編集部コラム/メジャー&どマイナー!シルキーとケラッハ・ヴェーラ!!
書き手:垂直落下式しゃれこうべライターM(Twitter)
編集:悪魔超人編集T(Twitter)
幻の同盟が一瞬の再結成!
サンダーロックの輝きは色褪せず!!
紫雷イオと岩谷麻優、ふたり合わせてサンダーロック!!
ドラフト指名順を決める三つ巴戦でドリームチームが束の間の復活を遂g【編集ミサイル】
編集T「たまには本題から始めろッ!!!」
本題でしょうがよッ!!!
……とか言うと編集Tの殺気が有頂天になっちゃいますからね!
そりゃもうサクッと本編にいきますともよ!
ってことで!
今週の締め切りラッシュはマジでヤバかった! 週刊しゃれこうべ!!
スターダム正規軍改めSTARSでは当然のごとく岩谷麻優推し、SRSライターMです!!
さて今回ッ!
ユーウェインのお話でもしようかと思ったんですが!
原典を読み直してみたら、やっぱりユーウェインのライオン回で書き尽くしてましたよ!!
ってことで! あえて今週のエピソードトークも続けて妖精回にしちゃおうかな、と!
今回お届けしますは、某嫁の作品でもおなじみのシルキー!
そして覚えている人が5人もいない疑惑のケラッハ・ヴェーラ!!
んでは、いざいざ!
【目次】
お掃除ですよ、シシシのシルキー †
んまずは知名度も高いこちらから!
そのまま絹の衣をまとった妖精・シルキー!!
家事手伝いをしてくれる、ありがた~い妖精さんでございますね!
2016年4月の妖精回で、同様にお手伝いさん妖精のブラウニーも紹介しましたが、
ブラウニーも含め、家の手伝いをしてくれる妖精、と言うと基本的には男性が多いようです!
んがしかし!
うれしいことにシルキーは女性の妖精でございますよ!
彼女は死んだ人間の霊的な存在らしく、いわゆる妖精とはちと違うようですね!
さてこのシルキーですが、前回紹介したエインセル同様、
イングランド北部のノーサンバーランド州に話が伝わっているそうな!
編集T「まぁでも、ただ家事手伝いをするだけだったら話を聞いてもな……」
ところがですね!
こちらのシルキーはひと味違うんですよ!
天邪鬼だよシルキーさん †
部屋の片づけなどに定評のあるシルキー。
しかし、ノーサンバーランド州のとある屋敷にいたシルキーは、
ほかの地方のものに比べると、ちょっとした曲者でした。
というのも、彼女は散らかっている部屋を綺麗に片付けるものの、
綺麗に片付けられている部屋を、今度は逆に散らかしてしまうのです。
編集T「片付けと散らかしの無限ループじゃねぇか……!」
このシルキーは家にいてほしくないですね……!
また、このシルキーは夜になると、決まって屋敷のそばにあった老木の枝に腰掛けていました。
人々が“シルキーの椅子”と呼ぶようになった枝に座り、
彼女は近くを通る馬や馬車を不思議な力で足止めして遊んでいたそうです。
編集T「迷惑ゥ~」
なお、妖精除けのお守りであるナナカマドの木で作った十字架を持っていた場合、
シルキーのいたずらにかからないで済んだらしいですよ!
いたずらをくり返していたシルキーですが、
屋敷にある天井が崩れ、そこから大量の金貨が詰まった革袋が出てくると、
それ以降シルキーは姿を現さなくなりました。
シルキーは昔その革袋を天井裏に隠し、
誰にもその隠し場所を伝えることなくこの世を去った女性の亡霊、だったのかもしれません。
~ おしまい ~
ちなみに、別の地方に伝わるお話によると、
シルキーに対して感謝する住人に対してはしっかりと世話をする一方、
仕事ぶりに文句を付ける相手はとことんイジメぬいたそうですよ!
編集T「はー、やっぱ扱いかたが大事なのか」
ヤバいのもおります †
さらにですね!
まだベクトルが違うシルキーはいるようでして、
とある領主の館にいたシルキーは、領主への想いが強かったのか、軽い悪霊と化しているんですよ!
編集T「悪霊とかまた不穏な……」
そのシルキーさん、家事はしっかりとこなしてくれるんですが、
夜になると外の木に座って館の入り口を見張るんですね!
編集T「そこはあんま変わらんな」
ところが!
屋敷に入ってくるのが友好的な来訪者ならそのまま通すのですが、
盗賊など、悪意のある相手は容赦なく殺害してしまうのだとか!
編集T「!?」
しかもその殺しかたがですね!
罠にかけて捕まえたのちに、ゆっくりじっくり絞め殺すという、
じつにホラーチックな方法なんですよ!
編集T「えぇ……」
と、シルキーのイメージがだいぶ変わったところで、おつぎに行ってみますか!
名前で思い出せたら相当なガチ勢ですよ †
さぁーて、いったい誰が覚えているのか!
一般的知名度もお察し、ケラッハ・ヴェーラ!!
編集T「 誰 だ 」
それをいまからお話ししますってんですよ!
こちらはスコットランドのハイランド地方に伝わる存在でして!
妖精というよりは、ハッグと呼ばれる存在、漢字で書くところの妖婆だったそうな!
編集T「また夢のない名称だな……」
ま、まぁ一応元ネタも女性だったということでね!
しかしこのケラッハ・ヴェーラさん、どうも源流はケルトよりさらに昔、
古代ブリテン人が崇拝していた太古の女神だったのでは、とか言われているそうな!
編集T「は~、イラストからすると冬の女神とか?」
フッフッフ……、聞いて驚くなかれ!
その実態は!!
まさかの †
なんとですね、ケラッハ・ヴェーラは太陽を擬人化した存在らしいんですよ!
編集T「太陽……!?」
しかし太陽とは言っても、彼女が象徴するのは冬の太陽!
古代ケルトの暦では5月1日から10月31日まで輝く“大きな太陽”と、
11月1日から4月30日まで輝く“小さな太陽”があったと考えられており、
ケラッハ・ヴェーラは後者を擬人化したもののようですね!
編集T「お前らは関係ないだろ!!!」
じつは若干1名、微妙に関係なくもないんですけどね!
編集T「え、マジで」
これがですね、小さな太陽の季節にはケラッハ・ヴェーラが雪を降らせるのですが、
大きな太陽の季節になって役目を終えると、彼女は灰色の石に姿を変えたんだとか!
確かに背景のオブジェがなんとなく石っぽいような……?
ところが、これに異説がありまして、石になるのではなく、
美しい少女に姿を変えるというパターンもあるのです!
編集T「よし、採用」
夢のない妖婆が夢溢れる美少女に!
果たしていい夢なのか悪夢なのか分かりませんが、さておき!
で、クーホリンと同じくケルトの代表的な英雄に、フィン・マックールってのがいまして!
彼と仲間のフィアナ騎士団が宿泊している家に、妖婆のケラッハ・ヴェーラが現れる話があるんですよ!
妖婆には親切に? †
家を訪れたケラッハ・ヴェーラは、火のそばで暖を取らせてほしいと頼みます。
いかんせん妖しいババアなので、フィンやほかの仲間はそれを拒否しました。
しかし、騎士団のひとり、ジァルマトという男は彼女の願いを聞くように仲間を説得します。
その後、ケラッハ・ヴェーラがベッドにもぐり込んできてもジァルマトは彼女を拒まず、
ふたりのあいだに毛布を置きはしたものの、彼女をそのまま寝かせてあげました。
編集T「なかなかいい奴だな」
ちなみにこのジァルマト、恐らく有名なディルムッドの読みかた違いだと思いますが、
いまいち確証は得られませんでしたね! でも多分ディルムッドなはず!
ジァルマトもそろそろ眠ろうかと思ったそのとき、
ふとケラッハ・ヴェーラの様子を見た彼は驚きの叫び声を上げます。
なんと、先ほどまでヨボヨボのババアだったケラッハ・ヴェーラが、
誰も見たことがないような美少女に変わっていたのです。
その後、ふたりは結ばれたとか、結ばれなかったとか……。
~ 完 ~
編集T「くっついたかどうかは分からんのか」
そこは本に載ってませんでしたね……!
で、この話なんですが!
相手の醜い外見に惑わされず、紳士的な対応をしたら相手が美しくなる、このパターン!
どこかで読んだ覚えがあるんじゃないですか~!?
編集T「……んな話あったっけ?」
あったから聞いてんですよ!!!
そう!
2015年11月にご紹介したガウェインの結婚エピソードですよ!!
編集T「古すぎんだろッ!!!」
まぁぶっちゃけ覚えてる人がいたら正真正銘の垂直落下式ガチ勢ですね!
そんな話は忘却の彼方、という人は読み直してみるのもいいかも!?
あとがき †
ってことで、今回も懐かしい感じの妖精回でしたよ!
いやぁ、ネタに詰まったときは妖精が便利でいいですね!
しかし先週のコメント、冒頭のムーンサルトに対するすばらしい感想がきていましたね!
編集T「本編が頭に入らないのは問題アリアリなんだが……?
ところで、アーサーランキングなんて提案もあったが」
アーサーランキングはアリですね!
来月に採用する可能性濃厚ですよ!!
そして来週ですが、ゴールデンウィーク直前ですし、
連休に読み漁る用として、個人的にオススメな過去のエピソードをピックアップして振り返る、
なんてのはいかがですかね……?
来週の選択をみなさんに委ねたところで!
残る話題は当然一択!
スターダムトークでございますよ!!
と、話題を変えておきながら!
今週は非常に個人的なトークをさせていただきたいッ!
もともと個人的なのはさておき!
みなさんもご存知の通り、僕ァ誰を置いても岩谷麻優推しなんですよ!
で、4月15日の新木場大会終了後にですね!
岩谷のポートレートを買いに売店に行きまして!
ご本人にこのコラムのことをお伝えしたところ!
ま さ か の ご 存 知 で し た !
「わ~、有名人に会ったみたい!」なんて言われちゃいましたよ!
憧れのスターからそんなことを言ってもらえる日が来るとは!!
書いてて良かったスターダムコラム、じゃなくて『乖離性』コラム!!
いやもう、1週間経ったいまでもテンションが上がりっぱn【編集ドラゴンスープレックス】
編集T「ずいぶんオイシイな!!!」
こ、この喜びは……、いくら語っても、足り、ま、せん、ぜ……!サンドロックッ
【新エピソードか、プレイバックか!】 †
コラムで取り上げてほしいキャラ、行ってほしい特集はいつでも募集中! 「この騎士ってどんな活躍したんだろう?」 「この妖精って元ネタあるのかな?」 「SRSと編集Tの考える○○ベスト5ってどんな感じ?」 などなど、『乖離性』で攻略に関係ない疑問があれば当コラムのコメント欄へ書き込んでください! SRSが可能な範囲で調べて取り上げます! 皆さまのコメント、お待ちしています! |
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過去のキャラコラム一覧 †
参考文献 †
ブリッグス,キャサリン編(1992)『妖精事典』(平野敬一・井村君江・三宅忠明・吉田新一訳) 冨山房.
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久しぶりの妖精回!王位妖精&懐かし妖精たち!!【垂直落下式しゃれこうべライターM】
王位妖精のロスメルタとディーヴァ、そしてケルピー&エインセルの懐かし妖精をご紹介!
王位妖精の元ネタはなかなか深い資料が見つけられない……!!
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