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人事ファイルについて

 ジュリ・キッドマンの過去を知ることができるアーカイブ。DLC第1弾『ザ・アサインメント』で3つ、 第2弾『ザ・コンセクエンス』で3つ、合わせて全6つ。キッドとエージェント(“メビウス”の者と思われる)が対面していることを連想させる内容となっている。

『ザ・アサインメント』の人事ファイル

KCPD囚人報告書

逮捕記録:
報告例 # 4576-564-G7
記述:<記録から抹消─少年犯罪>

報告例 # 8467-853-F4
記述:<記録から抹消─少年犯罪>

報告例 # 9264-835-F4
記述:<記録から抹消─少年犯罪>

報告例 # 9264-836-X3
記述:<記録から抹消─少年犯罪>

報告例 # 7203-194-D3
記述:<記録から抹消─少年犯罪>

報告例 # 7394-247-H3
記述:不法侵入、器物破壊罪

報告例 # 8354-102-K4
記述:重窃盗罪、盗品譲受罪

報告例 # 9203-710-F4
記述:浮浪、未成年飲酒

報告例 # 7104-846-J7
記述:万引き、逮捕に抵抗

報告例 # 7103-825-D3
記述:侵入窃盗

報告例 # 8230-835-G5
記述:販売目的の薬物所持

報告例 # 8493-492-G5
記述:凶器使用の強盗、暴行、重窃盗罪、
警察官から逃走、公務執行妨害

考察

 後の流れから推測するに、キッドの補導/犯罪歴と思われる。ポイントは「このデータがいつ提示されたものか?」ということだろう。

 本編のアーカイブである尋ね人の張り紙には“1”から始まる国番号が記載されているため、これにより本作舞台をアメリカであるという前提で話を進める。

 記述:<記録から抹消─少年犯罪>について。アメリカでは州にもよるが、少年司法に関連する記録は、当人が24歳になるまで保管される。ただし、常習犯であった少年には26歳まで保管されることもある。少年犯罪に関する記録が最低5件はある以上決して少ない数ではないため、彼女の年齢をこの時点を26歳以上であると仮定する。

 キッドの年齢は27歳。次のアーカイブのタイトルが“採用”であり、そこから“メビウス”との繋がりが出来たとすれば、このやり取りは直近1年内であると推測できる。

  • ・浮浪=住所不定のこと。
  • ・未成年飲酒=州は不明なので断定はできないが、基本的にアメリカでは21歳未満の飲酒は禁じられている。
  • ・重窃盗罪=一定の価格/数量を超えた窃盗に対する罪。

音声記録1:採用

エージェント:
 キッドマン・ジュリ
 驚くような経歴ね
 
キッドマン:
 わたしも驚いたわ
 アンタが字を読めるなんてね

エージェント:
 そんなにピリピリしないで

キッドマン:
 ここどこなのよ
 わたしに何の用

エージェント:
 あなたは逮捕され拘留されている
 そこまではわかってるでしょう

キッドマン:
 質問に答えて
 ここは取り調べ室じゃないし、パクられた後で
 ソファに座らせるなんて、ありえないでしょ

エージェント:
 住所不定 14歳から独り、家出かしらね
 いままで無事でいられたのは驚きね
 でも、それほどの生存能力があれば
 別の選択肢もあったはずだけど

キッドマン:
 生き延びるためにやっただけよ
 捕まって悔やんでるとでも思った
 食い物も出るし、檻のなかも悪くないわ

エージェント:
 今日からそれを変えられるとしたら
 あなたは頭がいい、失う物も悲しむ人もいない
 そういう人材になら特別なチャンスを与えられる

キッドマン:
 何の話
 それって逃がしてくれるとか

エージェント:
 そうね
 それに近い話になるわ

キッドマン:
 続きを聞かせて

考察

 キッドとエージェントのやり取り。14歳から家出をしたキッドが、なりふり構わず生きてきた壮絶な半生が垣間見える。

 キッドは作中に比べると、やや乱暴な言葉使いが目立つ。しかし、拘留されているにも関わらず「取り調べ室ではなく」「ソファに座らされている」となれば、逆に不信感も高まるのだろう。

 元々彼女はセバスチャンのチームに“転属してきた刑事”ということになっているため、それ以前の身分/経歴については“メビウス”に用意されたものと考えることが妥当だろう。その場合、拘留中の人物の身柄を恣意的に扱うことができる上、警察機構にその人物をねじ込んだということになる。

 この場合、「そもそもがキッドとセバスチャンたちは、現実世界での接点があったのかどうか」ということがポイントとなるが、『ザ・アサインメント』のCHAPTER.1において、“メビウス”の男が「君が所属するKPDのチームから同行させる」とあることから、セバスチャンたちとはこの世界で初めて出会った(セバスチャンたちのキッドに関する記憶が改竄されているわけではない)と考えることができる。

 何故キッドに白羽の矢が立ったのか。明言はされていないものの、組織にとって必要だった人材とは、有能かつ天涯孤独の身の人物ということが読み取れる。つまり、いざ切り捨てても世間的に問題のない人物であったと考えることが妥当だろう。

音声記録13:気質

エージェント:
 ミズ・キッドマン
 あなたの家族について教えてもらえる

キッドマン:
 パス、次の質問を

エージェント:
 いいえ、この話はずいぶん後回しにしてきた
 あなたを理解するためには重要なことなの
 
キッドマン:
 両親はわたしに何の関心も持たなかった
 教会のことばかりで、あれはカルトね
 まるで罰みたいだった
 何をしようと逃れられない

エージェント:
 虐待された

キッドマン:
 無視されただけよ
 わたしがいなくなっても気にもしなかった
 探しもせずに、見限っただけ

エージェント:
 あなたも戻ろうとは思わなかった

キッドマン:
 何年か後にね
 でも消えてた
 みんな、いなくなってたの
 町ごと引っ越しでもしたみたいに
 何か感じるかと思ったけど
 そんなこともなかった

エージェント:
 それは、いまでも

キッドマン:
 ええ、変わらないわ
 正直クタバレと思ってる
 ただ、奇妙だとは思う
 町の中心にあった、顔を押さえた像
 子供の頃はそれを見て悲しい気持ちに
 なったけど、いまならあそこの哀れな
 暮らしを知って泣いていたのかもって思う
 酷いところだったわ
 

考察

 キッドには「過去の記憶がない(注1)」 とされていたが、本アーカイブを見る限りでは、過去のことはそれなりに覚えているように見える。しかし、これは明らかにSTEMに接続される前の記録であり、セバスチャンのコートと同様、STEMに接続されたと同時に忘れた/無くした、と考えることもできる。

 母親から実質的なネグレクトを受け、はっきりと過去を嫌悪していると取れる言葉がありつつも、一度生家に帰ろうとしたところを見るに、憎みつつも気にかけてはいたのだろう。なお、“教会”は本編のCHAPTER.6及び『ザ・アサインメント』のCHAPTER.2で現れた教会と思われる。

  • 注1:Bethesda Games (2014) 『THE ART OF THE EVIL WITHIN』

『ザ・コンセクエンス』の人事ファイル

音声記録31:報告

エージェント:
 任務開始から一週間ね
 感触は

キッドマン:
 命令通り、観察して報告したでしょう
 いままでと逆の立場になるなんて
 悪い冗談みたいだけどね

エージェント:
 何か気になったことは

キッドマン:
 まだ何も
 まだ見習いのうちは資料室に忍び込んで
 捕まるわけにはいかない

 彼らが我々についてどこまで掴んでいるか
 調べるのは、まだ先ね

エージェント:
 いま、あなたがすべきなのは
 まず彼らの信頼を得ること
 時間はかかっても、いずれは受け入れてくれる

キッドマン:
 それにしてもあんなクセのある警官は
 初めて見たわ
 
 タフでハードボイルドな刑事コンビ
 みたいなのとか

エージェント:
 報告によると、オダという刑事は
 勘が鋭いらしいから注意して

キッドマン:
 そうする
 もともと気が合わなそうだし

エージェント:
 そしてカステヤノス警部
 彼について何か分かったことは

キッドマン:
 しょっちゅう酔ってるみたいだけど
 少なくとも親切ね

 聞いていたほどの要注意人物とは思えない
 むしろ無害な人物に見えるわ

エージェント:
 彼は時に感情的になりやすい
 あまり近づきすぎないように、敬意を示して
 あくまでも部下として接しなさい

考察

 “人事ファイル”の中では最新の番号となっている。キッドが“メビウス”の命令/庇護下の元、身分を詐称してクリムゾン市警に潜入していたことが明らかになった。

「しょっちゅう酔ってる」と言われていることから、セバスチャンが娘の死や妻の失踪によって酒浸りの日々を送っていた時代と思われる。なお、キッドは彼についてはそこまで悪い印象はないようだが、ジョセフに対してはそりが合わないと感じていたらしい。

 注目すべきは、エージェントの口ぶり。ジョセフの評価は「勘が鋭いらしい」と伝聞だが、セバスチャンについてはまるで知っているような旨の発言をしている。

 明言されていないため断定はできないが、『ザ・コンセクエンス』のラストでは、本アーカイブのエージェントと思われる女性が登場、彼女は“マイラ”と呼ばれていた。この名は、生死不明となっているセバスチャンの妻のものである。

 仮に彼女とエージェントが同一人物だった場合、「彼女は何者だったのか?」という新たな謎が浮上する。

 ここで、2種類の仮説を提示してみよう。

 ひとつは、マイラの出自そのものがキッドと同じようなものだったのではないか? ということ。つまり、マイラもキッドと同様、クリムゾン市警に潜入していたスパイであったということ。

 ふたつめは、彼女は真っ当な刑事であったが、娘リリーの事件の真相を追う最中、何らかの形で“メビウス”に取り込まれた、とするもの。

 いずれも推測の域は出ないが、マイラが元からエージェントであったとすれば、セバスチャンと結婚、子供まで設けることはやや不自然に思える。更に、セバスチャンの手記の“マイラがセバスチャンに残した手紙”では、彼女はセバスチャンの身を案じつつも、成果物として捜査ファイルを残している。内容を知ることはできないが、わざわざ“メビウス”の核心に迫るようなファイルを与えることは行動として矛盾している。

 作中におけるセバスチャンは、“メビウス”サイドからもルヴィクからも「巻き込まれただけ」「無関係」とされていることから、何らかの役割を期待されていたとは考えにくい。つまり、マイラがセバスチャンを利用しようとして結婚までしたという可能性は薄いのではないか。

 もっとも、前者の説に則れば、「エージェントとして潜入していたが、セバスチャンと恋に落ちてしまい、結婚。しかし状況が予断を許さないこととなり彼の元を去った。残された捜査ファイルは彼の身を案じてのダミー」という予測も成り立つ。

 なお、セバスチャンの手記によれば、キッドがクリムゾン市警に配属(潜入)された時期は2012年の8月、マイラの失踪が判明したのが2012年9月1日付けとなっている。彼女たちが警察内でニアミスした可能性、そしてキッドがエージェントの素性を知らないことを考えると、明言はされていないが、この時点でマイラは休職していたと見ることもできる。

 いずれにせよ、マイラとエージェントが同一人物であるという前提そのものが仮定である以上、彼女の詳細について明言することはできない。

音声記録26:任務

エージェント:
 ここがあなたの部屋
 いい眺めでしょ

キッドマン:
 ウソでしょ
 ああ、いままでと違いすぎて
 なんだか落ち着かないわ

エージェント:
 過去のことは忘れて
 あなたはもう我々の一員なの
 これが鍵よ
 食事や服やその他のことは自分で管理してね
 あなたの口座には十分な額が入っているわ

キッドマン:
 それで今後、私は何をすればいいの

エージェント:
 好きなようにしていいわ
 ただし、クリムゾン市警の任務が最優先事項
 あなたは警官として暮らし
 行動しなくてはいけない

キッドマン:
 こんなの言ったことないんだけど、ありがとう

エージェント:
 感謝する必要はないわ
 これは我々からのプレゼントなんかじゃないの
 あなたがKPDで行う重要な任務と引き換えに
 与えられたものよ

キッドマン:
 ああ、そうよね
 ごめん

エージェント:
 謝らないで
 仕事で結果を出してくれたら、それでいいわ

考察

 キッドがエージェントとして“メビウス”の一員となった時のこと。今までの過酷な境遇とは雲泥の生活が期待できたようで、いつになく歓喜の声を上げている。

 なお、アメリカでは日本とは異なり、感謝の意味を込めて「すみません」「申し訳ない」という文化はなく、基本的にはストレートに「サンキュー」と伝えることが多い。「こんなの言ったことないんだけど、ありがとう」と発言していることから、キッドが他人に礼を言わない/言うべきではない生活をしてきたことが、改めて伺える。

音声記録4:植え付け

エージェント:
 それじゃ、袖をまくって

キッドマン:
 ちょっと、何その馬鹿でかい注射器
 まさかそのクソみたいなもんを私に

エージェント:
 ミズ・キッドマン、あなたは同意したはずよ
 それを忘れないで、危害を加えるわけじゃない
 これはただの“標準的な手続き”です

キッドマン:
 何が標準的だ ふざけんな
 あの女を連れて来いよ
 代わりに、このクソみたいなもん突っ込んで
 ああっ 痛っ

キッドマン:
 おーい、ちょっと何なの
 誰かいない
 注射の後は、くだらないビデオをいつまでも
 こんなクソみたいなこと、いつまで続けるのよ

キッドマン:
 もう、いいでしょ
 帰っていい

エージェント:
 もう少しよ、ミズ・キッドマン
 ご気分はいかが
 頭痛はない、鼻血は

キッドマン:
 え、ないけど
 でもなんかクラクラする
 水の中にでもいるみたい

エージェント:
 それはただの化合剤の副作用よ
 最後にひとつだけテストを行います
 それが終わったら帰ってもいいわ

キッドマン:
 そう
 いいわ、早く済ませて

エージェント:
 では、これからあなたにいくつか質問をします
 目の前にあるモニターの映像を見ながら答えて
 
 画面から目を逸らさないで
 いいかしら

キッドマン:
 ええ

エージェント:
 信頼していた相手から見捨てられたと
 感じたことは

考察

 激高したキッドの口調が相当に悪いことがうかがえる。「その馬鹿でかい注射器」によって、何らかの薬剤が注入されたことは疑いようがないが、「くだらないビデオ」とは、『ザ・アサインメント』においてマルセロが提示した映像のことだろう。なお、これについてはキッド本人も「見た記憶がある」といった旨の発言をしている。

「信頼していた相手から見捨てられたと感じたことは」は、『ザ・アサインメント』において、上司であるザ・アドミニストレイターがキッドに問うた台詞と全く同じである。これがテストにおける問いのひとつであった可能性は十分にあるが、様々な憶測を喚起させる性質を持っているのはないだろうか。

その他のアーカイブ

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