編集部コラム/ガチ悪神&ガチ脳筋!ロキの暗躍とトールの一本釣り!!
書き手:垂直落下式しゃれこうべライターM(Twitter)
編集:悪魔超人編集T(Twitter)
1週遅れでおめでとう!
新たにデビューを飾った戦士、その名は山口菜緒!!
デビュー戦の対戦相手である渋沢四季の姉・一葉も祝いに駆けつけましたよ!
しかしデビューからこの華やかさというのはさすg【編集アックスボンバー】
編集T「なんで1週間遅れとんのじゃァァー!!!」
先週尺の都合でカットしたのアンタでしょォォオーー!!!
さておき、本編ッ!!
ついに禁断のチケットにも手を出しちゃいましたよ! 週刊しゃれこうべ!!
アックスボンバーの漢字表記なら剛斧爆推し、SRSライターMです!!
神話は続くよどこまでも、ってことでね!
今週もまたまたエピソードトーク・北欧編ですよ!
今回は先週カットしたロキさん特注ウェポンのお話と、
トールさんが釣りにお出かけするエピソードの2本立てでいきますよ~!
【目次】
ダークサイド・ロキさん †
さて、まずはロキさんのド外道っぷりが発揮されるエピソード!
こちらには麗しの男神・バルドルが大きく関わってきます!
こちらの神様、肌は雪のように白く、髪は純金を思わせ、
その瞳は透き通るような青さ、という美しさでございますよ!
おまけに性格もよくて大人気の神様でございました、が!
ほかの神々と違ってロキはバルドルのことを好ましく思っていませんでした!
編集T「さすが北欧のへそ曲がり」
バルドルは主神・オーディンとその妻・フリッグのあいだに生まれたのですが、
ある日を境に体調がどんどん悪化していき、両親はもう心配も心配!
そこでフリッグは使いを出し、この世のあらゆる生物、非生物に対し、
“バルドルを決して傷つけない”という約束を交わさせました!
これによって、バルドルは何を食らってもノーダメージというチートマンになった訳ですよ!
が、フリッグは唯一、植物のヤドリギからは上記の約束を取り付けませんでした!
頑丈な樹に頼って生きるだけのヤドリギなら、約束するまでもなく害は加えないだろう、と!
編集T「う~ん、フラグがビンビンだなこりゃ」
では前置きはこのへんにして、ロキさんの暗躍っぷりを見ていくとしましょう!
ヤドリギ・クラフト †
アース神族の神々が暮らす国・アースガルド。
そこでは今日も、何人もの神々が元気なバルドルに向かって石を投げ、
あるいは弓を撃って遊んでいました。
編集T「いきなり壮絶だなオイ!!」
いやいや、これが違うんでございますよ!
先ほど書いた通り、母・フリッグの取り付けた約束によって、
バルドルくんはミスター・ノーダメージとなった訳です!
そんな彼に対し、あえて石や弓矢で攻撃し、その無敵性を確認することは、
バルドルの無敵っぷりに敬意を払う行為であり、他意のない遊びだったんですよ!
編集T「なる……ほど……?」
そんなバルドルを横目に、ロキは女性の姿に化けると、
バルドルを見守るフリッグのそばへ行き、彼女と言葉を交わします。
「フリッグ様、バルドル様は今日も無敵ですわねぇ」
「えぇ、どんなものも彼を傷つけることはできませんからね」
「本当に、バルドル様を傷つけられるものはひとつもないのですか?」
「……じつは、ヤドリギだけはバルドルを傷つけないという約束を交わしていないのです。
でも、ヤドリギが誰かを傷つけるなんてことはありませんものね」
編集T「 ア カ ン 」
知りたかった情報を聞き出したロキは、すぐさまヤドリギの小枝を回収します。
そして、その枝を小人の細工師・フレーバルドのもとへと持っていきました。
その用途などは一切説明せずに、ロキはヤドリギで特別な矢を作らせます。
フレーバルドは困惑しながらも、当たった者の命を奪う矢を完成させてしまいました。
さぁさぁ、無敵のバルドルに効果てきめんな矢を作ったロキ!
それを自分で射るのか、いやいや!
今回のロキさんはもっとタチが悪いのでございますよ!
あぁ、非情 †
ヤドリギでできた矢を携えたロキが戻ると、
神々はいまだバルドルにいろいろなものを投げつけて遊んでいました。
編集T「まだやってんのか」
け、敬意を示してるだけですから……!
しかし、その神々から少し離れた場所に、ぼーっと立っているひとりの神がいます。
その神の名はホズ。彼はバルドルの弟でしたが、訳あってその両目は光を失っていました。
ロキはホズに近づくと、それはもう悪い笑顔で彼に話しかけます。
「やぁホズ。どうして君はみんなといっしょに、
バルドル様に石を投げたりしてやらないんだい?」
「僕は投げるような物ももっていないし、それに目がこんなだからね。
兄様に敬意を払うためにみんなの真似はしたいけど、無理な相談さ」
「それなら、僕が持ってきたこの矢をあげよう。
君の持っている弓を使えば、きっとバルドル様に当たるさ。
それに、目が見えずに狙えないというなら、僕が手伝って狙いを定めてあげよう」
編集T「うわぁゲスい」
ホズは少し戸惑いながらも、しかしそれでもうれしそうに、
ロキの言葉に従って弓に矢をつがえます。
そして、ロキがしっかりとバルドルに狙いを定めると、矢を放ちました。
ヤドリギの矢はまっすぐに飛ぶとバルドルの胸に深く突き刺さり、その命を奪ってしまいます。
突然のできごとにあたりは静まり返りましたが、すぐに神々はパニックになりました。
事態を把握できずとも何かを察したホズは震え、
彼をそそのかしたロキは静かな笑みとともに立ち去るのでした。
~ 完 ~
編集T「リアルガチで悪役じゃねぇか!!」
ほかのエピソードではね~、なんだかんだ神々に利益があったりしましたからね~!
どっこい今回は純粋な悪ですよ!
この後ロキも相当痛い目に遭うのですが、それはまた今度!
ちなみにこの後、フリッグの命で冥府の女王・ヘルのもとに使いが出され、
バルドルをなんとかよみがえらせてほしい、との願いが出されます、が!
ヘルがバルドル蘇生の条件として提示したのが、
“あらゆる生物、あらゆる非生物がバルドルのために涙を流すこと”
だったんですね!
ほとんどのものはバルドルのために涙を流しましたが、
とある女巨人だけはどうしても泣こうとせず、結局バルドルは復活できませんでした!
明言はされていませんが、この女巨人もロキが化けたものだったのでは、
なんて話もあったりするんですね~!
編集T「マジ極悪」
釣りキチ・トール! †
さて、ちとダークなお話の後は力馬鹿自慢のエピソードで口直し!
今回はトールさんが釣りに出かけちゃいますよ!
きっかけとなるのは、海の巨人・エーギルが催した宴!
エーギルは巨人のなかでは珍しく神々と仲が良く、神々を招いて宴を開こうとします!
が、神々をもてなすほどの酒を作れる釜がない!
そこでエーギルは、トールさんに頼む訳です!
「済まんが、ちょっくらこの世で一番デカい釜を持ってきてくれ!」
編集T「とんでもねぇことをさらっと頼むな」
編集T「引き受けんのかよ!!」
しかし当然ながらそんなものが簡単に手に入る訳がなく……!
目からビームは基本 †
「あっさり引き受けたはいいものの、どこに世界一の釜があるのか……」
と悩むトールのもとに、隻腕の神・テュールがやってきます。
と、せっかくなので今回はテュール役を交響型ベディヴィアさんにお願いしちゃいますよ!
ベディヴィアのルーンもテュール神に相当してますしね!
出番はあんまないんですけど。
テュール曰く、彼の義理の父である巨人・ヒュミルが世にも大きい釜をもっているとのこと。
その釜の深さは、なんと1マイル(約1600メートル)ほどもあるというのです。
うってつけな釜の情報に、トールはテュールとともにヒュミルのもとを訪れることにしました。
普通の若者風に変装したふたりは、巨人たちがひしめく森や谷を越え、
ようやっとヒュミルが住む城にやってきました。
城に入るとテュールの母や祖母が彼らを出迎え、
そろそろヒュミルが帰ってくるので柱の陰に隠れているように、と言います。
ふたりが言われた通り柱のほうに移動すると、ヒュミルが鯨を数頭担いで帰ってきました。
編集T「鯨を……担ぐ……!?」
しかも数頭ですからね……!
さすがは巨人……!!
息子が帰ってきたことをテュールの母が告げ、彼らのいる柱のほうを示すと、
そちらをにらみつけたヒュミルの眼光で、トールたちの隠れていた柱は砕け散ってしまいました。
編集T「!?」
さてこのとき、壊れた柱に巻き込まれて、棚にあった釜も落下したのですが、
ほとんどの釜が落ちて壊れてしまったなかで、ひと際大きな釜はびくともしませんでした。
さぁーて、どうやらこの壊れなかったのが目的の釜のようです!
しかし、いろいろと規格外なヒュミルから無事に釜を借りることはできるのか!?
一本釣りだよ、トールさん!! †
トールたちが到着したつぎの日、釣りの準備をしているヒュミルにトールが同行しようとすると、
「貴様のような小僧に何ができる。沖の上で震えるだけだろう」
と、あからさまに馬鹿にした態度をとられてしまいます。
トールは普通の若者に変装していたので、ヒュミルの塩対応も当然と言えば当然、なのですが……。
これに腹を立てたトールは、ヒュミルが飼っていた牡牛の頭をもぎ取って釣りの餌にし、
さらに異常なまでのスピードで船を漕いでヒュミルをドン引きさせたりと、
なかなかのパワープレイで自分の力を示します。
編集T「もうちょい穏当なやりかたはなかったのか……!」
ちょっと脳みそ筋肉なところがあるんで……!
鬼気迫るトールの様子に若干ひるんだヒュミルでしたが、
気を取り直して釣りを始めると、すぐに鯨を2頭釣りあげます。
さて一方、トールが釣り針に牛の頭を刺して海に垂らすと、
じきにすさまじい勢いで釣り糸が引っ張られます。
力自慢のトールにも負けない強さで糸を引くのはどんな大物の鯨か、
ヒュミルも思わず注目してしまいましたが、これがとんだ見当違いでした。
なにしろ、トールの仕掛けた牛の頭をゴクリンチョしたのは、
鯨どころではなく、世界を取り巻く大蛇・ミドガルズオルムだったのです。
トールが床板を突き破らんばかりに踏ん張って引き上げると、
無理やり海面に引き出されたミドガルズオルムも、毒液を吐きかけて応戦します。
さて、ここで思い出していただきたいことが!
以前ご紹介しましたが、トールは巨人の国でウートガルザ・ロキに出会った際、
猫に見せかけたミドガルズオルムを持ち上げられずに恥をかかされています!
ミドガルズオルムを見てその赤っ恥事件を思い出したトールさん、
そりゃもう一気に怒りが有頂天でございますよ!!
編集T「釣りのはずがボス戦に……!」
ミドガルズオルムを見て震えるヒュミルに目もくれず、
トールは釣り糸を船の柱に結びつけ、ミョルニルを全力でミドガルズオルムに叩きこみます。
さすがのミドガルズオルムもそのダメージは大きく、
反撃することもできずに大きく頭をぐらつかせました。
……と、再びのミョルニルをブチかまそうとした瞬間、
ミドガルズオルムは海の底へと姿を消してしまったのです。
編集T「あれま?」
強敵去る、その原因は †
トールが釣り糸を結び付けた柱に目をやると、
なんとヒュミルが小刀で釣り糸を切断してしまっていたのです。
編集T「オッオーゥ」
そのことに気づいたトールはずかずかとヒュミルに近づくと、
ヒュミルの顔面に拳骨を叩きこみ、巨人を船から海へと叩きこんでしまいました。
編集T「もう殴ってる定期」
ヒュミルはなんとか泳いで船に戻ってきましたが、
その後、ふたりは言葉を交わすこともなく帰ることになりました。
鯨2頭を釣り上げたヒュミルに対し、結局トールは何も釣ることができませんでしたが、
散々な目に遭ったヒュミルは、もうトールを馬鹿にしようとはしませんでした。
編集T「まぁ……、そりゃそうだろうな」
本来の目的は †
城に戻った後もヒュミルはトールに実力を示すように要求するのですが、
そこでトールは超堅い杯を割ってみろと言われると、テュールの母から受けた助言に従い、
杯をヒュミルの顔面に投げつけて砕き割るというトンデモプレイをかましたりします。
編集T「険悪さがヤバい」
その後、さらなる試練として「この巨大な釜を持ち上げて見せろ」と言われ、
ついに本来の目的である釜を手に入れるチャンスが訪れるのです。
編集T「そう言えば釜取りに来たんだったな……」
「よーし、持ち上げるからよく見ておけよ!」と言いつつ、
トールは釜を持ち上げた瞬間に釜をダッシュで持ち逃げし、
テュールもトールに続いて城からマッハで去っていきました。
かくして、世界最大の釜は海の巨人・エーギルのもとへと送り届けられたのでした。
~ めでたしめでたし ~
編集T「最後の駆け足感」
いやぁ、尺がね……!!
あとがき †
ってことで!
予想以上にボリューミーになっちゃいましたけどね!
今回はロキさんとトールさんのエピソード、2本立てでございましたよ!
編集T「しかし今回はロキもトールもヤバかったな……、いろんな意味で……!」
ロキさんの邪悪さとトールさんの脳みそパワータイプな面、
どちらもいかんなく発揮されていましたね!
トールさんは毎回脳筋な気もしますけど!
ところで前回のコメント見たら、「ワイのワイルドワイルドハントは入手済み!」とのコメントが!
ウェェェェエラいッッ!!!
名誉ワイハン民として誇り高く生きてくださいなァー!!
そして誇りと言えば!?
モチのロンでスターダムトークでございますよォォー!!!
じつはですね!
3月28日は後楽園ホール大会、3月31日は大阪大会、そして4月1日は名古屋大会と!
2週間後は春のビッグマッチが連続する訳でございますよ!!
僕的な最大のメインはやはり、赤いベルトがかかったこの一戦!
名古屋での岩谷麻優VSトニー・ストーム!!
何を隠そう、岩谷が初めて赤いベルトを獲ったとき!
僕ァ、現地でその雄姿を観ることができませんでした!!!
ならば、いまこそ岩谷が王者となる瞬間を生で見届k【編集ドラゴンスープレックス】
編集T「本編長いんだから早よ終われッ!!」
ら、楽園への、チケットは、すでに、我が、手中、に……!アクア・ジムッ
【次回は北欧編の最終回、かも?】 †
コラムで取り上げてほしいキャラ、行ってほしい特集はいつでも募集中! 「この騎士ってどんな活躍したんだろう?」 「この妖精って元ネタあるのかな?」 「SRSと編集Tの考える○○ベスト5ってどんな感じ?」 などなど、『乖離性』で攻略に関係ない疑問があれば当コラムのコメント欄へ書き込んでください! SRSが可能な範囲で調べて取り上げます! 皆さまのコメント、お待ちしています! |
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参考文献 †
マッケンジー,A,ドナルド(1997)『北欧のロマン ゲルマン神話』(東浦義雄・竹村恵都子訳) 大修館書店
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