アーカイブ/オーディオテープ

オーディオテープ・一覧

オーディオテープについて

 全て、ルヴィクの音声が録音されたテープ。STEM実験に関することや、彼がどのように研究を続けていたかを知ることができる。過去に思いを馳せることもあるが、事象は時系列順に並んでいるものと思われる。

 同一人物によるアーカイブということから、“セバスチャンの手記”と対をなすものと見ることもできる。

脳波同調実験No.04

実験番号04 被験者番号04から13まで
脳波は微弱 波形の同調を開始
どうやら 意識の共有が始まったと思われる
以前の実験では 意識の急激な低下がみられた
彼らの精神は 腐った肉の混合物のように
混ざり合っていった
彼らの恐怖がなくなる前に
わたし自身を接続しなければ

入手場所

 CHAPTER.3 村の中央右の民家、マルセロが天井裏に逃げ込んだ部屋のソファの上

考察

 STEMシステムの実験、その初期段階と思われる。

「彼らの恐怖がなくなる前に わたし自身を接続しなければ」とあるように、意識の同調とルヴィクの目的達成のためには、「恐怖」という感情が重要であるとわかる。

意識同化による被験者の変化

意識の同化に起因する
最も初期の自覚症状は
脳幹への鋭い痛みである
段階を追って 毛細血管が膨張 破裂する
自我の喪失にともない
強い自殺症状がみられる
やがて彼らは自我を保てなくなり
わたしの思い通りになるはずだ
だが 何かが
完全に同化することを邪魔している…

入手場所

 CHAPTER.5 謎解き、3つ扉が出現する部屋、白い扉の中

考察

 STEMシステムによる意識の同調=自我の喪失=自殺衝動の発生という図式が明らかになる。

 CHAPTER.7のジョセフが「死にたくなるのを、やめたくなることが怖い」という発言をしているのは、この事と思われる。

父エルネスト・ヴィクトリアーノ

父は厳格な人だった
誇り高く 知性的であり 深い信仰心を持っていた
新聞が何を書きたてようと 父は教会を援助した
教会を信じ どんな疑惑にも耳を貸さなかった
哀れな者 人間のクズ 厳格な者
教会は全てを受け入れた
救いも永遠の命も約束された
だが わたしに奪えないものなどはなかった

入手場所

 CHAPTER.6 市場のテーブルの上

考察

 ルヴィクの人生において、父の存在は非常に大きなものであったと同時に、その信仰心の押しつけに反発心を抱いていたことが、これ以外のアーカイブからもわかる。

 だが、カルトと呼ばれている宗教に多大な寄付をしていたあたり、ルヴィクが内心見下していることも行間から見てとれる。

「だが わたしに奪えないものなどはなかった」というところから推測するに、ルヴィクは教会に対して何かしらの有害な行為を行ったと思われる。

守護者

あのゴマすりの害虫は
わたしの研究を食いものにした
どうやって金庫の番号を知ったのか
調べなければ
だが いま そんな時間はない
あと もう少しなんだ
あのデータは渡さない
あれは わたしだけのものだ
ただひとつの方法は…
次に金庫を開けた者に代償を払わせること

入手場所

 CHAPTER.7 大広間右手、天井トラップのある部屋、机の上

考察

「あのゴマすりの害虫」とはマルセロのことだろう。

 しかし少年ルヴィクに早くから目を付けていたマルセロにとって、ルヴィクの研究成果をかすめとることは最初から計画していた可能性は高い。

 そして「あのデータ」とは意識の共有を実現させるための実験データと思われる。なお、金庫と言われて思い当たるのはキーパーだが、もちろん、現実にあのようなクリーチャーはいないが、この思いがルヴィクの世界においてキーパーの元になったと考えられる。

 現実では、金庫になんらかのトラップ(開けた相手を死に至らしめるような)を設置し、後の研究データを奪取しようとした者に報いを受けさせようとしたのだろう。

症例:オルタエゴ

被験者番号25 33そして55にも
異常な波形を確認
全員に共通する病歴
解離性同一障害がある
以前行った前頭前皮質への実験で起きた
自我の喪失が 予期せぬ結果を生んだのだ
自殺への願望が
交代人格から基本人格に対する攻撃として現れ
自意識が弱まると
無制限な融合が始まった
ふたつの生き物が縫い合わされ
強制的に ひとつになり
永遠に憎み合う
すばらしい

入手場所  

 CHAPTER.8 インプが出現する広間(二度目のクランクを回す場所)、左手の机の上

考察

 特定のクリーチャーの出自について明言している、数少ないアーカイブ。双頭のクリーチャー・オルタエゴの正体について触れている。

 具体的にはオルタエゴ=STEMシステムに接続された解離性同一障害の患者の意識が融合した結果、ということになる。

症例:精神的防壁

皮下領域への強烈な刺激は
期待ほどではなかった
被験者は叫び続け
あっけなく死んでしまう
設定の調整次第で 良い結果が得られる
唯一の問題は どの領域に集中するかだ
恐怖 希望 承諾 信頼 嫉妬
この中の重要な3つが 心の扉を開ける

入手場所

CHAPTER.9 洋館、2階右手の大部屋、机の上(2階左扉から回り込む必要あり)

考察

CHAPTER.9の脳パズルに直結する内容となっている。同チャプターのパズルのテープから推測するに、「良い結果」のためには、恐怖、承諾、そして信頼が必要らしい。

姉ラウラ

わたしの全ては…
あの忌まわしい “事故” の後
わたしを食いつぶそうとする者たちに奪われた
暗闇の中で 心の幻影がわたしを慰め罵った
わたしは自我を完全に失いかけた
だが彼女を見た
幻にすぎないことはわかっていた
わたしは顔を 奪われたものを取り戻す
彼女を 最愛の姉 ラウラを生き返らせる

入手場所

 CHAPTER.10 トラウマ撃破後、場所が変わり左手のベッドの上

考察

「わたしを食いつぶそうとする者たち」とはマルセロ他、組織の人間のことと思われる。しかし、組織ぐるみで「食いつぶそうとする」あたり、ルヴィクの優秀さは天才のそれというにふさわしいことの証明と言えよう。

 顔が何を意味するのかはわからないが、CHAPTER.9冒頭で見られる肖像画の、少年時代の彼の顔は無残にもくり抜かれている。

 そして、はっきりと「最愛の姉 ラウラを生き返らせる」と発言しており、彼の目的が明らかにされる。

探索

わたしには どこからでもあの光が見える
灯台から伸びる光の帯が
それは全てを照らし わたしを射抜く
あの病院の風景は わたしの記憶ではない
だが わたしが ここで作り上げたものよりも強固

いつも そこにあったのか?
あの光の下で何かが始まった
光が招き 拒絶し 他者を引き込む
みな原点に たどり着けば
取り戻せると思っている
何を失ったのかも 知らぬまま

入手場所

 セーブルームへの鏡のある部屋前、デスクが並ぶ場所の右奥棚、電子レンジの横

考察

「灯台から伸びる光の帯」は、ビーコン精神病院の灯台のこと。

「あの病院の風景は わたしの記憶ではない」とあるが、一体誰のものなのか? 少なくとも、STEMに接続された誰かであることは確かだが、判明はしない。

「みな原点に たどり着けば 取り戻せると思っている」が、果たしてルヴィク自身のことを指すのか、STEMに取り込まれた者たちのことを指すのかも不明。

拘禁

この鎮静剤も わたしが作ったものだ
完全な闇が わたしを包むまで
切り刻まれ 神経をちぎり 肉をむしり取る
その全ての痛みを味わった
研究が検証され
無数の感覚が わたしの大脳へ与えられた
無限の 激しさ 痛み 喜び 怒り 恍惚
それらが溶け合って ひとつの甲高いノイズとなり
暗闇に火花を散らし 星のように輝くのだ
痛み 音 光が集まり
何かの形が作られてゆく…
よく知っている あの場所…
わたしの牢獄
わたしの家

入手場所

 CHAPTER.15 精神病院の地下に降り、十字路を左

考察

 実験中の音声なのか、非常に抽象的な発言が目立つ。

 だが、「よく知っている あの場所… わたしの牢獄 わたしの家」は、生家である洋館のことと考えられる。ラウラとの思い出、父との確執、いずれにしても、ルヴィクの原初体験としてあの家は欠かせないものということらしい。

 なお、この音声を聞いたセバスチャンは「全てお前が撒いた種さ」と吐き捨てている。

裏切り

ヒメネスが裏切ったと
気付いたときには手遅れだった
研究が完成間近だと やつは知っていた
わたしが研究に没頭して
異変に気付かないことも
でなければ 奴らはトラップを突破できない
やつらの装置は まがい物だ
わたしが完成させるはずだった
わたしのデータ 機材 理論 意識…
やつらは わたしの体を奪い
代わりに苦痛で満たした

入手場所

 CHAPTER.15 螺旋階段を上った先、手前の部屋

考察

 マルセロに裏切られ、研究をかすめ取られた末路の記憶。マルセロはルヴィクの非道な人体実験を面と向かって非難していたが、その研究結果だけは我が物にしようと画策していたことになる。

「奴らはトラップを突破できない」とは、前述の金庫に該当するものだろうか? 

 いずれにせよ、この時点、もしくは直後に人間としてのルヴィクの生命は断たれた=脳だけの姿にされた、と思われる。

その他のアーカイブ

コメント

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