ストーリー&世界観/CH.10_The_Craftsman's_Tools
あらすじ
セバスチャンは、成長したルヴィクの記憶に触れる。
ルヴィクが自らの研究のために犯した数々の殺人。それを咎めるマルセロ。
人間を「クズ」「実験材料」「害虫」と言い切るルヴィクは、明らかに狂っていた。
そして、セバスチャンは病室のベッドの上で、何度目かになる目覚めを迎える。隣の部屋の物音。気がかりになった彼は、廊下に出て隣人に声をかける。
部屋の中の男は、こう名乗った。
「ルヴィクの抱いた激しい憎しみだ」と。
男は「ルヴィクを止めるまで、この悪夢は終わらない」と言い残し、姿を消す。
次にセバスチャンが導かれたのは、古びた配電施設だった。襲いかかるクリーチャーたち、長大な刃を振るう、醜悪なメリーゴーランド、そして、枷に嵌められたクリーチャー・トラウマ。
熾烈な戦いを乗り越え、セバスチャンが遭遇したのは、長い爪と黒髪を持ったクリーチャー、すなわち、変わり果てた姿のラウラだった。
そして、辛くもラウラを撃退したセバスチャンの前に、ルヴィクが再び姿を現す。
「お前が何を欲し、恐れているか、何をさせられるか知っても、生きていけるかな?」
ルヴィクの初めての問いかけに、戸惑うセバスチャン。しかし疑問を返す前に、再度ルヴィクの生家である洋館へと飛ばされてしまう。
そこで目の当たりにしたのは、レスリーを装置に繋ぐマルセロの姿だった。銃を向けるセバスチャンに、マルセロは振り向きもしない。
「時間がないんだ、警部。かつてレスリーは、“ここ”にいて現実へ戻った。ルヴィクと“接続”されて生還できた。そんな被験者は、彼だけだ」
「すごい話だ。いったい彼をどうするつもりだ?」
「彼こそが現実世界に戻る、唯一の方法なんだ」
そしてマルセロは装置を作動させる。悲鳴を上げるレスリー、変わる世界。
しかし、結果は失敗に終わった。彼らの前の前に現れたのは、研究の犠牲となった者たちの怒りが具現化した巨大なクリーチャー、アマルガムα。
「こいつも、我々と同じだ。……外に出たいのか」
アマルガムの振り下ろす豪腕に、マルセロの最後の言葉がかき消える。
セバスチャンはアマルガムαの熾烈な攻撃を耐え凌ぎ、激戦の末、これを撃破するのだった。
ギャラリー
↑ルヴィクの行った研究。それこそが、この悪夢を作り出したと言っていい。
↑セバスチャンに問いかける「ルヴィクの憎しみ」。しかし、敵意は見受けられない。こいつは一体……?
↑強大な敵・トラウマは、ルヴィクが父からの受けた宗教的抑圧から生まれた。
↑セバスチャンを“セブ”と呼ぶルヴィク。ふたりの間には、過去に何か繋がりがあったのだろうか?
↑マルセロに向けられた銃。彼の過去を知った以上、もはや信用には足りない。
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