編集部コラム/その人生は波乱が……?劇作家・シェイクスピア!!
書き手:垂直落下式しゃれこうべライターM(Twitter)
デビュー3ヵ月の大快挙!
林下詩美が渡辺桃とともに第15代王者となる!!
なんとォォーー!!!
タッグリーグ戦を制しただけでも驚きだというのに、
まさかまかさの王座奪取でございますよ!!
どうなってんだこのルーキーh【編集拷問台】
編集U「毎度この始まりかたがどうなってんだって話だよ!!!」
そ、そりゃもう日曜日の風物詩的なアレに……!
さておきまして!
今月の観戦予定も残り1大会! 週刊しゃれこうべ!!
林下の新技ならトーチャーラックボムもいいけどジャーマン推し、SRSライターMです!!
さァーて『乖離性』が4周年を迎えた直後の今回!
メインストーリーのプレイバックも望まれておりました、が!
編集U「やらんのか」
現段階だとちょっとまとめるには区切りがいまいちと申しますか……!
第3部のプレイバックについてはもうちっと先で、ということでひとつ!
久しぶりに第1部と第2部のプレイバックを読んでくださってもよろしくてよ!!
ってことで、今回は敢えて普通にエピソードトーク!
そして扱いまするは稀代の劇作家・シェイクスピアにござい!!
【目次】
わりと謎なんです †
さァーてまさかの登場、シェイクスピア!
言わずと知れた劇作家様ですね!!
『ロミオとジュリエット』、『マクベス』、『ハムレット』、『夏の夜の夢』、
ほかにもあれやこれやと、まあとにかく有名な作品だらけ!
演劇の有名どころを挙げれば大体シェイクスピア作品がヒットですよ!
よもやその名を知らない者はおりますまい、と思える偉人様でございますね!
編集U「劇作家としては一番有名だろうな~」
そんなシェイクスピアなんですが、意外と私生活には謎が多い、
というかいまいちハッキリしない部分が多いそうで!
1564年の4月23日、イングランドのストラットフォードにて生まれた、とされていますが、
誕生日すらも“多分そこらへんだろう”というアバウトさ!
当時は出生記録が付けられていなかったらしく、
正確な誕生日は不明なんだそうな!
編集U「んじゃなんで4月23日に……?」
出生記録はないものの、基本的に生後3日目に受けるとされる洗礼の記録は残っており、
シェイクスピアが洗礼を受けたのが4月26日、そこから逆算して23日、となるようです!
が、日本で大安吉日がよしとされるように、
向こうでもゲン担ぎで日付をずらすことはあるそうで、この日付も確定ではないとか!
ちなみに、4月23日は聖ジョージ、いわゆるゲオルギウスさんの祝日だそうで、
この祝日に合わせて洗礼を延期した可能性があるようですね!
そんな感じで生まれからして軽く謎なシェイクスピア、
なんとこの知名度でありながら自伝も日記も残しておらず、
とにかく記録が残っていないんだとか!
編集U「ほー、それは意外な感じもするな」
んでは、シェイクスピアの少年時代からの何やかんやを見ていきまっしょい!
学校に通ったー、少年時代ー †
のちに作家として大成するシェイクスピアですが、
とくに作家の家系だったわけでもなく、大学に進んで知識を付けたインテリだったわけでもありません!
彼の父は農家育ちの手袋職人にして町長を務め、母はそれなりに由緒ある家系の出、
そんな生まれのシェイクスピアは、その少年時代を文法学校に通って育ちます!
時代は16世紀中期、イギリスが中世から近代へと移り変わる時期で、
当時は一般教育がそこまで行き届いておらず、文字を読めない人も多かったとか!
そんな状況を何とかせんと、文法学校は無料で開かれていたそうな!
編集U「寺子屋的な感じか」
っぽいですね!
ただ、朝の7時か8時に始まり、終わりは午後5時あたりと、
なかなかにハードな学校だったそうですよ!
編集U「ずいぶん長いな……」
小学生になるやなるまいや、な年齢の生徒もいたそうですからね!
いやぁ、じつにハード! 絶対通いたくないですよ!
で、その学校ではラテン語なんかも学びつつ、
作文の授業もあったそうなんですね!
大学には行かなかったシェイクスピアがどこで古典作品に触れたのか、
というのも謎のひとつらしいのですが、この文法学校時代に読んだのでは、とする説もあるとか!
ちなみにですが、シェイクスピアが生まれたのが1564年、その生涯を終えたのが1616年で、
『乖離性』にも登場しているエリザベス1世が女王を務めたのが1558年~1603年と、
シェイクスピアの人生の大半はエリザベス女王の統治下にあったりしますよ!
編集U「そうやって画像を挟んでいくスタイルか……!」
いやそういう裏事情はいいですから!!
ちなみにエリザベス女王もけっこう演劇は好きだったとかなんとか!
さておき、町長まで務めていた父のもとで幸福に暮らしたシェイクスピアでしたが、
やがて父の商売も不振となり、町議会も欠席するようになると、
彼の暮らしもやや苦しいものになっていきました!
彼が14歳のときには、母親が一族から相続した土地を売り、
その代金を借金の返済に充てなければいけないほどだったとか!
学校を出てー、ロンドンへー †
さて、暮らしも厳しくなって学校に行く余裕がなくなったのか、
はたまた授業料はタダだったので学校には最後まで通ったのか、
そこはまたも謎ですが、とにかく10代後半には文法学校を離れたシェイクスピア!
その後、彼は学校の教師になったとも、軍に身を入れたとも、
はたまた法律事務所に勤めたとも、あるいは父の店で働いたとも言われています!
編集U「よし、見当がつかん」
どんだけ記録に残っていないのかって話ですね!
シェイクスピアはフルネームだとウィリアム・シェイクスピアなのですが、
ウィリアムもシェイクスピアも当時は珍しくなかったそうで、
たとえば軍の名簿にシェイクスピアの名があっても、それがこのシェイクスピアなのかは不明なんだとか!
編集U「ウィリアムはともかくシェイクスピアはレア感あるけどな」
まぁそこは時代と土地が違いますからね!
さておき、そんな感じで故郷・ストラットフォードで育ったシェイクスピアは、
18歳の若さで結婚をすることに!
相手は家から歩いて30分ほどの近所に住む、
それなりな家系に育ったアン=ハサウェイ!!
劇場版3部作が楽しみなほうじゃないですよ!
アンは結婚当時26歳、じつに8年の歳の差カップルでございます!
1582年の11月に結婚したアンは、翌年5月に第1子である長女・スザンナを出産します!
編集U「……結婚してから生まれるまでが短いのでは?」
……まぁつまり婚前にチョメチョメってことですね!
さらに2年後にはハムネットとジュディス、男女の双子も生まれ、
シェイクスピアは家長として稼ぎを得る必要が出てきた訳です!
そして彼は仕事を求めてか、大都市・ロンドンへと旅発ったのです!
さぁついに花の都かは知りませんが、とにかくロンドン上陸!
が!
結婚してからロンドン上陸、そしてロンドンに着いてからの数年に関しては、
マジでほとんど記録に残っていないとかで、
研究者のあいだでも“失われた年月”などと呼ばれているそうですよ!
編集U「そんなに残らんもんなのか……!」
どうやらとある劇団で馬番の仕事をしていたところ、
そこから俳優にスカウトされたとかなんとか!
当時は俳優が脚本に手を入れることもあった関係で、
段々と俳優にして劇作家、という感じになっていった、というように考えられているそうな!
編集U「あ、俳優もやってたのか」
そうそう、そこはちょい意外でしたね!
ちなみに、当時からシェイクスピアの作品は人気だったそうで、
彼より年上で大学も出たインテリの先輩作家は、
彼のことを“成りあがり者の烏”などを評していたとか!
カットインしてきた烏はさておき、
インテリでもないくせに人気になりやがって、などとやっかまれていたあたり、
すでにシェイクスピアがその才能を発揮していたことが伺えますね!
いろんな意味でー、大流行ー †
さて、ロンドンに上って10年余り、30歳になるころには、
シェイクスピアはすっかり新進の人気作家となりました!
彼の作品を見たことのある人はご存知かと思いますが、
シェイクスピア作品はセリフ回しの面白さとテンポの良さが魅力!
当時もそこが人気もポイントだったとか!
もちろん筋書きの面白さは大前提ですけどね!
ちなみに、彼は完全にオリジナルの話を書くことはあまりせず、
古典や神話、あるいは同時代の作品をベースに作り上げることが多かったそうな!
編集U「同時代のはクレームとかこないのか……?」
当時はそのへんが緩かったようで、
わりと一般的にアレンジ上演みたいなのはあったそうですよ!
シェイクスピアの作品もほかの劇団で演じられるなど、
まさに人気作家として大盛況、でした、が!
1592年から1594年にかけてイギリスに影を落としたのが、
1週間で1000~2000人、約1年半で2万人前後が命を落としたとされる、恐怖の伝染病ですよ!
編集U「ペストとか久しぶりに聞いたな」
当時のイギリスは衛生環境がだいぶアレだったようで、
それはすごい勢いで伝染していったそうですよ!
なにせ貴族ですら風呂に入るのが月に1回とかだったり、
排泄物が通りや川にぶちまけられていたり、死体もちょいちょい転がっていた、
なんてレベルらしいですからね!
編集U「さすがに引くわ」
ちなみによく“ハイヒールはアレを踏まないために作られた”なんて説が話題に上がりますが、
じつはハイヒールはそれとは別の文脈、やはり純粋にファッションとして生まれた、という話もあるとか!
で、感染病が流行っているなかで大量の人を同じ空間に集めるのは大変危険、
ということで、なんと1593年に劇場閉鎖命令が出され、
ロンドンで劇を演じることができなくなってしまったのです!
編集U「なるほど、そういう被害も出る訳か」
多くの作家、役者たちは地方に回って仕事探しとなりましたが、
シェイクスピアは幸運にもパトロンを捕まえることに成功し、
そこで引き続き作家として作品を作り続けました!
当時出版された『ヴィーナスとアドニス』、『ルクリース凌辱』は人気作となり、
かなり重版出来な感じだったそうですよ!
ぶっちゃけどっちも知らないんですけどね!
からのー、くらいまっくすー †
さて、シェイクスピアが筆を執り続けているなか、
1954年のころになるとペストも落ち着き、劇場の閉鎖命令も解除されます!
とは言え、1年半の空白で演劇界はかなり弱まっていました!
そんななか、シェイクスピアは宮内大臣一座という劇団にて、
俳優、劇作家、劇場経営者などなど、演劇に関わるすべての仕事に関わることに!
『ロミオとジュリエット』『夏の夜の夢』、『ヴェニスの商人』などは
この時代に書かれたそうですよ!
そして、1603年にエリザベス女王が永眠すると、
そのつぎの国王としてジェイムズ1世が即位します!
こちらの王様、政治的手腕はさておき、演劇が非常に好きだったとかで、
シェイクスピア属する宮内大臣一座のパトロンとなり、
劇団を国王一座と改めると、積極的に支援したのであります!
そして同年、再び黒死病が猛威を振るい、
国民の7人にひとりが命を落とすという大惨事!
またも劇場を閉鎖せざるを得ない状況でしたが、
そんななかでもジェイムズ1世はシェイクスピアたちを支援し、
シェイクスピアは『リア王』や『マクベス』といった作品を残したのです!
作家として充実した人生を送ってきたシェイクスピアは、
晩年、『ヘンリー8世』の上演中に祝砲が舞台に引火し、劇場が燃え落ちたのをきっかけに、
故郷・ストラットフォードに戻り、ひとりで暮らしたとか!
そして1616年、4月23日にこの世を去った彼の墓には、
彼自身が書いたとされる以下の言葉が刻まれたそうです!
良き友よ、イエスの御名にかけて
ここに埋められたるちりを掘り起こすなかれ
この石を留め置く者に幸いあれ
我が亡骸を動かす者に呪いあれ
その墓には彼の遺体とともに、未発表の作品も埋まっているとかいないとか……?
~ Fin ~
編集U「こ、これは……」
いやぁ、すごい作家ですよね~!
編集U「何のハプニングもねぇじゃねえか!!」
……ほ、ほら、18歳でアレして結婚とか、
劇作家時代にペスト大流行とか、ね、ほら!
それともあれですか、メロドラマ的なエピソードがお望みでしたか!
編集U「いやまぁそれはそれで嘘くさいが」
どっちだよ!!!
あとがき †
ってことで、今回はシェイクスピア回でしたよ!
ちなみに番外編豆知識をご紹介すると、シェイクスピアは作家として成功してから家紋を作っており、
名前をもじってか、盾に槍をあしらったデザインなんですよ!
そして『乖離性』のシェイクスピアを見てみると!
ほら、槍を持っt「ペンじゃね?」
……ん~?
編集U「それ、ペンじゃね?」
ペンを模した槍ってことでここはひとつ!!
いや~、さておきね!
もっと深く探したら変なエピソードとかあるんですかね!
そこはシェイクスピアガチ勢のみなさんにコメントで教えていただきたい!!
編集U「さすがにシェイクスピアガチ勢はこのコラム読んでねぇんじゃねの……?」
そこはワンチャン……?
ところで前回ね!
ベトールはトールが眼鏡かけて……ってコメントがありましたが!
トールはもともと眼鏡っ子でしょ!!!!
いつ見てもいい眼鏡、そして百年戦えるモ〇ルスーツ感……!
イエスですね!!!
そしてYES! YES! YES! と言えば!
そう、お察しがよろしいようで!
スターダムトーク、いざ開幕ですよ!!!
11月23日の後楽園ホール大会、メイン戦では新たなタッグ王者が誕生しましたが、
同日のフューチャー・オブ・スターダム王座戦では王者のスターライト・キッドが見事防衛!
初代王者にしてV5、果たしてどこまで記録を伸ばすのか!
そして注目の星輝ありさ復帰戦!
試合後に岩谷からもまだまだ的なコメントがありましたが、
試合中の目つきやブラジリアンキックの鋭さは良し! 果たしてこれからどんなレスラーとなるのか!
あぁそして! 本日11月25日は名古屋大会ですよ!
メインの渡辺桃VS夏すみれ、白いベルトの王座戦にはAZMパイセンのユニット移籍もかk【編集妖乱】
編集U「せめて1大会の話にしろ!!!」
な、名古屋と言えば……、今年の4月に観戦に行ったのを、思い出します、ね……!ギャンッ
【さァーて来週のコラムさんはァー?】 †
コラムで取り上げてほしいキャラ、行ってほしい特集はいつでも募集中! 「この騎士ってどんな活躍したんだろう?」 「この妖精って元ネタあるのかな?」 「SRSと編集Uの考える○○ベスト5ってどんな感じ?」 などなど、『乖離性』で攻略に関係ない疑問があれば当コラムのコメント欄へ書き込んでください! SRSが可能な範囲で調べて取り上げます! 皆さまのコメント、お待ちしています! |
過去のキャラコラム一覧 †
参考文献 †
福田陸太郎・菊川倫子(1989)『シェイクスピア■人と思想 81』 清水書院
前回のコラム
叛逆妖精再び!ボダッハ&ベトール!!【垂直落下式しゃれこうべライターM】
『叛逆性』勢の妖精ふたりをご紹介!
尺が不安でしたが、意外とどうにかなりましたね!
【コラム一覧に戻る】
Copyright © 2018株式会社スターダム, All rights reserved.
コメント