キャラクター/オノーレ・ミラボー
人物
国民議会に参加した貴族議員の1人。性格は温厚で、国民と民衆のパイプ役を務める。
だが、彼にはもう一つの裏の顔があった。
CV(声優):桂一雅
来歴
ミラボー伯爵オノレ・ガブリエル・ド・リケッティは、ル・ビニョンに生まれる。若いころ天然痘に苦しめられ、顔にはあばたの後が残っている。
家は非常に裕福で、父親の口利きで騎兵隊に職を得たが、彼には向いていなかった。さらに、彼は直属の将校の妻と不倫関係になり、それが明るみに出ると、父によってイル・ド・レに監禁された。
その後、フォール・ド・ジューに監禁されている間に、看守の妻を誘惑して駆け落ちした。アムステルダムに落ち着くと、様々なオカルト集団と関わりを持つようになった。その後警察に捕まり、今度はヴァンセンヌ城で3年間の監禁生活を送った。その間、フランス司法の恣意性を球団する多くの書物を著すかたわら、好色文学“エロティカ・ビブリオン”を書き上げた。
牢獄を出た彼は、ヌーシャテルで亡命中の“ジュネーブ革命派”と出会い、それまでの奔放な人生観を大きく変えることになる。メンバーの銀行家エティエンヌ・クラヴィエールは、パリで重要な役割を担っていた。これら才気ある面々が、ミラボー率いる集団と、政治的根拠の基礎を作った。彼らが書き、ミラボーが署名する。これが彼の多作の秘密であると言われている。
彼の批判の矛先はフランスの大臣シャルル・アレクサンドル・ド・カロンヌにも向かったが、その結果またしても拘禁令状が出され、彼はプロイセンに亡命した。そして「中産階級が自由を得るためには、下層階級と力を合わせるほかない」という確信を得た。だが、貴族たちは彼の考えに非協力的であったと言われている。
フランス革命の初期、彼は第三身分の代表として三部会に選出された。彼は類いまれな演説家だったが、アイデアを出すのは主に友人たちで、ミラボーは彼らのスポークスマンであったとも言える。その後、彼は国王にその尽力を評価されたが、宮廷内に彼の助言に耳を貸す者はいなかった。
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