編集部コラム/壮絶!うき島ンション連続殺人事件

本日の書き手:ドM男性ライターY 

 前回、ようやくやって来たNPCトリュフ! しかし、その正体はB級ホラー映画も真っ青の単なるキノコ人間であり、期待していた美少女の斜め上を行くクリーチャーであり、つまるところ全く萌える気配がなかったのである。

01
↑おまけに暗い過去を背負っているらしく、ものすごく扱いに困る。

02
↑とはいえ、結果的にNPCも増えて賑やかになったマンション。その様子は平和そのもの。

 だが……、信じられるだろうか。

 この安寧の裏には、前回語りきれなかった、あまりに凄惨な事件が潜んでいたということを。
 
 これは、トリュフがやって来るまでに起こった、おぞましい真実の記録である……。

暗黒の空

 そう……あれは、僕がNPCのトリュフを呼ぼうとキノコ畑を整え、一息つこうとしていたときのこと。

03
↑良い感じに育ってきたキノコたち。そしてまだ来ぬトリュフ。

「いや〜、豊作豊作! さて、ちょっくらコーヒーでも煎れてくるか……」

 だけど、これが間違いだった。今ならば思う。なぜ、このタイミングで席を立ってしまったのか。なぜ、iPhoneから目を離してしまったのか。なぜ、気取ってコーヒーブレイクなどと洒落込んでしまったのか。

 マグカップ片手に部屋に戻ってくると、ある異変に気がついた。

 BGMが、違うのだ。

 通常時のものでも、ブラッドムーン時のものでもない。ダンジョンよりも地底世界よりも、おどろおどろしく、絶妙にトレモロが利いた、根源的恐怖を誘発するBGM。

 そして次の瞬間……!

04
↑な、なんで……、どうして……?

 かいぞくが、死んだ。

 確かに、あいつはロクでもないヤツだった。朝から酒に溺れていたし、言っていることも支離滅裂、マトモな仕事に就かず、自作の海賊コスプレを売りつけてくるようなロクデナシ人類代表のようなヤツだった。

05
↑生前のかいぞく。アルコールで脳をやられてしまったのか、僕のことを女の子扱いしてくる始末。ここまで来ると手の施しようもない。

 だけどっ……!

 殺されていいはずなんて、ない!!

 だが次の瞬間、追い打ちをかけるかのように、更なる惨劇が襲いかかってきた……!

06
↑が、ガイド……!!

 なんてこった……! まさか彼までが……。

 ちょっとキザでトボケた口調、その名に恥じず、この世界のことならなんでも知っていた。ゲームを始めたばかりの頃は、本当に世話になったっていうのに……!

 ん? でも……。

07
↑まあ、コイツは生贄になることは慣れてるだろうし、いっか!

破滅への序曲

  そしてついに、未知のマモノがその姿を現す……!

08
↑ビームを飛ばしてくるアイザー、接近して殴りかかってくるスワンプシング。いずれも、動きは気味が悪いほどに速い。

 な、なんだっていうんだよ……!!

 現状を把握すべく、大空高くに舞い上がると……!

09
↑太陽に、異変が起こっていた。

 こ、これは……? 一体どういうことだ? 

 いや、うろたえている場合じゃない!

 みんなを……、みんなを守らなければ……っ!!

 案の定、マンションの中に入り込んだ未知のマモノたちによって、住民たちは惨殺されている最中だった。

 必至に戦った。できる限りの敵を屠った。だが、やつらの数はあまりに多すぎた。

 そして、惨劇の夜は更け……、

10
↑マンションの住民たちの半数近くが犠牲に……。なんてこった……。

 突然の出来事。

 嵐のようにやってきた連中は、マンションの住民たちに邪悪の限りを尽くし、忽然と姿を消した。

 悪い夢……。そう断じるには、あのおどろおどろしいBGMが頭からこびりついて離れなかった。

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↑小雨降るキノコ畑に、呆然と立ち尽くす。

 僕は自分の無力感にうちひしがれ、

 そして、再びコーヒーを煎れにいった。

 だが、またしても、それが間違いだった。

 マグカップ片手に戻ってきた僕の耳に飛び込んできたのは、またもや、あのBGM……!! 

 あの惨劇を、繰り返してはならない。

 そう固く誓い、僕はマンションに急行するも、

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↑か、かいぞくーーーーーっ!!

 またお前か!! 

 っていうか生き返ってたのかよ! 早いなおい!!

 そして、次の犠牲者が、僕を本気モードへと誘うことになる。

13
な、ナースちゃぁぁぁぁぁっん!!!

 クールなルックス白衣の天使、ビジネスライクなお姉さん。僕にいつも辛く当たっていたのは、きっと好意の裏返し。

 そんな彼女を……よくも、よくも……っ!!

 お、お前ら、許さんぜよ!!

 今すぐ全員カットラスの錆にしてくれるわっ!! 

 と激昂したものの、ドライアドさんメカニックちゃんを、同じような目に遭わせるわけにはいかない。

「マンションから離れれば、もしかして……っ!」

 そう、近くにNPCがいなければ、ヤツラの標的は自ずと僕の方に向く。 

 決戦の場を、ツインズデストロイヤースケルトロン・プライムたちと死闘を演じたフィールドに移し、迎撃開始っ!

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↑ヴァンパイアなど、やはり見知らぬマモノが襲いかかってくる。

15
↑新規アイテムがドロップ! だが、そんなことを気にする余裕はない。

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↑群れを成してやってくるフランケンシュタイン。正直怖すぎるが、あの惨劇を繰り返させるわけにはいかない……!

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↑フランケンシュタインを倒したらドロップした“おれたゆうしゃのつるぎ”。

18
↑またもやドロップ。くっ……、勇者だかなんだか知らないが、折れた剣ってなんの役に立つんだよガラクタじゃねーか!!

 無我夢中で剣を振るい、ヤツラをちぎっては投げちぎっては投げ…………、

 ……再び、朝がやってきた。

 マモノたちは煙のように消え、かいぞくとナースちゃんをはじめとした、犠牲になったNPCたちも全員、戻ってきて、

 そして、しばらくしてトリュフがやってきた。

 これが、前回に語りきれなかった、もうひとつの真実だったのだ。

一体全体、なんだったんだ?

 そんなこんなで日常が戻ってきたものの、あの現象がなんであったのか、しばらくの間分からなかった。

「そういえば、新しいアイテムが手に入ってたっけ。新しいレシピってなんだろ?」
 
 なんとはなしに、クラフト欄を見てみると……、

19
↑おおおっ! 見るからにスゴそうなアイテム! いわば、“真・エクスカリバー”ってことか! テンション上がるわ〜っ!

 ん?

 ちょっとまて、何かが……何かが引っかかる。

 あ。

 瞬間、脳裏でパズルのピースがピタリと嵌まった。

 それは、いただいていたコメント。

 テラブレードなる最強の剣の素材に必要なアイテム、“おれたゆうしゃのつるぎ”……! それが手に入るのが、日食というイベント……!

 そ、そうか……、あの現象こそ、噂に聞く日食だったのだ! 

 発生に気が付かなかったのは、どうやら「たいようがやみにつつまれていく!」というメッセージを見逃してしまったからなようで。

 つまり、

 コーヒーを煎れにいったことが、そもそもの原因だったのだ。

18
↑おいおいおい、なんだよこれ、メッチャ重要じゃねーか!! ガラクタとか言ったやつ出てこい。

 となると、一度の日食で2つの“おれたゆうしゃのつるぎ”が手に入ったのは運が良かったってことに……?

 いよっしゃあああっ!! この調子でサクサクと最強の剣を作っちゃおう!!

 と思ったものの……、

20
↑待てども暮らせど、日食がやってくる気配すらナシ!! テラブレードの完成は、一体いつになるのか……。

 はあ……、

 また、コーヒーでも煎れにいくか。

コメント

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