ストーリー&世界観/CH.9_The_Cruelest_Intentions
あらすじ
ルヴィクに導かれるようにやってきたのは、古びた洋館だった。セバスチャンは、扉の奥へと消えていくマルセロとレスリーを発見、その後を追おうとするも、扉は堅く閉ざされている。
セバスチャンは2人の後を追うため、洋館に仕掛けられた謎に挑むことになる。そして、その最中で垣間見たものは、とある少年とマルセロの記憶だった。
自らの研究を“気味が悪い”と蔑む少年。マルセロと出会った彼は、こう励まされる。
「一般人が“気味が悪い”と嫌悪感を抱くようなものを研究するのが、科学だ」
その後、少年はその才能を順調に開花させていくことになる。
だが、運命の歯車が狂い始めたのは少年の負った“事故”だった。
少年の生家から、マルセロの病院への資金提供の打ち切り、それに伴っての少年への“素材”の提供停止。マルセロとの深まる不和、両親の死を哄笑する少年。
そして、セバスチャンはその核心たる“事故”の記憶に触れることになる。
少年には、心の底より愛する女性がいた。名は「ラウラ・ヴィクトリアーノ」。少年の姉である。
2人はいつものように、納屋で戯れていた。だがそこに、資産家であるヴィクトリアーノ家の買収により、土地を失った農民が復讐のため火を放つ。
「おい、ガキがいるみたいだぜ」
「へっ、何もきこえねぇな」
燃える納屋。逃げ惑う2人。ラウラはその身を挺して少年を納屋の外へと逃がす。だが、彼女は間に合わず、炎に焼かれてしまう。
命は助かったとはいえ、全身に重度の火傷を負った少年。彼はラウラの死を嘆き、自らを責め抜いた。
少年の名は「ルベン・ヴィクトリアーノ」。すなわち、後の「ルヴィク」であった。
ギャラリー
↑ルベン=後のルヴィクとマルセロの出会い。だが、このときからマルセロの目的はひとつだった。
↑火傷を負ったルヴィク。奏でるは「月の光」。どうやら、彼にとって思い入れのある曲のようだ。
↑父に対する恨みの記憶。死体に向け、タガが外れたように吐露する。
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