編集部コラム/1000年の愛!ミディール&エーディン!!
書き手:垂直落下式しゃれこうべライターM(Twitter)
サンダーロックで有終の美!
満員の観客が逸女を送り出す!!
1571人!
スターダムのエース・紫雷イオの海外進出前ラストマッチを!
1571人もの観衆が見届けたのでございm【編集ムーンサルト】
編集U「さて今週は誰の話なんだっけェー!!!」
こ、この動員数をスルーしよるとは……!
さておき!
外を30分歩けば熱中症! 週刊しゃれこうべ!!
スターダムのアイコンなら当然岩谷麻優推し、SRSライターMです!!
ってことでね!
今週のエピソードトークはずばり!
ちょい前のイベストにて登場した新キャラ!
ミディールとエーディンのお話でございますよ!!
【目次】
地下の神・ミディール †
ミディールとエーディンの両名が登場しますは!
毎度おなじみ、ケルト神話でございます!
クーホリンなんかの英雄が登場するよりももっと前、
神々の時代のお話にご登場ですよ!
アイルランドとイングランドのあいだに位置するマン島、
その地下には王宮があり、“来るなの三羽鶴”と呼ばれる鶴たちが声高に来訪者を拒んでいたそうな!
「来てはいけない! 来てはいけない!」
「あっちへ行け! あっちへ行け!」
「通り過ぎろ! 通り過ぎろ!」
と、鶴たちの声が響く王宮に暮らしていたのが、地下の神・ミディール!
ちなみに、エーディンは原典でも女性ですが、ミディールは男の神ですね!
お話は、妻・フォーヴナハと暮らしていたミディールが、
新しい花嫁を迎えるところから始まるのでござい!
新妻と嫉妬と蝶々と †
地下の神・ミディールと彼の妻・フォーヴナハは不自由なく暮らしていましたが、
ある日ミディールは新しい妻を迎えようと、養子であるオィンガスに相談しました。
「私はこの国でもっとも美しい娘を嫁に迎えたいのだが、誰か心当たりはないか?」
「であれば、コナハト王・アイルの娘・エーディンのもとに行かれると良いでしょう」
エーディンの美貌はほかの何にも比べがたく、
何かを称える際に“エーディンのように美しい”と形容されるほどでした。
さっそくミディールはアイル王に大量の貢ぎ物をし、
エーディンの夫となることができたのです。
コナハトで1年を過ごしたのち、ふたりはマン島の王宮に帰りました。
しかし、王宮で夫を待っていたフォーヴナハは、
エーディンの若さと美貌に強い嫉妬を抱くようになります。
そしてある日、フォーヴナハは魔法の杖でエーディンを叩くと、
彼女を水たまりに変えてしまったのでした。
編集U「!?」
その水たまりはやがて毛虫に変わり、毛虫は美しい紫の蝶となって飛び去りました。
美しい香りと美しい調べを漂わせながら舞う蝶はミディールから離れることがなく、
ミディールはその正体がエーディンであることを察し、蝶を愛するようになったのです。
編集U「展開が激しすぎる……!」
蝶ばかりを愛するミディールに業を煮やしたフォーヴナハ、
再び魔法を使って今度は強い風を呼ぶと、蝶のエーディンは王宮から追い出され、
海の上や荒野を、どことも知れず、7年間もさまようことになったのです。
編集U「7年は長ぇな……」
飛んで飛んで飛んで †
ある日、一陣の風にさらわれたエーディンは、
偶然にもオィンガスの王宮に入り込んだのでした。
その美しさからか、その蝶がエーディンだと分かったオィンガスは、
何とかして魔法を解こうとします。
結局、魔法を解くことはできませんでしたが、
彼はエーディンのために花々を植え、彼女のために壁のない小屋、
そのころになると、エーディンは夜中には元の姿に戻れるようになっており、
限られた時間のなか、エーディンとオィンガスは恋に落ちていったのです。
あぁしかし、どこからかこの話を聞きつけたフォーヴナハ。
またまた魔法を使い、嵐を呼び出して蝶のエーディンを吹き飛ばしてしまったのです。
編集U「執念深すぎるだろ……!!」
嵐で飛ばされたエーディン、今度はアルスターにやってきました。
風に押し流されるまま、彼女はエタアという王の王宮、その広間へと。
窓から入り込んだ彼女は、偶然にもエタアの妻が飲もうとしていた杯の中へ落ちます。
エタアの妻はそのことに気づかず、蝶のエーディンもろとも酒を飲み干してしまいました。
編集U「えぇ……」
やがてエーディンはエタアの妻の胎内に宿り、
人間の娘・エーディンとして生まれ変わったのでした。
このとき、彼女は過去の記憶をすべて失い、純粋に人間として生まれたのです。
編集U「超展開すぎね?」
超展開っちゃ超展開ですが、虫を飲み込んで子供が宿るという点では、
デヒテラがクーホリンをお腹に宿したエピソードとよく似ていますね!
そして驚きな点がもうひとつありまして!
エーディンが蝶にされてから人間に生まれ変わるまで、
なんと1012年もの時間が流れていたそうですよ!
編集U「……え?」
まさかの『千年〇優』ならぬ千年転生ですよ!
いや、むしろ『女神転s【編集さみだれうち】
……さ、さておき!
恋の病と再会と †
立派な娘に育ったエーディンはその美貌を見初められ、
アイルランドのエオホズ王のもとへと嫁ぐことになりました。
エオホズ王が王宮へとエーディンを連れて帰ると、
彼の弟・アリルもエーディンにひと目惚れしてしまい、
アリルは恋の病に倒れ、寝込んでしまったのです。
エオホズ王はアリルが恋煩いをしているとは気づかず、
自分が王宮を離れるあいだ、エーディンに彼の看病をするよう頼みました。
ふたりきりになったアリルがエーディンに思いのたけを伝えると、
彼女はどうにかアリルの想いを遂げさせてあげたいと思い、
夜になったら王宮の外にある丘で会いましょう、と約束したのです。
編集U「この優しさは、男を傷つけるぜ……!」
無自覚系修羅場メイカーってやつですね……!
その後、約束の夜がやってきましたが、
どうした訳か、アリルが外に出ようとすると強烈な睡魔が訪れ、
アリルはそのままベッドで眠ってしまいました。
ひとり約束の丘で待っていたエーディンのもとに、ひとりの男がやってきます。
記憶をなくしたエーディンには分かりませんでしたが、
その男こそ、かつての夫・ミディールだったのです。
編集U「1000年越しの愛、たいしたもんじゃねえか……」
ふたりで暮らした“
そう説得するミディールに、エーディンはひとつ条件を出しました。
「私の夫・エオホズ王が承知すれば、おっしゃる通りにいたしましょう」
かくして、ミディールはエオホズ王に接触を図るのでした。
編集U「しかしアリル涙目な展開だな……」
そうそう、アリルさんなんですけどね!
寝ているあいだに恋の熱も冷め、すっかり元気になったそうです!
編集U「ブン投げたなオイ!!!」
そして選択のとき †
さて後日、王宮に戻ったエオホズ王のもとに、
見知らぬ騎士がやってきました。
何を隠すでもなく、その騎士の正体はミディールだったのですが、
彼は自分の正体を明かさぬまま、エオホズ王にチェスの勝負を挑みます。
「負けたほうは勝ったほうの言うことを聞く、
というルールはいかがですか、王よ?」
エオホズ王はこの挑戦に応えると、連続して何度も勝利を収めます。
その度にミディールは魔法の力で王の望みを叶え、宝や領土を彼に与えました。
エオホズ王がチェスに絶対の自信を持ったころ、
ミディールは最後に大きな勝負をしよう、と持ちかけます。
そしてミディールはアッサリとエオホズ王を負かすと、こう言ったのです。
「あなたの妻・エーディンを抱き、口づけを交わしたい」
編集U「うわぁストレート」
苦渋のエオホズ王ですが、勝負は勝負。
1ヵ月に願いを叶えると言い、その場はミディールを帰しました。
そして1ヵ月後、王宮の周りに軍勢を並べ、鉄壁の布陣を敷いたエオホズ王。
さすがにこれなら安心と宴を開いていましたが、その宴会場に突如ミディールが現れたのです。
「約束は守っていただくぞ、王よ」
そうしてエーディンを抱き寄せたかと思うと、
ミディールは自分とエーディンを2羽の白鳥に変え、飛び去ってしまいました。
残された人々は、白鳥の首に輝く黄金の鎖を、ただ眺めるだけでした。
しかしエオホズ王もそれで諦めはせず、ドルイド僧の力を借りて、
なんとかミディールを探し出し、追い詰めます。
「分かった分かった、そうまでするなら、エーディンはお返ししよう」
そう言ってエオホズ王を案内したミディールでしたが、
「どうぞ」と言ってミディールが指差した先にいたのは、
なんとエーディンにそっくりな50人の女性だったのです。
エーディンに特別な預け物をしている訳でもなく、
エオホズ王が50人のなかから彼女を見分けるのは不可能、と思われた矢先、
ミディールがまったく予想もしていなかった事態が起きます。
「エオホズ王よ、私がエーディンです」
なんと、エーディン本人が名乗り出てしまったのです。
編集U「アリなのかそれは!?」
こうして、エーディンを連れ帰るミディールの作戦は失敗し、
エーディンはエオホズ王と幸福に暮らし、やがて娘を生んだのでした。
~ めでたしめでたし ~
編集U「1000年越しの愛ェ……」
でも記憶なくした側からしたら、いきなり
「俺とお前は常若の国で暮らしていた夫婦だったんだよ! さぁ、帰ろう!!」
みたいな感じですしね~!
おまけにエオホズ王にも騙し打ちみたいなことをしていますし、
まぁ選ばれなかったのも妥当と言えば妥当なような……?
あとがき †
ってことで、今回はミディール&エーディンのお話でございました!
最後はまさかの結ばれないENDでしたが、果たして『乖離性』ではどうなるのか!?
ちなみに、エーディンにひと目惚れして爆睡していたアリル!
名前で言うとメイヴの旦那さんと同じなんですが、人物としては別っぽいですね!
そして前回のコメント!
「6人の乳母が王位妖精のことなのでは?」
というのは、言われてみれば確かに!
シャノンを含め、王位妖精も6人!
しかも彼女らが合体してリアンノンになるというあたり、
ちょっと関係がありそうな感はありますね!
編集U「それをお前が気付けって話な!!!」
それね!!!
あと窓から出てきた謎の腕ですが、
正体は分からないままなんだぜッ!
そして分からないと言えばね!
いつでも先が読めないのがレスリングッ!
つまるところの、スターダムトークですよォォー!!
スターダムにおける後楽園ホールの最大観客動員数を記録した、6月17日の後楽園ホール大会!
イオの壮行試合では岩谷が赤いベルトの王者・花月から勝利ッ!!
ベルトへの挑戦が待ち遠しいですねェー!!
そしてメイン戦で見事初防衛に成功した渡辺桃!
イオにベルトを巻かれ涙する桃の姿には、こちらの涙腺もアツくなりましたよ……!!
イオが去ったいま、果たして誰がスターダムを導くのか!
白いベルトと赤いベルトの権威争いにも注目が集まr【編集サンライズ】
編集U「さて、来週のネタは何になるやら……」
そ……、それは、原稿を書く直前まで、未定なのだ、ぜ……!ヒャクシキッ
【ガチでネタ未定ですよ!】 †
コラムで取り上げてほしいキャラ、行ってほしい特集はいつでも募集中! 「この騎士ってどんな活躍したんだろう?」 「この妖精って元ネタあるのかな?」 「SRSと編集Uの考える○○ベスト5ってどんな感じ?」 などなど、『乖離性』で攻略に関係ない疑問があれば当コラムのコメント欄へ書き込んでください! SRSが可能な範囲で調べて取り上げます! 皆さまのコメント、お待ちしています! |
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参考文献 †
井村君江(1983)『ケルトの神話』 筑摩書房.
前回のコラム
結婚後も波乱は続く!再びのリアンノン!!【垂直落下式しゃれこうべライターM】
なかなかトンデモな敬意で結婚したリアンノン!
しかしその後生まれた子供にも数奇な運命が……!?
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