫雷イオVSケイ・リー・レイですよ！！

両者ともに飛び技を得意とするハイフライヤーですが、
イオのジャーマンに対しケイ・リーのゴーリーボムと！

投げ技もまた強烈なこのふたりの戦い！
激しくならない訳がないでしょうよ！！

ああでも大江戸隊に新メンバーが加わるという6人タッグ戦も気にｎ【編集ビッグブート】

編集T「はい終わりィィィィーー！！！」

し、しかし……、カイリの復帰はうれしい反面……、
まだじっくりと身体を休めてほしい、とも、思ったりしちゃ、ったり……。ﾂﾞﾀﾞｯ

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