編集部コラム/嫁にするなら豚を殺れ！巨人王の娘オルウェン！！

書き手：垂直落下式しゃれこうべライターM

ﾍﾟﾝ ﾍﾟﾍﾟﾍﾟﾍﾟﾝ……

皆様、新年あけましておめでとうございます！

編集T「新年早々自重しろ！！！」

ハッハッハ！
自重も辞表もなんのその！

2016年も僕はスターダムを応援していく次第でありｍ【編集パンチ】

や、やっぱり新年1発目はオーソドックスなパンチからですね……。

編集T「もう1発いっとくか？」

遠慮しておきます……！！

はい！ということで！！

年も明けたぜ新春号！週刊しゃれこうべ！！
フリップならモンキーフリップ推し、SRSライターMです！
申年だけにモンキーってね！！

新春めでたく、新たに追加された“新春型”の騎士たち！
そのなかから、今回はオルウェンのお話をいたしましょうってなもんですよ！！

【目次】

• 〇〇のオルウェン
• クルフフ誕生
• アーサー王の愉快な騎士たち
• 巨人の親父
• 狩人マボン
• 大豚討伐
• 決戦の祖国
• 巨人王のもとへ
• あとがき

〇〇のオルウェン

＼ｵｰﾙｳｪｰﾝ ﾅﾐﾀﾞｰ／

編集T「方々から怒られるからやめろ」

さて、ギャンブルなクエスチョンで人気？のオルウェンですよ！

彼女が登場するのは『アーサー王物語』の一節、ではなく、
ケルト神話『マビノギオン』のお話、『クルフフはいかにオルエンを手に入れたか』です！

こちらの物語、『キルッフとオルウェン』という名前になってたりもしますが、
つまりはクルフフ君がオルウェンちゃんをお嫁にもらうまでの頑張り物語であります！

しかしこの『マビノギオン』、略すとまび☆ノギで魔法少女的ｎ【編集キック】

編集T「やめろっつってんだろ！！！」

ほ、本筋にね、行かないとですね……。

さてお話をする前にぶっちゃけますと、
オルウェンは物語のタイトルにこそ出ますが、出番はほぼ皆無です。

その代わり若かりし頃のアーサー王や騎士たちが登場しますので、
そのあたりをお楽しみいただければこれ幸いです！

クルフフ誕生

物語はまず、主人公クルフフの誕生から始まります。

どこぞの聖徳太子よろしく、母親が豚小屋で産気づいたことから
彼には“豚走り”、“豚囲い”という意味のクルフフという名が授けらました。

母が早くに他界したものの、継母とも仲良くしていたクルフフ。
しかし継母の娘との縁談を断ったせいで継母は彼に呪いをかけてしまいます。

継母がかけた呪いは“オルウェンという娘以外とは結婚できなくなる”というものでした。

美人と結ばれる運命(デスティニー)ならいくらでもウェルカム！

……と思うかも知れませんが、彼女の父親は暴虐で知られた巨人の王。
ですので彼女に求婚するだけでも死のリスクが伴うのです！

さてこいつは困った、ということで、
クルフフは従兄弟であるアーサー王に助けを求めます。

さあさあ登場しました我らがアーサー王！
今回はどんな冒険が待つのか……？

アーサー王の愉快な騎士たち

アーサー王の宮殿へとたどり着いたクルフフ。
さっそく彼はアーサー王に事情を説明し、騎士に協力してもらう許可を得ます。

クルフフに同行することになったのは、6人の騎士。

まずは、周辺の地理に詳しい案内役のクンゼリグ、
多くの国や動物の言葉を理解する通訳のグルル、
惑乱などの呪文に長けたメヌの3人。

こちらの3人は皆さんも初耳のことかと思われますが、
残り3人はご存知の騎士のはず！

続いて、冒険の経験が豊富な騎士、ガウェインも協力の意を示しました。

出ました我らがツッコミナイト！
今回はほとんど出番ないんですけどね！！
「ないのかよ！！」

そして槍の名手、ベディヴィアもガウェインに続きます。

あれ？……やっぱりまび☆ノｇ【編集飛び膝蹴り】

こちらのベディヴィア、この物語ではけっこうな豪傑とされています。

ベディヴィアは隻腕の騎士でしたが、戦場では常人の3倍の活躍を見せます。
また、槍の扱いに長けており、ひと突きで通常の9倍の大きさの傷をつけることもできました。
安定のチート。

そして個人的にびっくりなこの男もパーティーに参加します。

最後に、ケイもクルフフの冒険を助けることとなりました。

そう、ケイ！

じつは彼、いままでご紹介したエピソードでもたまに登場していたのですが、
尺の都合で全カットしておりました。

基本的に悪態をついては他の騎士ボコられるという、
ひっじょーにしょーもない役回りの彼ですが、今回はひと味違います。

クルフフにとってケイの協力が得られたことは大きな収穫でした。

何しろケイは9日9晩に渡って水中で息を止めることもできるし、
同様に9日9晩のあいだ眠らずにいることもできました。

また、ケイの剣がつけた傷はどんな名医にも治せないし、
その気になれば木のように背を伸ばすことも、熱を生み出すこともできたのです。

『アーサー王物語』でのやられ役っぷりが嘘のようなチート感……！

そんなこんなで、じつに頼りになる仲間を得たクルフフは
騎士たちを連れてオルウェンがいるであろう巨人王の城へと向かいました。

しかしそこはやはり神話ですから、
「娘さんをくださいな」「はいどうぞ」とうまくは行かないものであります！

巨人の親父

巨人王の城に着いたクルフフはオルウェンを娶りたいことを伝えますが、
巨人王は取り合わず、クルフフたちに帰るように命じます。

日を改めるか、ときびすを返すクルフフたちに
なんと巨人王は唐突に毒の槍を投げつけましが
ベディヴィアがその槍をつかみ、逆に巨人王に投げつけます。

ｷｬｰ ﾍﾞﾃﾞｨｳﾞｨｱｻｰﾝ

クルフフたちは次の日、また次の日と出直しましたが、
そのたびに巨人王は槍を投げ、ベディヴィアに投げ返されるのでした。
学習しろ。

ある日、さすがに懲りたのか、巨人王はクルフフに課題を出します。
39個も挙げられた課題をクリアできればオルウェンを嫁にしてもいいと言うのです。

ちなみに巨人王がなぜここまでオルウェンの縁談を嫌がったかと言うと、
彼は“娘が婚礼の儀を迎える日に命を落とす”という運命にあったのだとか。

運命と言うかほぼ呪いに近いような気もしますが、さておき。

さて、巨人王が出した課題のほとんどは、
神によって豚に変えられた某国の王トゥルフ・トゥルスに関わるものでした。

この巨大な豚の耳と耳のあいだにあるという、
クシとはさみを手に入れ、巨人王のヒゲを剃るというのが最終的な課題でした。

ところでこのくだり、「Aをするのに必要なBを取るにはCを使ってDを手に入れることが……」
というお使いクエストで、非常にRPGっぽさを感じるところであります。

最終課題が親父のヒゲ剃りというのがいまいち盛り上がりに欠けますが……。

無理難題を課す巨人王ですが、クルフフはどんな条件を出されてもこう答えます。

「おことばですが、簡単にやってのけましょう」

ﾋｭｰｯ!自信満々で格好いいですね！

狩人マボン

巨人王の話では、トゥルフ・トゥルス討伐には狩猟の達人マボンの力が必要だとか。

さっそく動物の言葉を理解できるグルルが、
各地に大昔から住んでいる動物たちから情報を仕入れます。

動物たちから軽いたらい回しにあいながらも、老フクロウの案内で
ケイとグルルは巨大な鮭の背に乗ってとある城の裏手に回ります。
銀の龍かな？

城に囚われたマボンから「戦の混乱に乗じでもしないと脱出は不可能だ」と聞くと、
ケイたちはいったん帰還し、アーサー王にこのことを報告します。

話を聞いたアーサー王は軍を率いて城の正面から攻めこみました。

このすきにケイとベディヴィアが鮭バスに乗って裏手に回り、
城壁をブチ破ってマボンを救出したのです。

ダイレクト☆大脱走

さて、詳細は省きますがその後もアーサー王の騎士たちは各地で活躍をします。
ざっくりと何をしでかしたかを書くとですね……。

寝ている悪人を落とし穴にはめてヒゲをブチ抜いたのちにボコったり、
とある大釜の譲渡を拒否した持ち主を一族郎党皆殺しにして釜を持ち帰ったり、と……。

略 奪 祭 り

これはバイキングもドン引きですわ……。

そんなこんなで大豚トゥルフ・トゥルス討伐の準備が整い、
一行はアイルランドの国土の3分の1を荒野にしたというトゥルフ・トゥルスのもとへ向かいます。

アーサー王ご一行の所業がヤバすぎて若干インパクトが薄れていますが、
討伐対象のトゥルフ・トゥルスも毒の体液を撒き散らしたりとたいがいチート級の化け物であります！

果たして無事討伐はできるのか！
ところでクルフフ君はいつ頑張るんですかね！！

大豚討伐

さて、トゥルフ・トゥルスはアイルランドのとある地で
7匹の子豚と一緒に住んでおりました。

そこに、アーサー王と手を組んだアイルランド軍が突撃します。
大量の猟犬が放たれ、あたりはものすごい騒ぎになります。

しかしトゥルフ・トゥルスも強烈に反撃し、
なんと国土の5分の1が荒野にされてしまいました。

これはまずい、とアーサー王の軍勢も突撃をかけます。
ところが結果は変わらず、子豚の1匹も倒すことができません。

チート祭りのアーサー王軍団をものともしないとは……！
どこぞのライオンの無双っぷりがかわいく見えてきますね……！

とうとうアーサー王が直接対決を仕掛け、
トゥルフ・トゥルスと9日9晩に渡って闘いましたが、成果は得られませんでした。

このままでは全滅もあり得ると考えたアーサー王は、
通訳のグルルを送り、トゥルフ・トゥルスに和平を持ちかけることにしました。

自分から襲っておいて和平……？

しかし豚たちも同じように感じたのか、和平交渉は失敗。
逆に豚たちは「アーサーの国を荒野に変えてやる」と宣言します。

このままでは祖国がピンチ！どうするアーサー王！？
ところでクルフフ君どこ行きました？

決戦の祖国

グルルから豚たちの言葉を伝え聞き、慌てたアーサー王たちは
急いで祖国へ戻りましたが、すでに一部の地方は荒野と化していました。

トゥルフ・トゥルスが通った後の地は、
畑は荒れ、牛も人も皆殺しにされるというひどい有様です。

祖国に残っていたアーサー王の騎士も奮闘し、
なんとかトゥルフ・トゥルスに怪我を負わせましたが、
闘った者は残らず殺されてしまいました。

ラスボス級の豚に一矢報いた騎士たちよ、君たちの名は忘れない……。
尺の都合で名前はカットですが。

なかなかトゥルフ・トゥルスを発見できないアーサー王でしたが、
トゥルフ・トゥルスの子豚を見つけ、これに猟犬という猟犬を放ちました。

すると、子豚を救うためにトゥルフ・トゥルスが現れます。
逃がしてなるものかと、アーサー王や騎士たちは執拗にトゥルフ・トゥルスを追いました。

そしてトゥルフ・トゥルスを河に追い込み、
トゥルフ・トゥルスがバランスを崩したところで狩人マボンがクシとはさみを奪い取りました。

するとトゥルフ・トゥルスは反撃もせず、河の向こうへと消えていきました。

アーサー王、そして騎士たちはよく頑張った！
豚の討伐こそできませんでしたが、あとは親父のヒゲを剃るだけです！！

……あれ、クルフフ君何かしましたっけ……？

巨人王のもとへ

要求の品がすべて手に入ったということで、
クルフフを筆頭に、巨人王に虐げられてきた人々は皆巨人王の城へ向かいました。

そして、トゥルフ・トゥルスから手に入れたクシとはさみで
カウという男が巨人王のヒゲをそぎ落とします。

カウが手加減せずにヒゲを剃ったせいで
アゴの骨がこんにちわしている巨人王にクルフフは言います。

カウさん恨みこめすぎでは……？

「あなたのヒゲはすっかりなくなりましたね。
これで娘さんは私のものだ」

巨人王も応えて言います。

「そうだな。もっとも、課題をすべてこなしたのはお前でなくアーサー王だが」

本当だよ！！！！

かくしてクルフフはオルウェンを嫁に迎え、
巨人王は彼が虐げてきた人たちによって首を刈られ、この世を去ったのでした。

めでたし……めで……たし……？

どうにも釈然としませんが、物語も終わり、
ということでエンディング曲が流れてきましたね……。

＼ｵｰﾙｳｪｰﾝ ﾅﾐﾀﾞｰ／

編集T「だからやめろって言ってんだろ！！！！！」

あとがき

ということで、オルウェンというかアーサー王お疲れ様でしたなエピソードでした！
しかし人が乗れる巨大鮭やらメチャンコ強い豚やら、ケルト神話は相変わらずブッ飛んでますね……！

ところで皆さん、アレがリニューアルされたのはご存知でしょうか？
絶賛好評某集中のイラコン＆アバコン、ではなく！

そう、スターダムのウェブサイトのトップページですよ！！

選手たちの写真も一新され、
次代のスターとなるべくしのぎを削る新人たちもトップに登場ですよ！！

果たして今年のスターダムはどんな情熱を！どんな感動を！！
見せてくれるのか！！！

何気に今日（2016年1月3日）もスターダム新木場大会ですからね！
新進気鋭の若きスターが紫雷イオや岩谷麻優、宝城カイリといったトップスターと一戦交えるこの大会！
皆さんも要チェッｋ【編集エルボー】

編集T「長いッッッ！！！！」

み、皆さん今年もドウゾヨロシク……。

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