アーカイブ/娘の書き置き

 主人公の娘の行動、関わった被験者の情報を知ることができるアーカイブ。メビウスファイルとリンクしている点も多く、別視点から物語を紐解くことに有用。

娘の書き置き・一覧

娘の書き置き1

パパへ

先生はパパが
後で私を助けに来るって
言ってた

いつ来るの?早く来て!
化け物がいっぱいいて
頭がおかしくなりそう

考察

 メビウスファイルにおいて、メビウス側は主人公に対し、その目的を伝えているが、娘には現状を一切知らせていないようだ。

 なお、“先生”は、アーカイブ画像上で“doctor”とあるため、教師ではなく医師のことだろう。

娘の書き置き2

ここの人たちは生きているの?
死んでいるの?

考察

 顔面に鉄パイプが刺さっていても平然と行動し、人語を発することもできないホーンテッドたちが蠢くSTEM世界。ゾンビにしか見えないクリーチャーが大量にいれば、娘がこう考えることは当然のことである。

娘の書き置き3

この目で見た
化け物を倒している人がいる!
彼のところに行ってみるの
パパのこと知ってるかも
悪い人だったら困るから
手紙と私の宝物を隠していくわ

考察

 メビウスファイルのCBー212殺人犯の記録とリンクしているアーカイブ。不死身とも思えるクリーチャーを倒す者を目の当たりにすれば、すがりつきたくなることは理解できる。

 該当の人物・殺人犯はサディストへと変貌してしまうが、「彼のところに行ってみるの」とあることから、この時点では人の姿を保っていたようだ。

 なお、「悪い人だったら困るから」と最悪の事態を想定しているあたり、聡明な娘であることがうかがえる。

娘の書き置き4

殺人鬼

あの人は自分が殺人鬼で
化け物を殺すのが仕事だって
言ってた

強力が武器が欲しくて
私に使えるものを探させたのに
「役に立たない小娘だ」と
怒鳴って いっぱい殴られた

逃げたら殺されるかも
逃げなくても殺されるかも

考察

「化け物を殺すのが仕事」とあることから、殺人犯がメビウスから指令を受けていた可能性が高い。また、CBー212殺人犯の記録でも、「しょうがねえから俺の手伝いさせてみたが役にたたねぇ」とあるが、普通の少女には難しい相談と言える。

娘の書き置き5

皆化け物になってしまうの?

背の高いおじさんが
迷子で困っていたらから
一緒に歩いたの
どこから来たか
思い出せないんだって

見えないお兄さんに
いつも話しかけるから
怖くなって逃げたら
追いかけてきて
化け物の姿になってた

私もそうなるの?
変なことが多すぎて
ここに来る前のことが
ずっと昔のことに感じる

考察

 背の高いおじさん=双子の弟のこと。見た目は中年男性、中身は子供とあっては彼女が逃げ出したくなるのも無理はない。とはいえCBー207双子の弟の記録によれば、彼は全くの善意で彼女を助けようとしていたようだ。

娘の書き置き6

そういえば

自分がどうやって
ここに来たか
記憶があいまいだわ
たしか治療で
パパと喧嘩したんだっけ

私が治るかもしれないのに
「ルベンは信用できない」って

それから私が勝手に……

考察

『ザ・エクセキューショナー』において、唯一“ルベン”という単語が出現するアーカイブ。娘が何らかの病に冒されていたことが判明した。

 なお、プロローグにおいて父娘ともにルベン=ルヴィクの縁故であるとは明言されているが、何親等であるかはわかっていない。「ルベンは信用できない」と主人公が言ったとあるが、少なくとも彼の人となり/異常性を知っている程度に付き合いがあったと思われる。主人公はルベンの従兄弟、もしくはルベン両親の兄弟あたりと考えることが妥当か。

 また、彼ら親子がSTEMにつながれた背景には「ルヴィクがレスリーをよりしろにSTEMから脱出したのではないか」という推測が元となっている。推論の域を出ないが、メビウス側が「ルベンが娘の病気を治せるかもしれない」と近づき、娘が独断で彼らの元に行ってしまったのではないか。
 
 なお、すでにルヴィクは故人となっているが、本編のアーカイブ新聞を参照するに、書類上は行方不明扱いとなっている可能性が高く、彼ら親子はその死を知らなかったものと思われる。

娘の書き置き7

私は大丈夫

眼鏡をかけていても
話せる感じじゃなかった
あの人の笑い声が
頭の中でグルグル
あの人はもう自分が
誰だかわからないんだわ

自分を見失わない秘訣は
ここから出たら
何をするか考えること

考察

 ジョセフのこと。CBー204刑事の記録に「自己の喪失」とあり、「あの人はもう自分が誰だかわからないんだわ」という記述と符合する。

「眼鏡をかけていても」が「眼鏡をかけているから理知的な人間に思えた」のか「眼鏡をかけている時は正常だった」のかは定かではないが、いずれにせよ、本編でほのめかされたジョセフと眼鏡との関わりは、依然として不明である。

娘の書き置き8

先生に久しぶりに会った
目の前の道を前に進めだって

考察

 “娘の書き置き”に度々登場する“先生”。この人物の詳細は明言されていないが、メビウスからの指令書05には、「彼女の移動経路が直線的で我々の観察範囲の外へ動いているように思える。これがルヴィクによるものとするなら彼女の行動は説明できる」とあり、本アーカイブの「目の前の道を前に進め」と符合するから、ルヴィクではないか? という推測が成り立つ。

 また、娘の書き置き6では、父=主人公はルベンを信用していないものの、娘はその制止を振り切って行動したと思われる記述があることから、ルベンの言葉に素直に従った可能性もある。

娘の書き置き9

たくさん怖い目にあったはずなのに
あまり思い出せないから今は楽

考察

 娘の記憶が徐々に失われはじめている。『ザ・コンセクエンス』においてザ・アドミニストレイターは、STEMを「恐怖を前提に設計された奇怪な装置」と評していたが、選択的に恐怖の記憶のみを残す影響はないらしい。

娘の書き置き10

どうしよう

パパとママの名前が
とっさに出てこなくなることが
これで5回目、たぶん……
こんなに大切なことが
頭から消えていくなんて

私の腕にタトゥーを入れて欲しい

考察

 娘の忘却がより加速しているようだ。海外のタトゥーは日本国内に比べ
メジャーな文化ではあるが、ブラックキーパー戦の直前に確認できる彼女の腕に細工は施されておらず、タトゥー趣味というわけではないようだ。それほどに、追い詰められている様子がうかがえる。

娘の書き置き11

ねえ 先生は
パパのこと覚えているの?

考察

 “先生”の回答は不明だが、娘がこの問いを投げかける以上、主人公と“先生”は顔見知りであった可能性が非常に高い。

娘の書き置き12

震えが止まらない

パパの顔が思い出せない
私が私でなくなっていく
手足がいっぱいの化け物が
歩いていたから
食べられて楽になろうと
思ったけど……

パパに会いたい
会うまで死ねない

考察

 死にたいと思うほどに追い詰められている娘の様子がうかがえる。「手足がいっぱいの化け物」とはアマルガムαのことだろう。

娘の書き置き13

先生 どこに行ったの?
誰もいなくなった

考察

 メビウスからの指令書07冒頭に、「かすかに捉えていたルヴィクの反応が消えた」とあり、これは本アーカイブの入手タイミングと同時期である。これにより、“先生”がルヴィクである可能性が高いと推測できる。

娘の書き置き14

もう私の傍に来ている
さよならみんな

パパごめんね

考察

 誰が「私の傍に来ている」のかは明言されていないが、恐らくは父親=主人公のことだろう。娘は父親が助けに来てくれることを期待し続けてきたが、その姿が金庫頭のクリーチャーであるとは知らされている描写はない。なんとも、皮肉な話である。

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