編集部コラム/戦場を駆ける大和の乙女！巴御前＆甲斐姫！！

書き手：垂直落下式しゃれこうべライターM（Twitter）
編集：悪魔超人編集T（Twitter）

Welcome to the JUNGLE!!!
ジャングルってるアーティスト王者爆誕！！

ジャングル叫女、松本浩代、米山香織の3人が！
クイーンズ・クエストを下して新たな王者に君臨ッ！！

こいつは予想外でしたね！
いや確かにパワーバランス的にあり得る話ではあったのですが！
それにしてもこれで松本は4冠王者ですｙ【編集パワーボム】

編集T「だからサクッと本編入れっつってんだろ！！！」

ま、まぁこれも人の性分(サガ)ってことでね……！
しからば本編に参らん！

久しぶりに日中外出したら日差しの強さにサプライズ！週刊しゃれこうべ！！
ジャン叫の技ならスリーパースイング推し、SRSライターMです！！

さて今週はですね！またもおなじみエピソードトーク！
それも東洋の戦うおなごについて見ていきましょうかと！

ってな訳で今回は巴御前、甲斐姫のふたりにフォーカスですよ！
男に負けぬ武勇を見せた女性たちの生きざまを、れっつらチェック！

【目次】

• 捨ててんげり系おとめ
• 甲斐って言っても虎でなく
• あとがき
• 【そろそろアーサー系のお話もします？】

捨ててんげり系おとめ

さてまずはこちら！巴御前でございます！
古典で習う『木曾の最期』でおなじみの木曾義仲（源義仲）の妾さんですよ！
最近の教科書にも載ってるんですかね？

巴御前の名は覚えていなくとも、『木曾の最期』におけるハイパーストロングフレーズ、
“首捻ぢ切つて捨ててんげり”と聞けば覚えている人も多いのではないでしょうか！

敵の首を捻じり切って捨てたという行為から分かる通り、
巴御前は戦場でも他を寄せ付けない強さを誇っていたそうな！

編集T「首捻じ切るとか怪力すぎるだろ……」

そこに関してはですね、実際は捻じ切ったのではなく、
ヘッドロックよろしく首を捕らえ、小刀でもって斬り落としたのでは、みたいな話もあるそうですよ！
どのみち強すぎるんですが！

そいでは、源平合戦の中を駆けた巴御前のお話でございます！

巴御前と木曾義仲

巴御前が生まれたタイミングははっきりと判明していませんが、
彼女は木曾義仲の乳母の夫、中原兼遠の娘として生まれたそうです。
（出自についても所説あるそうですが、今回は兼遠の娘ということで！）

そして、将来的に彼女を側室に迎える義仲は、2歳のころに父を殺され、
兼遠のもとで巴御前とともに育てられることとなりました。

やがて成長した巴御前は義仲の側室となり、
また同時に、一騎当千と謳われたその類まれな勇猛さで、
武将としても義仲を支えるようになります。

編集T「一騎当千て、そんなに強いのか」

そりゃあもう！
あの『平家物語』においても、

「色白く、髪長く、容貌がまことに美しい。
しかも屈強の荒馬乗りで、どんな難所でも乗り下し、
弓矢や長刀を取ればいかなる鬼神にでも立ち向かう一騎当千の勇婦である」

とか言われていたそうですからね！
美人なうえにストロング、戦国においても完璧すぎる逸材！

義仲とは幼馴染であり、愛人関係であり、戦友であり、主従関係であり、と！
兎にも角にも強い絆があったのであります！

さて、将としても優秀勇猛な巴御前を従えた義仲。
平清盛が病に倒れ、源頼朝が謀反を起こしたことに刺激を受けると、
自身も治承4年（1180年）に挙兵し、平家に戦いを挑んでいきます。

平家軍10万に対し、義仲軍3万で挑んだ倶利伽羅(くりから)峠の戦いでは、
地の利を活かした夜襲を仕掛け、見事に大勝利を収めるなど、戦いでも成果を上げていきました。

編集T「牛の角に松明をくくり付けて突進させた“火牛の計”は見事だよな～」

よ、義仲もなかなかとんでもない作戦を思いつきますね……！

と、そんなこんなの果てに念願の入京を果たし、朝日将軍の名を賜るなど、
義仲はまさに破竹の勢いで突き進んでいたのであります！

あぁだがしかし！
野心家、政治家というよりは武骨者だった義仲！
そんな彼が権謀術数が飛び交う京都に入ったことで、
運命の風向きは大きく変わってしまいます！

落ちる義仲、ストロング御前

都に渦巻く謀略に翻弄された義仲は後白河法皇とも敵対してしまい、
上洛からわずか半年で法皇の命を受けた源頼朝に攻め入られ、
結果として大量の兵を失って逃げ落ちることとなってしまいます。

とうとう義仲を含めて30名ほどしか将兵がいなくなったときにも巴御前は生き残っており、
そのとき追手として追撃を仕掛けてきた武将、畠山重忠も巴御前が撃退しています。

この重忠、3メートルもある岩をひとりで運んだとか、馬を担いで崖を下ったとか、
すさまじい怪力の持ち主だったのですが、巴御前と戦うと、
斬り結んでも弓を撃っても勝つことができず、撤退を余儀なくされたそうで！

その後、再び巴御前に挑んだ重忠は、巴御前の鎧の袖を掴んで動きを止めようとしましたが、
巴御前が重忠の腕を払おうとすると、ふたりの怪力に耐え切れずに鎧の袖が引きちぎれ、
この怪力は尋常ではない、と、驚いた重忠は兵を退いていきました。

編集T「ずいぶん昔の鎧とは言え引きちぎれるって……」

さらにその後、義仲軍が7人にまで減ったころ、内田家吉という武将が勝負を仕掛けてきます。
巴御前の実力は聞き及んでいた家吉でしたが、相手は女、味方の助けは借りまいと、一騎打ちにて戦いを挑みました。

これまた強者同士の戦いだったので勝負は拮抗しましたが、
焦った家吉は巴御前の髪を手首に絡ませ、髪を引っ張って引き寄せた巴御前の首を斬ろうとしたのです。

編集T「うわぁセコい」
戦いにセコいも何もありますか！

しかしこの動きを「卑怯者が！」と罵った巴御前。
家吉の肘を打って刀を取り落とさせると。相手の顔を鞍に押し付け、
そのまま首を斬り落としたのでありました。

巴御前が首を落とす際に言い放った言葉が、下記のもの！

「戦いとは、私のようにするのです」

編集T「ﾋｭｰｯ!」

また、別の場面では無名の武者ふたりの首を同時に斬り落としたなどの話もあり、
もうどんだけ強いのこの人！

木曾の最期

が、巴御前の奮闘も虚しく、ついに義仲軍は5人にまで減少。
ついに最期かと悟った義仲は、巴御前にこう語りました。

「俺はここで自害するか、討ち死にするだろう。
そのとき、「木曾は最期まで女を連れていた」などと言われては聞こえが悪い。
そなたはここを離れ、どこへなりと逃げ落ちよ」

政治家らしさなどなかった武骨者の義仲、
巴御前を逃がすために体面を気にする振りまでするとはなんと男らしいことか！

編集T「なかなか泣かせるじゃねぇか……」

義仲の言葉に巴御前は、「ならば最後のご奉仕を」と、
その場にやってきた敵軍、御田八郎師重(みたのはちろうもろしげ)が率いる30騎に突進し、
瞬く間に師重に接近すると相手の顔を鞍に押し付け、首を捻じ切って、投げ捨てたのです。

ここが世に言う、“首捻ぢ切つて捨ててんげり”の場面ですね！
この後、巴御前は鎧を脱ぎ捨て、非戦闘員の姿になると戦場から離脱し、
『平家物語』の世界には一切現れることはなかったそうな！

そして、巴御前を見送った義仲は、その後冬の深田にはまったところを打ち取られてしまったのであります！

～ 終幕 ～

ちなみに、のちの後付けストーリーとして、
巴御前が頼朝によって死罪を申し付けられ、
それに異を唱えた和田義盛によって命を助けれるという展開もあるようですね！

そしてその和田とのあいだに子を成し、
それがのちに北条家を相手取って戦う男、朝比奈義秀である、なんてことになっているとかいないとか！

編集T「しかしとんでもなく強かったな……」

しかも戦いぶりが格好いいのがまたいいですよね～！
どっこい、甲斐姫もかなりのものですよ！

甲斐って言っても虎でなく

さて、ストロングスタイルな御前様に負けじとこちらも強い！
400年ほど進んで安土桃山時代の人物ですよ、甲斐姫！
映画化もされた小説『のぼうの城』でご存知な方もいますかね！
僕ァ今回調べて初めて知りましたが！

こちらも巴御前に劣らず美人だったそうですが、
しかしやはり注目すべきはその武勇！

彼女が活躍したのは、彼女の家でもある忍城(おしじょう)が豊臣秀吉の軍に攻め入られた際でありんす！

甲斐姫の一族、成田家が仕えていたのは北条家、
関東に一大勢力を築いた大家でありました！

編集T「ちなみに、鎌倉時代の北条氏と区別するために後北条家と言ったりもするな」

へ～。
まぁ僕は北条よりも宝城推しかな、なんｔ【編集ナックル】

……も、もとい！

結論を言えば、豊臣秀吉が結成した20万という超規模の軍勢により、北条家の小田原城を守る支城はほぼ潰されまして！
最終的に小田原城も開城、北条家は滅びた訳ですが、甲斐姫のいた忍城は最後の最後まで戦い抜いたのであります！

甲斐姫、奮闘す

将を射んと欲すれば先ず馬を射よ、ということで、
北条家の小田原城を攻めたい秀吉は、まずその支城潰しにかかりました。

甲斐姫のいる忍城も秀吉軍に囲まれ、籠城を続けるうちにも、
ほかの支城が攻め落とされたという情報が続々と入ります。

忍城は周りが水田に囲まれているため、将兵がまとまって近づくのは難しく、
まさに攻めるに難し、守るに易しの名城であり、
忍城を攻めんとした石田三成も苦戦しておりました。

正面突破を図ろうとして手痛い反撃を受けた三成は、
ならばと水攻めを計画します。

編集T「あー、この水攻めな……」

甲斐姫とはそんなに関係ないのですが、この水攻め、
以前秀吉が実行した作戦を真似したはいいものの、結果として大失敗だったんですよね～！

地理的な問題で忍城の将たちは水が膝より上にこない（つまりそもそも意味がない）ことは承知していたうえに、
嵐の中で成田家の将が水をせき止める堤を切り崩したおかげで、
逆に豊臣軍に大きな被害が出る羽目になったという！

編集T「作戦は考えて使わないと意味がないんだよなぁ……」

水攻めも失敗して焦る三成、援軍が来たのをきっかけに、
忍城へ多方面からの同時攻撃を仕掛けます。

これにはさすがに危機を迎えた忍城でしたが、
甲斐姫が劣勢に陥った戦地に駆けつけ、敵将を蹴散らすことで、
弱気になっていた兵士たちも彼女の雄姿に活気を取り戻し、反撃の勢いを増します。

一変して逆転された豊臣軍は撤退を試みましたが、
その機を逃さずに甲斐姫が追撃を仕掛け、またも豊臣軍はかなりの損害を出すのでした。

編集T「守りを固め、敵が撤退しようとしたところを叩く、う～む見事……！」

ちなみに後日、先述の巴御前が和田義盛の妻となったエピソード、
即ち敵軍の美しく強い女の将を捕らえて妻とする、という展開を真似しようと
三宅高繁という男が甲斐姫を求めて突撃を仕掛けたこともあったそうです！

編集T「動機が不純すぎんか」

「かつて和田義盛が木曾の巴にしたように、
それがしも御大将を捕らえて妻としよう。女将軍、逃げるなよ」

とか言いながら馬を駆ける高繁でしたが、
甲斐姫は慌てもせずに微笑むと、小姓から弓を受け取り、矢をパッと放ちました。
放たれた矢は見事に高繁の喉を貫き、たちまち男は絶命したとかなんとか！

編集T「なんなんだこいつは……」

いやぁ、微笑みながら矢を放つ甲斐姫、恐ろしくも美(ふつ)しい……。

忍城開城、その後

さて、甲斐姫の奮闘のおかげで忍城は最後まで守り抜かれた訳ですが、
やがて本丸たる小田原城が陥落したおかげで、忍城も結局は開城することになります。
しかし城を開け、城から去っていく際も、甲斐姫たちの態度は毅然としたものだったとか。

その後、豊臣に下った成田一家は、会津の蒲生氏郷(がもう うじさと)のもとに預けられることになります。
氏郷は成田一家を厚遇し、北ノ庄城（福井城）を預けたうえに、手勢が足りんだろうと浜田兄弟という家来も貸し出してくれました。
しかし、この浜田兄弟が食わせ者でした。

じつはこの兄弟、隣国の伊達政宗に通じており、
成田家当主の氏長が氏郷の助っ人として城を出るや、浜田兄弟は謀反を起こしたのです。

編集T「人選ミスすぎんだろ……」

謀反を聞きつけた甲斐姫は父・氏長の妻、自分の養母のもとへ急いで駆けつけましたが、
すでに彼女は浜田の手にかかり、命を落としていました。

血のつながりはなかったものの、じつの母のように自分を可愛がってくれた女性を殺され、
甲斐姫はまさに怒髪天の勢いで怒り、城内を駆けまわって浜田兄弟を探しました。
しかし、甲斐姫の実力を知る兄弟は上手いこと隠れ続け、彼女と向き合おうとはしませんでした。

編集T「この短い出番で分かる浜田兄弟のクズっぷりよ」

けっこうイラッとくるタイプの登場人物ですね……！

家臣に説得されてやむなく甲斐姫は城から落ち延びますが、
「よく考えたら甲斐姫殺しておかないとヤバくね？」となった浜田兄弟は、
浜田弟が率いる兵200をもって、甲斐姫一行約10名に追手をかけました。

数の差は圧倒的でしたが、甲斐姫の怒りと、追い詰められた兵士たちの気迫はすさまじく、
逆に浜田軍に突撃を仕掛けると、つぎからつぎへと追手たちを切り捨てました。

そして、浜田弟を眼前に捉えた甲斐姫は、長刀の柄で相手を馬から突き落とすと、
復讐を遂げる者の凄惨な笑みを浮かべ、ひと振りで首をはねたのです。
いわゆるオリジナルスマイルってやつですね！

追手を逆に叩き潰した甲斐姫は、そのまま北ノ庄城奪還の戦いに参加、
浜田兄との一騎打ちに挑むと、相手の右腕を一閃のもとに斬り落とし、見事生け捕りにしました。
こうして、彼女はひとりで養母の仇を討ったのでありました。

その後、話の顛末を聞いた秀吉が甲斐姫の勇猛さと美貌に興味を持ち、
彼女を側室として招き入れたのでした。
子宝には恵まれなかったものの、秀吉は甲斐姫を寵愛したといいます。

～ 完 ～

編集T「ふーむ、こっちも強かったな……」

義仲を守るために戦った巴御前、
城を守るため、母の仇を討つために戦った甲斐姫、
どちらも悲しみがありますが、やはりアツいものがありますね……！

あとがき

ってなことで、今回は日本の歴史から戦う女性、巴御前＆甲斐姫回でござんした！
う～ん、やっぱ歴史は個々人に注目すると面白いですね！

編集T「全体的な歴史の流れを追うのも面白いんだがなぁ」
世界史＆日本史1の人間に何を言っても無駄ですよ！

ところで特異型つながりでいくと、
ナージェジタの元ネタもけっこう面白かったんですよね！
需要があればこちらもそのうち紹介したいな～、的な！

編集T「あー、そんな奴もいた……っけ……？」

いやちゃんと『乖離性』に登場してるキャラですから！
覚えている人が何人いるかは分かりませんけど！！

編集T「需要ないような気もするが……。さて、前回のコメ」

ほいさ！
富豪の扱いが正解（？）だったようでなによりですよ！

編集T「「またプロレスの話してる」ってなコメもあったが？」

ふふ……、今週もつきますかね！！

編集T「言うだけ無駄だったか……！」

他社ネタNGに関してはね！まぁ、その、お察しくださいということで！
スターダムはね！だいぶ最初のころにまさかの掲載OKいただいていますからね！
※マジです

さすがロッシー社長、太っ腹ですぜ！！

そして感謝感激のままにィィー！！
今週の、スターダムトークッ！始動！！

6月17日の横浜大会ではアーティスト王座移動という衝撃がありましたが、
先週6月11日の新木場大会でも、それに勝るとも劣らないインパクトが！

そう！
まさかの花月復帰！！！

ヒール軍団大江戸隊の新リーダーとなるも、
シングル戦で結果が出せないことで休業を宣言した花月が予想外の早さでカムバック！！
岩谷の防衛戦がブチ壊しになったのは激おこですけど、復帰は素直にうれC～！！

果たして来週、6月21日の後楽園ホール大会で木村花とともにタッグのベルトを強奪するのか！？

そして王座戦と言えば！
同じく21日に行われる紫雷イオVS岩谷麻優ですよ！

プロレス史に残る名勝負を再び観ることができるかと思うと！
いまからもう楽しみで楽しみでしょうがない！！
しかも岩谷が勝てば史上初の白＆赤ベルト同時保持という偉業を達っｓ【編集ジャーマン】

編集T「だが結果はいつもと同じ、イオの防衛記録更新よ……」

こ、今度こそ……、今度こそ岩谷が未来を、掴むは、ず……！ｼｬｲﾆﾝｸﾞｯ

【そろそろアーサー系のお話もします？】

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