ストーリー&世界観/CH.1 An_Emergency_Call
あらすじ
セバスチャンと同僚の刑事、ジョセフとキッド、そしてオスカーは殺人事件現場──ビーコン精神病院へと急行する。
「きっと患者を切り刻んだとかいう、イカれた医者の亡霊ですよ」
オスカーは、そう軽口を叩く。連続失踪事件の捜査を担当していたセバスチャンは、今回の事件との関連性を危惧する。しかし、凄惨には違いないものの、あくまで現実の範疇内での殺人事件。誰もがそう考えて疑わなかった。
現場への無線を繋ぐセバスチャン。しかし、不可思議な現象が発生、無線が切れ、明らかに異常な事態が発生していると4人は気が付く。
現場に到着した彼らが目にしたものは、あまりにも多くの死体だった。だが、その中で生存者を見つける。その男の名はマルセロ・ヒメネス。この精神病院の院長だ。
「ルヴィク」呆然と呟くマルセロ。いぶかしみつつも、監視カメラの映像を確認するセバスチャン。だが、そこに映っていたのは、人ならざる動きで人を殺める男の姿だった。驚愕するセバスチャンの後ろに、その男、監視カメラの先にいたはずの“ルヴィク”が姿を現し、襲いかかる。
次に目を覚ましたセバスチャンが目にしたのは、死体、血、そして殺戮者の姿。非現実かつグロテスクな世界、古びた蓄音機から流れ続ける「G線上のアリア」。
状況も分からないまま、必死に生き延びようとするセバスチャン。しかし、その後からチェーンソーを持った大男・サディストが肉薄する。背後から切りつけられ、巨大なトラップに巻き込まれ、熾烈な逃亡劇の末、セバスチャンは辛くも逃げ切ることに成功。
エレベータを登った先は、非現実的な世界ではなく、元いたビーコン精神病院だった。だが、外に飛び出したセバスチャンを待っていたのは、崩壊するビル、断裂する地層、人影のいない街だった。
彼らは救助にかけつけたオスカーの手を借り、生き残ったマルセロ、患者のレスリー、そしてキッドと共に、崩壊する街の中を抜ける。救助が間に合わなかったジョセフのことを気に掛けていた最中、バックミラーにフードコートの男・ルヴィクの姿が映る。セバスチャンは慌てて後ろを振り返るも、ルヴィクの姿はどこにもない。
そして、オスカーの顔に不気味な血瘤が無数に浮き出る。目まぐるしく状況が変化する中、レスリーが狂ったように叫ぶ。
「落ちる! 落ちる! 落ちる!」
次の瞬間、彼らの乗った車は、断崖の上から飛び出すのだった。
ギャラリー
↑古びたビーコン精神病院。この中で、どんな光景が待ち受けているのか。
↑目覚めた場所は血のにおいが充満する空間。「G線上のアリア」が流れる中、人肉を潰す異様すぎる怪人。
↑チェーンソーで切りつけれてしまった! だが、ここで足を止めるわけにはいかない。
↑再び追いすがってくるサディスト。まともに戦っても勝ち目はない。
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