ストーリー&世界観/CH.2_Crossing_Paths
あらすじ
地下水路にジョセフと共に落とされたキッド。しかし、彼の姿はどこにも見当たらなかった。
行く手を阻むホーンテッドを倒し、先を急ぐキッドだったが、水路の底が抜け階下に落とされてしまう。
足を瓦礫に挟まれ身動きでできない状態のキッドに、ホーンテッドとキャダバーの群れが襲いかかる。それを撃退し、辛くも難を逃れるキッド。
キッドは水路の奥へと進む。そこでリフレインする“メビウス”の男の声。それは「セバスチャンとジョセフは任務には関係がない捨て駒である」と告げるものだった。
「邪魔になったら、どうするべきかは分かっているな」
男は念を押すように、そう言った。
クリーチャー・トラウマから逃れたキッドは、水路の先でジョセフと再会。彼はセバスチャンを待つよう提案するが、キッドはすぐにここから脱出しなければ、と反論する。
脱出口を探すキッドに、再び“メビウス”の男が警告を発する。それはジョセフの存在についてだった。キッドは男に「彼は何も気づいていない」と反論するが、「彼は無用。片付けろ。これは命令だ」と一蹴。
「ジョセフを殺す……、そんなことをしても、レスリーは見つからない」
「キッド、君は弱い。我々を失望させるほどにな」
男との会話の最中、よく知った声が聞こえてくる。気がつけば男の姿はどこにもなく、セバスチャンとジョセフの姿が目の前にあった。
「捉えただけで殺さないというのは妙だ」と言うジョセフに、「彼は脅威と見なさなかった」とつぶやくキッド。しかしその直後、波動によりホーンテッド化したジョセフが襲いかかってくる。
「お前が誰か知っている。彼は渡さない」「お前が私たちを巻き込んだんだ」
ジョセフを死闘の末倒し、「どうしてこんなことをさせるの?」と叫ぶキッド。
「自らの罪を悔いることはあるか?」
その声と共に、キッドは意識を失う。目覚めた場所は、彼女の生家だった。思い出される母の記憶、町の中心の像、惨めだった暮らし。それらが彼女の中に去来する。
町に出たキッドはレスリーを見つけるが、彼はキッドの言葉を聞かず、去ってしまう。
ホーンテッドたちの群れを避け、ようやくレスリーと合流したキッド。意思の疎通は難しかったが、彼の願いを聞き教会へと向かう。
「私から離れないで、守ってあげるから」
教会に向かう途中、過去の様々な出来事を思い出すキッド。ツェーンの手から逃れ、ついにレスリーと共に教会へとたどり着く。
「あいつ、来た!」
叫ぶレスリーの視線の先にはルヴィク。
「お前が義務を果たしているか見に来ただけだ」「私のように、そいつを傷物にされては困るからな」
レスリーを“器”と呼ぶルヴィクは彼の意識に浸食する。襲いかかるレスリーに銃を向けるキッドだったが、そこに“メビウス”の男が割って入る。
レスリーを連れてこいと命じる声に、キッドは明らかな反発の声を上げる。
「私には……、できない! レスリーを連れ出したらルヴィクを解き放ってしまう! 彼がどんなことをするのか計り知れないのよ!」
「君は覚悟はできていると言った。君は決断をする立場にはない」
組織の意向に逆らったキッドは、男の不可思議な力による暴力に晒されることになる。キッドは辛くも逃げだし、教会の外へと出る。
「いつまでも逃げきれんぞキッド! あの少年を連れてくるのだ!」
男の声は遠く、しかしはっきりとレスリーの奪還を命じるのだった。
ギャラリー
↑銃弾に悶えるライトウーマン。いかに強力なクリーチャーと言えども、無敵ではないようだ。
↑キッドがジョセフたちを心底仲間であると思っていたか? それは定かではないが、少なくとも“メビウス”に従うまま、殺すつもりはなかった。
↑ジョセフを倒した後。結局のところ、“メビウス”の思惑通りに動いてしまったことになる。
↑キッド曰く「町を満たす、みじめな命を思って泣いているように見えた」という像。
↑度々語りかけてくる“メビウス”の男。キッドを常に見張り、精神的ゆさぶりをかけてくる。
↑ようやく出会えたレスリーだったが、彼の意識はルヴィクに冒されてしまう。
↑印を組む“メビウス”の男。絶大な力を発する衝撃波は、ルヴィクの能力に勝るとも劣らない。
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