登場人物(キャラクター)/マルセロ・ヒメネス(Marcelo_Jimenez)
来歴・人物
身長:178cm 体重:71kg 年齢:50歳
ビーコン精神病院の医局長。
レスリーのことを第一に考え、そのためならば自らの身も厭わない。だが、実際は彼をルヴィクの世界からの脱出の手段としてしか見なしていない。
ルヴィクの研究を奪い、現在の状況を作り出した元凶でもある。
さらに、国外の組織との繋がりがあり、現在の医局長というポストは該当組織から与えられたもの。
レスリーを「保護」するため、セバスチャンに助力を仰ぐ。
CV(声優):土師孝也
ギャラリー
↑殺人事件現場の生き残りであるマルセロ。ルヴィクとのなんらかの繋がりを示唆している。
↑医師とはいえ一般人にとって、“刑事”も“おまわりさん”もさして違いはない。しかし、この言葉でセバスチャンは少し機嫌を損ねる。
↑ようやく助けたレスリーを抱擁するマルセロ。一方、レスリーが安心している様子はない。
↑ルヴィクとは何らかの繋がりがある。それも、相当に根の深そうな……。
考察
マルセロの取った行動の数々が、本作で起こった最悪の事態を招いたと言っても過言ではない。
彼はまず、孤独に研究を行っていた少年ルヴィクの才能に目を付け、その理解者となる。なお。この時点で、すでにマルセロは国外の組織となんらかの関係があった可能性が高い。
それから何年か後、火災に遭ったルヴィクに素材=人間を提供していたが(組織が絡んでいることは確かだろう)、ルヴィクの両親から病院への寄付が止まると、その提供を拒むようになる。
その後、彼らにどのような経緯があったかは定かではないが、少なくともルヴィクはマルセロのことを「害虫」と内心さげすんでいたことからも、マルセロは単にルヴィクのことを利用しようと画策していたことを見抜かれていたと思われる。
そして最終的にはルヴィクを殺害、脳だけの状態とし、STEMシステムに組み込んだ。研究成果を奪われたばかりか、体を奪われたルヴィクは当然怒り狂い、本作の物語がスタートする、という流れだ。
ルヴィクの行ったことは決して許されることではないにしても、諸悪の根源はマルセロであるとも言える。
なお、CHAPTER.4冒頭では「医師としての責務は忘れてはいない」というような旨の発言があるが、これは彼自身が行ってきたことへの罪悪感からの言い訳と取れる。「自分は非道なことを行ってきたが、医師としての責務は守る」ということであり、俯瞰的にマルセロの行動を見るに、実に身勝手な発言と言える。
また、レスリーを気に掛けている描写が多いが、これも結局は自らの身を案じてのことだ。つまり、レスリーを使い、ルヴィクの世界から脱出しようとしていただけのことである。
ルヴィクの世界でアマルガムαに殺害され、現実世界と思われるエンディングでSTEMに繋がれ死亡した姿を見ることになる。
『ザ・アサインメント』のマルセロ
“メビウス”から資金援助を受け、STEMシステムの開発をおこなっていたことが明らかになった。しかし、成果は芳しくなく“メビウス”の男から催促を受けるシーンもある。
研究報告書からは、“メビウス”内での出世を強く望み、そのために優秀なルベン=ルヴィクを利用してきた。また、自身の勤める病院の患者を被検体として使用しつつも、ルヴィクとは異なり死を前提として実験を進めてきたわけではなかった点、身の振り方を案じる場面も見ることができる。
自身がSTEMの世界を体験したいという欲望を抑えきれず、“メビウス”の意に反した行動へと繋がった。
ギャラリー(『ザ・アサインメント』)
↑マルセロと“メビウス”の男とのやり取り。結果を出さない人間を、“メビウス”は必要とはしていない。
↑“メビウス”にしがみつくのに必死なマルセロ。そのためならば手段を問わないほどに切迫している。
↑現実でもよくある話だが、間に入って利を取り続けようとする姿勢がアリアリと見える。
↑いわば「お前ではなく、そいつと直でやらせてくれ」ということ。だが、そうしてしまった場合、当然マルセロは不要になる。
『ザ・コンセクエンス』のマルセロ
過去の記憶において、ルヴィクが脳だけの存在にされたと知り、ザ・アドミニストレイターに激高するシーンを見ることができる。
その他、彼の記憶とアーカイブは、本作の核心に触れるものが多数ある。
詳しくは、研究報告書を参照してほしい。
ギャラリー(『ザ・コンセクエンス』)
↑平身低頭であったザ・アドミニストレイターに、掴みかかるばかりに詰め寄る貴重なシーン。
↑脳だけにされ、システムに組み込まれたルヴィクを目の当たりにして。ルベン=ルヴィクを危険視してはいたが、仮にも長年の弟子であったということか。
↑だが結局のところ、彼にとって大切なことは研究の行く末のみ。
↑「“メビウス”のため」という姿勢を見せるも、その真意は自らがSTEMに入りたいがためだった。
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