編集部コラム/非業の戦士!ディルムッド・オディナ!!
書き手:垂直落下式しゃれこうべライターM(Twitter)
大江戸隊に亀裂!?
木村花が花月に疑惑の誤爆!!
こぉーれはどうしたことか!?
メキシコから帰国した花が花月とのタッグ戦で盛大に誤爆!
しかし誤爆前に一瞬動きを止めたようにも見え、誤爆なのかわざとなのk【編集看板アタック】
編集U「誤爆なのはこの幕開けだろ!!!」
い、いやこりゃ必然でs【編集ブート】
さておきッ!
運動不足で逆に脚が痛い! 週刊しゃれこうべ!!
衝撃的な裏切りではセス・ロリンズ推し、SRSライターMです!!
さってさて今週もエピソードトークといきますよ!
今回扱いまするは、イベストでちょくちょく登場している、
さすらいの戦闘厨こと、オディナの元ネタ!!
もうちょっとキャラが登場するまで待とうかとも思いました!
が!
ヒャア がまんできねぇ
フィアナ騎士団だ!
【目次】
フィアナ騎士団とはッ! †
さぁて今回の主役はオディナ!
『乖離性』では女剣士ですが、例によって元ネタは男ですよ!!
元ネタとなったオディナはアイルランド神話、
ヌァザたちダーナ神族の時代よりも後のクーホリンたちの時代、
よりもさらに後の時代に活躍した人物ですね!
オディナ、という名前はあまりなじみがないかもですが、
“フィアナ騎士団”最強の戦士とも謳われたディルムッド・オディナ、
と言えばそれなりに聞き覚えのある人もいるのでは!?
ちなみに、フィアナ騎士団の団長を務めるのがフィン・マックール!
こちらもマイナーよりはメジャー寄り、のような……?
編集U「代役的に不穏な予感」
ハテ、ナンノコトヤラ……?
アーサー王に比べるとさすがに知名度では譲りますが、
円卓の騎士はフィアナ騎士団が元になっているともされ、
意外とまったく無関係というわけでもないんですよね~!
で、そんなフィアナ騎士団に属していたオディナ!
彼は唇の端やら額やら眉の上やら、とにかく顔のどこかに特別なホクロがあったとかで、
それは女性をたちまち虜にしてしまう魔力を持っていたそうな!
編集U「つまり……、そのせいで面倒が起きる訳か」
悲しいけどそれ、ご名答なのよね……ッ!
騎士団長・フィンのピンチを幾度となく救ったオディナですが、
その物語は悲しき形で幕を閉じるのですよ……!
ってことで、今回ご紹介しますは!
フィアナ騎士団壊滅の原因、の原因とも言えるお話ですよォー!
招くべからざる客 †
それはフィンがだいぶ年を取ってきたころ。
ある日、フィンはグラーニャという美しい娘を新しく妻として迎えようとします。
編集U「さらに不穏な代役だなオイ」
キニシナイキシニナイ。
グラーニャを迎えて開かれた宴にはオディナたち騎士団員も招かれていましたが、
これがいけませんでした。
席に着いているオディナを目にしたグラーニャは、
たちまちオディナに心を奪われてしまいます。
彼女はそれまで名前すら知らなかったオディナに恋い焦がれ、
フィンをはじめとした列席者に睡眠薬を混ぜた酒を注いで回ります。
やがてオディナを含めた数名を残し、その場にいた者は眠り込んでしまいました。
編集U「女を魅了する能力があるってのに、なぜオディナを呼んだ……!」
ま、まあ騎士団長の嫁を迎える宴ですし、
全員出席しないといろいろ問題あったのでしょう……!
周りが寝静まると、グラーニャはオディナに猛烈なアプローチを仕掛けます。
「ああオディナさま、あなたさまが槍投げの試合で雄姿をお見せになってから、
私の胸の内にそのお姿が現れない夜はありません」
編集U「あれ、この宴の場で初めて見たんじゃ?」
ええ、つまり大嘘ですね!
フィンへの篤い忠誠心を持つオディナは当然この申し入れを断りますが、
どう口説いてもなびかないオディナに業を煮やすと、グラーニャはとんでもないことを口走ります。
「ならば、“あなたが私をこの宴から連れ出す”ことを、
あなたのゲッシュといたします」
悲劇を生むゲッシュ †
懐かしフレーズのゲッシュ!
覚えておいででしょうか!
編集U「なんか誓いとか禁忌みたいなやつだっけ」
ってことで、おしえて! スカアハせんせー!
ってことで、ゲッシュとして命令されたからには、
そう易々と断ることもできなくなってしまった訳ですよ!
ゲッシュを投げかけられたオディナは困窮し、
眠らされていなかった数人の仲間に相談すると、
ついに観念してグラーニャを連れ出すことを決意します。
夜が明け、ふたりがいないことを知ったフィンは当然激怒し、捜索隊を出します。
「フィンよ、どうか許してほしい。
グラーニャのことは妹のように扱い、決して手を出すことはしない」
と書いた手紙を残したオディナは、
実際に誠実そのものの態度でグラーニャに接しました。
しかしそのことに不満を抱くグラーニャは誘惑を続け、
ある日、沼地に足を踏み込んだ際に泥がオディナの顔にはねると、
彼女は笑いながら言うのでした。
「あらあら、あなたさまよりもその泥のほうが、
よっぽど勇気に溢れていますわね」
ここまで誘いを受けながら自分に手を出さないとはなんと臆病な、
そう間接的に侮辱されたオディナは、それがグラーニャの狙い通りと分かりながらも、
とうとう彼女と一線を越えた関係になってしまうのでした。
編集U「戦友が結婚するはずだった女を寝取るとは、
安定のドロドロっぷりだな……!」
あ、泥だけに?
泥だけにドロドr【編集どろばくだん】
ときは流れ †
オディナとグラーニャの逃亡生活は続き、
やがて16年の月日が経ちました。
編集U「時間経過しすぎだろ!!」
いやでも実際そう書いてあるもんで……!
長い時間のなか、周りからの説得もあって、
フィンはオディナたちと和解し、彼らを受け入れることにしました。
そして、オディナはグラーニャとともにターラの地で暮らし、
そこで4人の息子、ひとりの娘をもうけます。
編集U「あれ、意外と普通に和解エンドだったか」
まぁ、そんな訳ないんですけどね~!!
グラーニャはターラの地で豪勢な暮らしを手にしましたが、
それだけでは飽き足らず、フィンや王を招いて宴を開こうと言い出します。
何か嫌な予感を覚えたオディナですが、これに従い、
1年に渡る大宴会を開催することにしました。
またまたときは流れ、1年続いた宴も終わりを迎えようというころ。
とある夜中、遠くに聞こえる猟犬の叫び声でオディナは目を覚まします。
引き留めようとするグラーニャを振り払い、
武器とみずからの猟犬を連れて、叫び声の聞こえたほうへと出かけていきました。
すると、そこで出会ったのはフィンと彼の配下たち。
彼らは狩りの格好をしてはいたものの、獲物を追うのではなく、
むしろ獲物に追われながら走っているようでした。
「オディナ、危険だ! 早く逃げろ!」
そう叫びながらも、フィンはオディナが逃げろと言われて逃げる男でないことを知っていました。
戦友を助けんと構えるオディナの目がフィンの背後に迫る獣を見据えたとき、
フィンはオディナに向かってふたたび口を開きます。
眼前に迫り来る猪の姿を見て、オディナはすべてを理解しました。
フィンはオディナを殺させるためにここまで猪をおびき寄せたのです。
編集U「なんというド外道……!!」
猟犬たちは怖気づき、振るった剣は毛の1本も切れずに折れ、
正面から激突されることは避けたものの、オディナは猪にやられ、ボロボロになってしまいます。
しかし猪が最後の一撃をと襲い掛かったその瞬間、
オディナが握りしめていた剣の柄を全力で叩きこむと、
柄は猪の頭蓋を突き破り、その脳をえぐり出したのでした。
報われぬ最期 †
少ししてからやってきたオディナのもとにやってきたフィンは、
瀕死の重体で倒れたオディナを見下しながら言い捨てます。
「いいざまだな、オディナ。せいせいするというものだ」
しかし、それでもオディナはフィンに戦友として戦った日々を、
自分がフィンの命を幾度となく救ったことを思い出してほしいと、
いつ途絶えてしまうか分からない意識のなかで慈悲を乞います。
「フィン、どうか君の手でそばに井戸の水をすくい、
この私の口に注いではくれないか」
編集U「瀕死で水を飲んでも、気休めにもならんだろうに……」
ところがですね、フィンには特殊な力がありまして!
両手ですくった水を飲ませると、たちどころに相手の傷が治ってしまうのです!
フィンとともにやってきた騎士団の仲間たちも、
どうかオディナを許し、救ってやってほしいと懇願され、
オディナへの怒りを沈めたフィンは彼を助けることを決意します。
しかし、両手にすくった水は、オディナの目の前で指のあいだからこぼれ落ちてしまいました。
オディナがグラーニャを連れ去っていってしまったという事実がどうしても頭をよぎり、
許したはずの怒りが湧いてきてしまうのです。
再度すくった水もやはり指のあいだからこぼれてしまい、
見かねた仲間のひとりはついに声を上げます。
「フィンよ、ここで君がオディナを救わなければ、
私は命を懸けてでも君に刃を向けるぞ!」
その言葉もあって、ようやく心を強く決めたフィンでしたが、
彼が3度目にすくってきた水を飲ませる前に、オディナは息を引き取っていたのです。
~ END ~
編集U「え、えぇー……!?」
ちなみに、そもそもの原因であるグラーニャですが、
その後はフィンの妻となって一生を終えているんですね……!
編集U「胸クソすぎでは……!!」
当然ながらこれらのことは騎士団員の反感を買い、
のちに騎士団が崩壊していくことのきっかけとなった、という訳ですね……!
ちなみに、今回参考にした文献によると、
フィアナ騎士団には相対する2派が存在しており、
このお話は反フィン派の人間が書いたものではないか、という可能性があるとか!
ともあれ、ちょっとアーサー王とランスロット、そしてグィネヴィアの関係、
それによる円卓の騎士の崩壊を思わせるようなエピソードでしたね!
あとがき †
ってことで、今回はオディナ回でした!
果たして『乖離性』ではどんな展開を迎えるのか!
というかフィン・マックールも登場しないものでしょうかね!
編集U「敢えてほかのフィアナ騎士団とかいう展開もありそうだよな~。
ところで前回のランキング、「女体化富豪もええやんけ!」って意見があったな」
タシカニタシカニ!
分かる、確かに分かりますよ!
んだがしかし! やはり性別が変わると別枠な感じがね!!
編集U「そして『ボー〇ボ』ネタは案の定反応がなかったな……」
いやツイッターだと「パロネタにワロタ」みたいな反応ありましたから!
みなさんね!
ぜひご感想はコメント欄にね!
書いてもらえるとうれしいですよ!!
シクヨロッッ!!
ってことで思わず全力エゴサしちゃった訳ですが!
エゴじゃなくても検索してしまうと言えば、リーグ戦の試合結果!
つまりは、スターダムトークの幕開けにございますよ!!
編集U「尺」
ひと文字でこのプレッシャー……ッ!!
え、えぇいそれならばこの試合に的を絞りましょう!
9月9日の新木場大会で行われた渡辺桃VS葉月!
リーグ戦でのポイントが並んでいる両者の一騎打ち、こォれがアツかった!!
両者一歩も譲らぬ激闘、お互いのベストバウトとも呼べる戦いの果て、桃がテキーラサンライズを決めるも、
スリーカウントが入る直前に15分が経過して時間切れドローですよ!
いや僕はは若干3年程度しかスターダムを観ていない身ながらですね!
ふたりの成長には感動せざるを得ないというm【編集サンライズ】
編集U「ほぼいつも通り喋ってんじゃねぇよ!!」
ほ、本日の大阪大会では、岩谷が葉月と激突……!
ここで勝ちを収めれば、優勝に、かなり、近づきます、よ……!フルバーニアンッ
【ネタ求む!】 †
コラムで取り上げてほしいキャラ、行ってほしい特集はいつでも募集中! 「この騎士ってどんな活躍したんだろう?」 「この妖精って元ネタあるのかな?」 「SRSと編集Uの考える○○ベスト5ってどんな感じ?」 などなど、『乖離性』で攻略に関係ない疑問があれば当コラムのコメント欄へ書き込んでください! SRSが可能な範囲で調べて取り上げます! 皆さまのコメント、お待ちしています! |
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参考文献 †
八住利雄編(1929)『世界神話伝説大系41 アイルランドの神話伝説[ II ]』 名著普及会.
前回のコラム
【垂直落下式ランキング】富が豪だよ富豪くん!~富豪編~【垂直落下式しゃれこうべライターM】
意外とまだやっていませんでした、富豪アーサーランキング!!
1位はやっぱりあの富豪、それともあっちの富豪!?
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