編集部コラム/陰陽どうでしょう！阿倍晴明！！
書き手：垂直落下式しゃれこうべライターM（Twitter）
ベルトは3つ、心はひとつ！！
STARSの防衛街道が幕を開ける！！
大～阪大会ッ！
タッグリーグ真っ盛りのなか、岩谷、鹿島、たむの3者がアーティスト王座を防衛！
JANを下した先に待つのはQQか、大江戸隊か！ はたまｔ【編集
編集U「その前に原稿書けや！！！」
フッ、起死回生は不意に相手を丸め込んでスリーカウントを奪う技！
それ自体にダメージはないんｄ【編集右ストレート】
……さ、さておき！
もう7日間もプロレス観戦に行っていないじゃないか！ 週刊しゃれこうべ！！
コラムの中でも外でもいつでもどこでも岩谷麻優推し、SRSライターMです！！
今週はエピソードトークに戻りましてェ！
ご紹介するのはまたまた日本勢！
その名も、阿部晴明！！
【目次】
平安に晴明ありんす †
ここにきてまさかの登場ですよ、阿倍（安倍）晴明！
言わずと知れた平安のハイパー陰陽師ですね！
延喜21年、つまりは西暦921年に生まれたとされる晴明！
その生まれは四国とも大阪とも言われており、
さらには母親は
編集U「そういやイラストでも狐耳だな」
さすがに元ネタの晴明さんはケモミミではなかったと思いますがね！
葛葉は稲荷大明神の使いだったそうで、その霊力が受け継がれたのか、
晴明は幼少のころから鬼だなんだを見ることができたそうな！
編集U「ん？ 鬼って一般人には見えないんだっけ？」
この場合の鬼は山に出てくるようなタイプというより、
中国圏での鬼、死霊やら霊魂に近いもののことだと思われます！
ところで晴明と言えば平安京の守護者というイメージですが、
何気に鎌倉にも晴明の石碑があったりしますよね！
編集U「鎌倉と晴明に何の関係が……？」
どうも晩年に鎌倉で源氏の家屋に護符を打ち付けたとかなんとか！
普通の道路の脇っちょに“安倍晴明大明神”と刻まれた石碑があって、
鎌倉を散歩中に初めて見つけたときは混乱したものですよ！
それはさておき、今回は晴明がさまざまな術を使った場面をいくつかご紹介ですよ！
式神、スタンバイ！ †
陰陽師と言えば、やはり式神でしょう！
鬼神の類や妖怪変化などを使役することにより、
ちょっとしたパシリから人殺しまでこなすという幅広さ！
ゲームとかでも召喚獣的に登場することがありますよね！
たとえばそう、『東〇魔人學園 外〇帖』とかね！！！
編集U「おもむろに他社ァ！！！」
ま、まぁそれはさておき、
式神召喚用の
いろいろな用事に使われる式神ですが、
『今昔物語集』に収められているエピソードでは、意外な使いかたも！
カエルは犠牲になったのだ…… †
それは晴明がとある僧正のもとを訪ねたときのこと。
若い僧たちは晴明を見ると、からかうように話しかけてきました。
煽り気味の発言に、晴明は静かに答えます。
「とても容易くはできませぬ。
しかし少し力を入れてやれば、必ず殺すことができます」
編集U「発言が物騒」
あ、仏僧だけに？ ねぇいま仏僧だけに物騒って言いましｔ【編集無双投げ】
「殺すことはできますが、私は生き返らせる方法を知りませんから、
それでは罪を作ることになります。つまらぬことです」
晴明はそう語りましたが、僧といっしょにいた若者は半信半疑で言います。
「なら、向こうの庭にいるカエルを殺してみせてくれよ。
あんたの力を見てみたいものだね」
「罪作りなことをおっしゃる方だ。
しかし、この晴明の力を試すというのであれば、仕方ない」
そう言うと、晴明は草の葉を摘み取り、呪文とともにカエルに投げかけました。
すると、草の葉がカエルの上に乗ったその瞬間、カエルはぺしゃんこに潰れ、死んでしまいました。
編集U「グロ注意！ グロ注意！」
晴明の力の強さが見えるエピソードですね！
ちなみにカエルの惨状を見た僧たちはドン引きだったそうですよ！
編集U「お前らがやれって言ったんだろ……！」
呪詛返しにご用心 †
カエルも潰れる超重力を生み出せる式神！
実力のある陰陽師にかかれば、人殺しもお手の物！
当時は政略がらみや痴情のもつれなど、
さまざまな事情で陰陽師に殺しの依頼があったとかないとか！
編集U「痴情のもつれで暗殺依頼はやべぇな……！」
nice boat的な話ですかね……！
恐ろしく強力な式神による暗殺ですが、
暗殺を行う側にもリスクがあることを示すのが『宇治拾遺物語』のエピソードです！
ある日、宮中の政務官たる蔵人の少将たちが行列を作り、内裏に向かっていました。
そのとき、空から烏が少将に糞をかけて去っていきます。
この瞬間、晴明は烏が式神で、少々の命は今夜限りであることを見破りました。
編集U「超速理解すぎでは」
これぐらいの洞察力がないと平安の都で陰陽師はやってられませんよ！
晴明は少将に烏が式神だったことを説明し、
護身の法をほどこすと、ひと晩中呪文を唱え、少将を守り抜きました。
その後、少将に呪詛をかけた相手は、彼の妻、その姉妹の夫だったことが判明します。
編集U「まさかの男。さては少将が相手の妻を寝取ったか……！？」
いや、これがお
それに嫉妬して陰陽師に頼んだそうですよ！
編集U「えぇ……」
晴明のおかげで少将は一命をとりとめた訳ですが、
式神を放った陰陽師は、というと！
編集U「ん？ 何かあんの？」
人を呪わば穴ふたつ、ではありませんが、
呪詛の類が防がれてしまった場合、呪詛が術者に返る、
いわゆる呪詛返しが発生するのです！
編集U「他社ァァー！！！」
HAHAHA!
しかも呪詛返しはたいてい威力が増して返ってくるものですからね！
このエピソードで呪詛を放った陰陽師も、帰ってきた式神によって命を落としたとか！
編集U「殺るか殺られるかなのか……！」
寿命シャッフル †
式神の術と並び、晴明が得意としていたのが
泰山というのは中国にある有名な山、
そして府君はその山に結びついた、人間の寿命を司る神！
その府君を祭ることで、人間の寿命を延ばしたり入れ換えたりできたのだとか！
編集U「寿命を入れ換える……？」
そこについてはエピソードを見てみましょうや！
天寿を覆すには †
あるとき、三井寺の
弟子の僧たちは師匠がまだ助かるのか、それとも天寿を全うしようとしているのか、
晴明を呼んで判断してもらうことにしました。
現れた晴明は、すがるような目で見る弟子たちに言い放ちます。
「これは定められた寿命だ、どうにもならぬ。
泰山府君祭では、人形を作り、病人の名と年齢を書いて祈祷を行うことで、
病人と人形の命を取り換えるのだ。
だが今度は人形ではダメだ。
おぬしらが自分の命を差し出すなら、試してはみるが……」
病に苦しむ智興は弟子たちを見やりますが、弟子たちはうつむくばかり。
しかしそこで、
「私がお命を代わりましょう。
仏法を重んじ、おのが命を軽んじるのは師に仕える者の習わしです」
編集U「いい心掛けだ……」
仏教関連は自己犠牲の話が多いですよね～！ さておき！
サクリファイスに待ったあり †
そう言うと、証空は最後に自分の老母に事情を話すため、家へと向かいました。
老母は当然この話に反対しましたが、自分が師匠のために命を差し出せば、
御仏もお喜びになるはず、という説得で、ついに証空の願いは許されました。
証空からの連絡を受けた晴明は、すぐさま泰山府君祭を開始します。
すると証空の頭は痛み、熱は上がり、気分は悪くなっていきました。
いよいよ最期が迫っていることを理解した証空は、
自分の部屋へ行き、他人に見せてはいけないものなどを処分します。
編集U「薄い本か……」
いやまぁあり得る話ですけど！！
処分を終えた証空は、長年祈りを奉げてきた不動尊の絵像に向かい、泣きながら訴えます。
編集U「邪教かな？」
「私はまだ若く、身体も元気なので、命が惜しくない訳ではありませぬ。
しかし、師匠の深い恩を思えばこそ、この身を捧げるのです。
どうか不動明王よ、私を哀れんで死後は苦しみのないものにしてください」
すると、どこからか不意に声が響きます。
「汝は師に代わる、我は汝に代わらん」
その声を聞いた途端、証空の病苦は消え去っていました。
そして証空が顔を上げると、絵像の目からは、真っ赤な血の涙が流れ出ていました。
編集U「代役のせいで脳裏に恐ろしい絵面が……！」
そう、みずからを犠牲にして師匠を救おうという証空の献身に、
不動明王が慈悲を示し、証空の病魔を肩代わりしてくれたのです。
これにより、智興師匠も証空も元気になることができたのでした。
～ ありがてぇありがてぇ ～
編集U「ありがたいはありがたいが……、
晴明は存在感薄かったな……」
や、やってることはすごいんですけどね！！
ちなみに晴明さんは85歳まで生きたそうな！
時代を考えるとかなりの長寿ですね！
延命の儀である泰山府君祭を自分にも行ったのか、
はたまた泰山府君祭で貴族たちから報酬を得ていたおかげで、
当時としてもグレードの高い食生活を送ることができていたのか、
それ分からぬことですな！
ちなみに、晴明の墓は京都、嵯峨のほうにあるとかなんとか！
旅行でお出かけの際は探してみるのもいいやも？
あとがき †
ってことで、今回は阿倍晴明回でしたよ！
陰陽師もいいですけど、陰陽座も格好いいですよね！！
編集U「俺の推しキャラは、そうだなぁ～。
アリアンロッドとかドモヴォーイもいいけど、
やっぱ一番はファルサリアだな！！」
いきなり何の話だよ！！！
編集U「ンッン～、前回のコメントに答えたまでよ！」
っちぃ……！
しかし、推すならひとりにしなさいなひとりに！
編集U「お前はいままで推したレスラーの数を覚えているのか？」
う、そう言われると……！
ち、ちなみにコメントで言うと、魔創型スクルドがランク外なのが嘆かれていましたね！
スクルド、確かにかわいさで言えば上位入り待ったなし！
あぁしかしそこは超絶個人的独断偏見珍道中、僕ぁネタ色の強さや格好良さに惹かれてしまう……ッ！
いやしかし！
だからこそコメント欄でキャラ愛を熱く語ってほしいですね！
さぁそこのアナタも！ 今回なら晴明愛を！ いや陰陽座愛でもいいですよ！！
そして愛を語ると言うならば！（言うならば！）
もちろん今回もありますよ、スターダムトーク！！！
10月20日の大阪大会でタッグリーグ戦の星取り合戦も混迷の色を見せてきましたが！
やはりいま注目は10月23日、後楽園ホール大会でのダブルメインイベント！！
試合順の参考にするというツイッターのファン投票では、
赤いベルトの王座戦が56%と絶妙な差で勝利！
が、その後の発表では岩谷麻優VS渡辺桃の白いベルトの王座戦がメインに！
そしてセミファイナルとなった赤いベルトの王座戦、木村花VS花月！
こちらは時間無制限、場外、反則、ダウンカウントなし、凶器使用もセコンド介入も何でもアリ！
大荒れ必至の一戦ですよ！！
投票結果に反する試合順はファンのあいだでも議論されていましたね！
それを抜きにしても、やはり団体最高峰の赤がメインというのが定石！
あぁしかし！ 赤いベルトが流出していたあいだに白も価値を上げ、
さらに岩谷、桃というスターダム生え抜き同士の対決！
個人的にこれはこれでアｒ【編集コースター】
編集U「さりげなく文量増やしにきてないか！！！」
き、気のせい、気の、せい……、それよか、岩谷の、2冠返り咲きを、祈り、ま、しょう……！ﾀｰﾝｴｯｸｽｯ
【来週で10月も終わり！】 †
| コラムで取り上げてほしいキャラ、行ってほしい特集はいつでも募集中！ 「この騎士ってどんな活躍したんだろう？」 「この妖精って元ネタあるのかな？」 「SRSと編集Uの考える○○ベスト5ってどんな感じ？」 などなど、『乖離性』で攻略に関係ない疑問があれば当コラムのコメント欄へ書き込んでください！ SRSが可能な範囲で調べて取り上げます！ 皆さまのコメント、お待ちしています！ |
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参考文献 †
志村有弘（2000）『陰陽師列伝 日本史の闇の血統』 学習研究社.
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